平成盛酔記

平成盛酔記


長野市の中心繁華街にある飲食街を権堂という。数百軒の飲み屋さんがあるという。最近は不景気だが、サラリーマンにとっては憩いの街だ。そして松本の飲み屋街は裏町。上田は袋町。そんなこんなの物語。そしてどういうわけか減量の話も。

★松本の飲み屋は夜になると山男が現れる(020103)
 松本の飲み屋には、夜、山男が山から下りてくる。ザックをどかっと置いて、さあ飲むか。山の話がいつまでも続く。去年行った槍ヶ岳、涸沢、八ヶ岳、燕岳、徳本峠・・・。
 駅前には、しゃれたショットバーもできた。飲んでいるうちにまた山に行きたくなる。

★松本の奥さんたちはみんな山へ行く(2000・02・11)
 松本の中年の奥さんたち、もちろん独身の女性たちもだが、大方は山に行く。北アルプスの槍ヶ岳はもちろん、白馬、北穂、奥穂、八ヶ岳・・・・。この寒い中を、今日も八ヶ岳に行っているグループがいる。皆健脚だ。仕事をしている人たちも上手に時間を取って、スイスイと山に行ってしまう。スマートだ。その歩き方もさすがに馴れている。
 そして夜もよく飲む。

★松本の飲み屋にクラシックが流れる(2000・01・01)
 松本の飲み屋は、クラシックを流している。少なくとも3軒は知っている。モーツアルトやらなにやらが流れている。客はもちろん一杯400円の焼酎か日本酒か水割りを飲んでいる。なんなんだーーー。と思うが、そうなのである。客同士でけんかしたりしている、その頭の上からモーツアルトが流れている。なんだーーー。なんなんだーーー、と思う。
 もっとすごいのは、飲み屋のおやじが、フルオーケストラの楽器の並び順をすらすら言う。ある店のおばちゃんママはモーツアルト協会の正会員だったりする。その辺で飲んでいるおねーちゃんやぼくちゃんがオーケストラのメンバーだったりする。商店のおやじがテノールで歌い出したりする。わしも一緒にテノールで歌ったりする。昔の新宿の歌声喫茶の小さな歌集、おそらく40年近く昔のそれがあったりする。そこでロシア民謡の合唱になったりする。コサックダンスを踊るやつも出てくる。
 
★不景気飲み屋さんの最近の相場(1999・01・15)
 飲食街で酒を飲む客が減っている。不景気ということ。で、店の相場もやや変動ありである。ママが一人でやっているスナックの場合、ボトルが入っていて飲んでいればだいたい3000円前後である。
 ところが、みなさん懐が寂しいから2000円ぐらいのところを探しているようだ。最近の傾向としては、ママに「2000円にしてくれー」と陳情する客がちらほら出てきたことだ。ママもそうはいきませんよと頑張る。飲み屋さんで値切りが出てきたのは特筆すべきことだ。
 σ(^O^)の通う店は、ボトルが入っていて飲んで2000円と安い。ママも美人でくせがないから大繁盛している。ただし、みんな40以上の中年ばかり。役人、会社員、商店主、ラーメン屋のおやじと実にさまざまな客が集まり、談論風発。昭和20年代のバーの雰囲気はこんなものではなかっただろうかと思う。中年族が青春を謳歌している、まさにそんな感じだ。
 時々、ママに「少し値上げしたらどうだい」と聞くが、「値上げするくらいなら店をたたみますよ」という。それでいいのかなと思うが、よく考えると、客の数はほかの店の二倍くらい来ているから、そうかこれでいいのだなあと思う。もう10年くらい頑張ってくださいね。

