スナッチ

日付01.03.28

 不思議なユーモアがロンドンの路地を疾走しているような映画だった。強奪された86カラットの大粒のダイヤをめぐるエピソードと裏ボクシング界の内幕めぐるエピソードが錯綜して語られ、しかもかなりのスピードで場面が入れ替わり立ち代わり展開して行くので乗り遅れると何の話か分からなくなる。食い詰め寸前の裏ボクシングのプロモーターの話から始まり、なかなか死なない殺し屋と元KGBの武器商人、かなり間抜けな黒人3悪人らのダイヤ争奪戦、あくどい裏ボクシング界の黒幕を向こうに回して八百長試合を一発逆転する放浪のストリートファイターの見事なボクシングシーンヘと目が離せない。実際このボクシングシーンは「ロッキー」等と比べても正統派の迫力でブラッド・ピットもノッテいる。外国嫌いのニューヨークのボスがロンドンの従兄弟に会いに行く場面−飛行機の座席に座り、キュッと酒を呷り、シートを倒して寝る。パスポートにスタンプをポンと押す。次の場面ではもう従兄弟の目の前にいる−切れ味のいい省略である。ラストもこれで終わる。結構残酷なシーンもあるのだが知的なユーモアでうまく乗り切っている。快調なテンポとシャープなカットがスパスパきまった生きの良さがお見事でした。
 但し、犬の扱い方はハリウッドのほうがうまい。盛りだくさんのおかしな人間達の物語にキャラクターとしてうまく絡んでいない。イギリスの監督といえば今話題の「ハンニバル」のリドリー・スコットもイギリス出身。  


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