馴育

桜井良平氏の著書「金魚百科」で提唱する馴育は、大変注目に値する飼育方法である。

《馴育》あまり使われない言葉です。【馴】ならす、なれる。

金魚、とりわけ蘭鋳は、人になれ易い性質を持っている。稚魚の時から馴育によって、人なつこい、愛らしい金魚を育てることが出来る。

馴育と言っても、とりわけ変ったやり方が有る訳ではない。日常的な愛育の結果として、愛すべき性格が形成される。金魚を手荒に扱ってはならない。特に取り上げは静かに行うことが大切。
餌を与える時には、金魚が飼い主の姿を見て集まってくるのを見届けてから与える。そして身近な位置で与える。金魚は愛情を込めて飼育していると、餌を介して飼い主に愛情にも似た信頼を持つことは、間違いの無い事実である。
馴育は他の動物の例と同じように、やはり幼い時から始めるべきで、大きくなってからは時間がかかる。いったん警戒心の強い金魚に育ったものから、人なつこさを取り戻すのは容易でない。
給餌の際、金魚が餌を求めて群れて泳ぎ寄ってくる姿は、我々飼育者にとって大変都合が良い。

  1. 健康状態が把握し易い。
  2. 給餌量が適当であるか良くわかる。
  3. 病気が早期に発見できると伴に、病気を予防することも出来る。
  4. 金魚の泳ぎが温和になり、体型も変る。

金魚が人影におびえること無くおおらかに育つことは、金魚とその飼育者にとって望ましいことであり、金魚飼育もより楽しいものになる。