★ホームページを掲出するスナック登場
 権堂のスナックのいくつかがホームページを掲出している。ママと従業員の女性の写真を載せているところもあった。プロバイダなどが製作しているようで、ほぼパターンは同じである。スナックもホームページを持つようになったか、と感慨にふけると同時に、それがインターネットの世界であり、当然のことじゃないの、と考え直したりする。
 で、そうしたスナックの料金を見ると、ちと高いな。セットで5000円、あるいはそれ以上だ。セットというのはよく分からない。どうせ追加注文すればもっと高くなるのか。だからホームページの店にはいまだに行っていない。
 ホームページをプリントアウトして持参したら、初回は半額以下というのはどうか。初回しか行かないだろうなあ。
 それにしてもプロバイダの営業努力があるにせよ、「じゃあ、ホームページを作りましょう」と決断したママは、なかなか面白い。ぜひ一度、お会いしたいものです。ボーナスが出たらな、ということか。
 このようにインターネットは身近なところで、道具として使われ始めた。スナックにパソコンを置いて、客からのメールを待つ、そして、客にメールを送る。「たかりんさん、今日はどうですか。客がいないからボトル半額でどう」なんてメールが来るかもしれない。そしたら行ってしまうだろうなあ。弱ったもんだ。

★ワインブーム
 最近のワインブームは大変なものである。行きつけのスナックでも、ワインを持ち込んで大騒ぎで飲んでいるおやじがいる。デカンタに移してから、やや時間を置いて飲むと味がまろやかになってうまいという。
 一杯、二杯もらったら、たしかにそうだった。で、そのワインも1000円前後のチリワインなどで、結構うまい。フランスワインはやはり1000円ではどんなものだろうか。
 ドイツワインの白はやたら甘いのがあるから、口には合わない。スペインワインとか、カリフォルニアワインもある。カリフォルニアはやや軽い感じで、ワインそのものをわいわい言いながら楽しむには役不足かもしれない。食事のお供といったところか。
 以前のように、ワインを飲むととんでもない頭痛になるということはない。ワインが良くなったのか、体質が変わったのかは分からない。
 いずれにしろ、ワインの良さはアルコールとしてそんなにヘビーではなく、かつみんなで講釈しながら楽しめることだろう。安いウイスキーを飲みながら「このウイスキーは」と講釈するやつはいないが、ワインはそれができるところがおもしろい。

★減量その3。
趣味の減量ではなく、医師に指摘されての減量とは、すなわちそうしないとあぶないよ、という重大なことである。生命の維持につながることである。それができない人は、命を軽く見ているだけでなく、性格が弱く、けじめが足りず、だらしないと言われても仕方がない。
逆にいうと必要な減量もできずぶくぶくしている人間は性格が弱く、意志力のない人間であることを自ら天下に知らしめているということである。そんな人間が信頼されるはずがない。(病的な肥満は除く)
さて今回は、脂だけでなく食品添加物がうなるほど使われているスナック食品などの害を考える。
保存料、着色剤、食味改善剤など、スナック食品などに含まれる化学薬品はほとんど人体実験をしているのではないかと疑うほどだと言われる。最近のおにいちゃんたちはそういうものをたらふく食って育ったので、切れやすいのだ、という人もいる。ポテトチップス、ハンバーガーなどを毎日のように食っていると、やがて独り言を言い出す例もあるという。半分冗談のような話だが。
おにいちゃんたちの精子がどんどん減っているなどということは、地球的怪談以外の何ものでもない。ダイオキシンや食品添加物を放置しているのはだれか。ダイオキシン問題は別途考えるとして、数百ある添加物が問題。それぞれ食品に添加できる量が規制されているようだが、いくつもの食品から複合的に摂取しているのが通常の食生活であるから、単品の規制はあまり意味がない。総量規制がなぜできないのか。HIVの二の舞にならないとだれが保証できるだろうか。おそろしいことである。
減量だけでなく、命を守るためにも化学薬品の漬け物のようなスナック類をばくばく食うのはやめよう。

