最初はディーズニー映画かと思わせるタイトルと船上の楽しそうなパーティーの導入部から、信じられないようなショッキングで凄惨な場面へ一転急降下してゆく。この船はそれから40年間漂流することになる。
海難事故の引き上げ業をしているクルーたちが、ある日酒場で頼まれた仕事は、このかつて豪華客船だった漂流船の曳航だった。公海上の漂流船は発見者にその船の権利が移る。40年も前に消息不明のままのその船に乗り込んだときから悪夢が始まった。この船は船底に穴が開き沈み始めていた。クルーの中で唯一の女性エップスは船内で1人の少女の幽霊に会う。その少女が語り始めた漂流船の過去の出来事。少女と一緒に40年前のその日の光景を見る事になったエップスは、この船の本当の姿と目的を、そして悪魔的な真犯人をも知ることになる。
後で考えるとよくわからないことが多いストーリーだが・・・・どうして真犯人は船の修理にこだわったのか、共犯者たちは1人しか現れないが、「汚れた魂の者たち」はもっといたはず。そもそもなぜ40年も必要なのか等・・・・しかし観ている間は、ロックを多用したスピード感のある展開と共に、謎の仕掛け方と緊迫感の盛り上げ方が凄くて気にならない。スティーブ・ベック監督。
TVシリーズ「ER」出身でエップス役のジュリアナ・マルグリースは、ここでも最初から最後まで「ER」状態で大活躍。彼女の役回りは「エイリアン」のシガニー・ウィーバーを思わせる。あれは宇宙の幽霊船の話だった。
最初の張り手から最後まで力技で押しまくられ、気がついたら土俵を一気に割っていたような朝青龍的気合の一作。