2003.10
第一稿

金魚のエラ病対策


 エラ病といってもその原因は様々で病原菌、病原虫が主な原因になるが、餌のやり過ぎや水温の急変によっても、また度を越えた青水飼育も原因になる。エラ病は進行するとエラ腐れ病になることが多い。
早いうちに適切な治療をしないと全滅の憂き目に遭う怖い病気だ。
 

エラ治療の基本は塩
 
  エラ病の治療方法として塩はあまりにも有名だ。
塩治療の詳細は「らんちゅう広場」TOPより「塩は薬かい!」をご覧下さい。
 http://www.ranchu.net/frame2-2.html#kouka
 
  洗面器を使った塩治療・・・・
 洗面器を使い0.5%食塩水浴が最も基本的な方法で治りも早い。

 
@ 50センチの洗面器に10リットルの水を入れ、そこに塩50グラムを入れると0.5%の塩水ができる。(50センチの洗面器に10センチの水を入れるとおよそ10リットル)
 
A 魚は1枚の洗面器1匹とし、最初の2日間は毎日水換えをする。
 
B 3日目からは、水と魚の様子を見て水が白濁していたり、異臭がしないときは水変えは不要である。  
C 3〜7日後、魚は元気を取り戻すのでころあいを見て池に戻す。  
     
  池での塩治療・・・
 魚の数が多過ぎて洗面器治療が出来ない時は池で治療します。
 
@ 池に苔が付いていると治療効果があがらないので、苔や汚れをきれいに洗い落とす。
 
A きれいに洗った池に水を10〜15センチ入れる。  
B 水量を正確に測り0.5%の塩水になるように食塩を入れます。(塩は並塩、荒塩、岩塩が良いと言われていますが食塩で十分効果があります)
 
C 治療に入ったら3日間は毎日水を替え規定量の塩を入れる。
 
D エラの機能が落ちているのでエアーを強めにします。
 
E 治療中は絶食を厳守すること。  
F 3〜7日後、魚は元気を取り戻すのでころあいを見て消化の良い人口飼料を与えてください。  
     
エラ病治療薬  
 
過マンガン酸カリ治療  
  この薬は古くから知られているが、現在はほとんど使われていない薬だ。
白雲病を引き起こす原因の一つである繊毛虫・キロドネラ、サイクロキータ、トリコディナに大変よく効く薬とされている。
こんな症状の時、過マンガンが有効!
キロドネラが寄生すると、次のような症状があらわれる。
エラ表面が白くなり症状が進むとエラ組織が崩れていく。
エラ以外に現れる症状
尾鰭や頭部に白点病に良く似た白点が出る。この白点は白点病のそれよりも大きい。症状が進むと白点病と見分けにくい。
背中、特に肩の部分に白い雲のような白濁班ができる。
水温12度〜20度の時猛威を振るう。
 
  治療法  
  2.5PPM溶液に40分間薬浴
2〜3日おきに繰り返し薬浴する。
病原虫は魚体から離れると2〜3時間で死ぬ。
注:PPMは百万分の一という意味です。2.5PPM溶液を作るには、10リットルの水に過マンガン酸カリを0.025グラム溶かす。
 
  一口メモ:過マンガン酸カリ0.025グラムの計量は難しいので、あらかじめ過マンガン酸カリを精製水で100倍に薄めた液を作り、その薄めた液を2.5cc使うと良い。  
     
マゾテン20治療  
  水産用殺虫剤として安全性が認められた薬で魚の養殖に広く使われている。
吸虫類・繊毛虫類・鞭毛虫類がエラに寄生しておきるエラ病に有効な薬です。
ペットショップで比較的簡単に入手できるので常備しておきたい薬の一つである。
 
  使用上の注意  
  10度以下、30度以上の水温では使用不可
使用量が微量のため計量が難しいので、まず100倍に薄めた液を作り、それを再度計量すると微量を正確に計測できる。
 
     
ホルマリン治療  
  ホルマリンはふぐ養殖業者が食用の「ふぐ」に使って有名になった、あの薬です。
ホルマリンは、シックハウス症候群を引き起こす科学物質としても知られている。
ホルマリンは比較的安価に入手でき、エラ病の原因となる寄生虫の駆除効果が高いので、エラ病の予防と治療に使われる。
 
  使用法  
  水10リトルにホルマリン0.5ccを入れ、20分薬浴する。
ホルマリンは大変危険な薬品です。取り扱いには十分注意が必要。
 
   
エラ腐れ病  
細菌コンドロコッカスカナムナスの感染が原因で、エラが白くなり病状が進むと組織が崩れてエラ組織が欠落する。
健康な魚はエラ腐れ細菌に侵されることはないが、エラ病などが原因でエラに傷がつくと感染することがある。
したがってエラ腐れ病を治すためにはエラを傷つけているエラ病等の原因を取り除く必要がある。
(具体策として寄生虫の駆除等を行う)
 
水産用細菌感染治療薬として使用が認められている「エルバージュ」がよく効きます。
 
家庭常備薬として使われているオキシドールも有効だ。  
     
オキシドール(過酸化水素水)治療  
 

細菌感染によるエラ病治療に家庭常備薬として使われているオキシドールが有効です。
比較的安全な薬のため、お勧め。

 
 

使用法

 
  10リトルの水にオキシドールを5cc入れる。
およそ1時間薬浴する。
薬浴は1日2回 朝と夕方行う。
 
     
エルバージュ治療  
  水産用細菌感染治療薬として使用が認められている「エルバージュ」がよく効きます。使用の際は取扱説明書をよくご覧いただき間違いのないよう、治療してください。  
     
上手にエラ病と付き合う!
エラ病といってもその原因は様々で病原菌、病原虫が主な原因になるが、餌のやり過ぎや水温の急変によっても、また度を越えた青水飼育も原因になる。エラ病は進行するとエラ腐れ病になることが多い。
早いうちに適切な治療をしないと全滅の憂き目に遭う怖い病気だ。それなのに「今年はまだエラらしいエラ病はやっていない」と心配する。確かにエラ病は人間の麻疹のようなもので、一度かかると免疫力がつくようだ。
私たちにとって「エラ病が避けて通れない病気」となれば、水温が高く治しやすい時期、早めに免疫をつけておきたいと思うのは当然であろう。
   


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