★減量その2
単純にめしを減らす減量が最悪であることは、周知の通り。特に朝飯を食べないと体調は狂いまくる。軽く一杯のご飯と、みそ汁、アジの開き、豆腐ぐらい食っておかないと頭が回らなくなる。朝飯を食わないやつは昼間ばかになるということ。
そして昼にもちゃんと飯を食わずにかけそば一杯なんてことをやっていると、性格も悪くなる。おまけに飯の代わりにケーキを食っておるやからもいるという。するとどうなるか。ミネラル、ビタミンが摂取できないから、体の基本が壊れていく。そしてたまった脂肪は少しも燃焼されずにますます増えるのである。
飯の代わりに菓子パンばかり食っておる馬鹿者もいる。情けないことである。

★これであなたも8キロ減量できる。
最近、酒がうますぎる。しかも二日酔いになっても以前ほど頭痛がない。いよいよ人生が終わるのだろうか。以前、医師に「減量しないとやばいですよ」と言われたが(といっても当時67キロ)、「どうせ酒は飲むんでしょ」と言われ「はい」と言ったところ、「酒は、日本酒とビールだけはやめなさい。あれはとにかく栄養たっぷりだから」とのご託宣。で、毎日ウイスキーを飲んでいたが、三ヶ月で8キロ減量しました。
なぜかって?。ここからが重要。「脂」と「糖分」を徹底的にコントロールしたのであります。減量したい方は以下の約束を守るべし。そうすれば三ヶ月で8キロはやせられます。しかも健康的に。
@天丼、カツ丼、すき焼きを食べない。我慢できない時は、十日に一度「天丼の日」などを設ける。
Aご飯はいつもの半分にする。
B動物性タンパク質はなるべく魚にする。肉を食べる時は、以前の半分以下の量にする。なるべく湯がいて、脂を落とし、ポン酢などで食べる。
C間食は敵だ!!。どうしても食べたい時は都昆布を少し食べる。あるいは、糖分のないガムをかむ。
D酒の後、ご飯を食べない。酒を飲む時は、2時間前に軽く食事を取っておいて、夜遅くの食事は絶対にやめる。
E小生の場合はビタミンBの錠剤を毎日10数錠採った。
F野菜は積極的に採る。(生野菜は消化もよくないし、量も少ないのであまり意味がない)。ポトフなどにしてたくさん採ることが大切。ただし、ポトフに牛肉などは入れない。肉は牛肉より健康的な豚肉を湯がいて入れる。
G一ヶ月目にひどい空腹感を覚えるが、ここでくじけると元の木阿弥。一週間ほど我慢すると、体がすっきりしてくる。ただし、これは食事のカットではない。あくまでバランスよく少な目に食事をとるということ。
H運動はあまり意味がなかった。毎日フルマラソンでもやれば別だろうが。
I覚悟が大切。このままでは、おれは成人病で死ぬ!!!!と確信することである。

★もう十二年も一人で営業している加寿子さんのスナックは、安くて、ママは利口で学生気分。で、どんな不況のときでもサラリーマンのグループでにぎわっている。だが、ここ半年、やや厳しい状況という。この店がこんな状況になったのは初めてではなかろうか。世間の不況感の深刻さがうかがえるのである。
それでも彼女は、カラッと明るく店を経営している。彼女とビールを飲みながら、よもやま話。



★これは駅前近くの焼鳥屋さん。提灯がきれいだ。店内の暖かい雰囲気が伝わってくる。サラリーマンの話はどんな話なのか。まず会社の愚痴。なんやかやの批判が通常コース。本音を話す。若い人も本音を話すが、定年近いおじさんも本音を話す。おじさんは、いまさら後輩の前で建前言ってもはじまらないから、本当のことを言う。その中に意外にきらっと光る分析があるから、大事に聞いた方がいい。
お城に勤める下級武士みたいなものだから、サラリーマンの世界なんてのは江戸時代以前からあったのだろう。話していることもおそらく数百年変わらないんだな、これが。
定年が近いおじさんは、愚痴だけの人も多いが、これからの時代はそんなことを言っていられない。会社やめたら何をするのか、前向きの論議をしておかないと哀れな老後を送ることになる。定年時代は夢なんてーー、なんていっているとほんとに夢になってしまう。



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