- ブーツフィッティング おまけの読み物 -

おまけのページです。スキーブーツに関するお話を気まぐれにUPしていきます。

その1 Q&Aのあとがきのようなもの

ブーツフィッティングのQ&Aはわかるとは思いますが、想定問答集であって質問はすべてこちらで考えて用意したものです。早い話が自作自演、でっちあげ、やらせですね。

お客様からの本当のご質問の中でも掲載すべきと思われる内容のものについては、今後追加したりこのおまけのコーナーで触れていきたいと考えています。

Q&Aのページは体裁こそQ&Aの形式をとってはいますが、実際にはブーツフィッティングの詳細の更に詳しい説明とも言えるものです。目次だけをちらっと見て自分には関係なさそうと読み飛ばしたりせずに絶対に全部読んでください。重要なことがいっぱい書いてあります。お願いします。


スキー学校の基本姿勢は「できるだけ敷居は低く」なのですが、ことブーツフィッティングに関してはそうも行かない事情というものもあります。決して敷居を高くしたくはないのですが、都会から離れたスキー場という場所柄からくる時間的条件的な制約、スキー学校という営利目的第一ではない場所で行うことのあまり詳しく触れたくはない大人の事情的なこと、本業ではないことを始めるにあたっての資金的な制約、などなど様々な理由からどーんと構えて何でも御座れというわけにはなかなかいかないのが現状です。できることできないことをはっきりさせておかないと後々トラブルの元にもなります。しかしながら、ブーツのフィッティングというのはできる人が限られていることでもあるし、営利を第一に考えないのであればできることから始めればいいではないか、というのがこのブーツフィッティング企画のスタンスです。

スキーの指導員の長話はあまりろくな事にならないことが多いものですが、この企画の主旨をご理解いただくにはどうしてもQ&Aのような長い補足説明が必要でした。また巷にはブーツおよびブーツのフィッティングに関して様々な情報が氾濫していて、その中には私共の考え方やできあがった結果を見てもかなり隔たりがあるものもあります。あらかじめ私共の考え方をある程度は示しておかないと、実際に来てみてイメージとは違うということにもなりかねません。わざわざ遠方よりお越しいただいたにも関わらず、見解の相違から結局何も得るものなしにお帰りいただくということだけは避けたいところです。


スキー学校のスタッフの中には都会に住んでいて大学のスキークラブ所属で活動している学生さんもいます。彼らのスキーに掛ける情熱と時間と金額には驚かされることも多いのですが、道具特にブーツに関する見識となるとことさら寒いものがあったりします。世の中には様々な媒体を通して有益な情報が溢れているのですから、その熱いものの幾何かでもブーツに充ててくれたらと思うことも少なくありません。それこそ首都圏に住んでいるのであればホームページを公開しているお店に限って探してみても選り取り見取りです。しかし彼らに話を聞いてみるといろいろなお店に行ってみてもどのお店がいいのかわからないとよく言います。問題を抱えていてもどう対処していいのかわからない。あるいは何が問題なのかよくわかっていないので、痛みが出て初めてこちらに相談に来たりもします。こういう人にフィッティングしてあげると初めてどういうことかわかったという反応が返ってくることも多いのです。それはブーツのことを自分の言葉で語ることができるということを初めて体験できた瞬間でもあったりするわけです。


ブーツのフィッティングを取り巻く問題がここにあります。これだけ情報が溢れていても、実際にはそれ相応の対価を払ってレベルの高い経験をしてみないと有益かつ必要な情報かどうかの判断基準を持てないことが多いということです。そのかわり一度適切なフィッティングを経験して評価の軸をひとつ持てるだけで情報の取捨選択の仕方が全く違ってくるはずです。

この企画によって現在お持ちのブーツに快適なフィッティングを提供することはもちろんですが、この企画を通して得られた体験を踏み台にして今後のブーツの選定やお店選びに生かせていただければそれだけでもいいのではないかとも思います。フルフィッティングの代価を比較的安価に設定しているのもこのような考えあってのことです。もちろんこれをきっかけに継続的に利用していただけたり、スキー学校の顧客様の拡大に繋がればアイデンティティ的に尚更うれしいのは言うまでもありません。

サービスをより充実させるためには数字を残すことも必要ですが、それが必ずしも至上命題というわけでもありませんから、どのような位置づけでお客様に利用していただくかには実は余りこだわってはいません。この企画をブーツカスタマイズの入り口ととるか、あるいは出口になることを願うか、はたまたただの中間点と考えるか、どのように捉えていただいても結構ですし、体験していただくこと自体に意味があるかもしれないということです。

結果に対する評価をすぐにいただければ単純にうれしいということではありますが、その後色々な体験をして振り返ってみたときに実は出口に近いところにいたという評価をいただければそれはそれでうれしいことでもあります。


(おまけその1 おわり)