クローンウォーズ

日付:

2008.09.05

スター・ウォーズ・サーガの番外編をアニメで。EP2とEP3の間のクローン戦争を背景にしているのだが、EP2は退屈で肝心なところで寝てしまった。だからクローン戦争といわれてもよくわからないままなのだ。金ピカロゴマークのルーカス・フィルムが「SWでもうひと商売」といった企画なのだろうが、これは拾いもの的佳作である。アニメ・キャラクターのデフォルメされた顔の造形(とくにアナキンとオビ・ワンの)に実写版本編との違和感を覚える人もいるだろうが、フォースに代表される「崇高なる」精神性が後退した分、ノリが軽いのだ。

キモさ抜群のジャバ・ザ・ハットのジュニア誘拐事件で裏で糸を引くドゥークー伯爵の陰謀を砕くストーリーだが、伯爵のドロイド軍の兵士がかなり気が抜けていて、けっこういい加減な戦いぶりなのがおかしい。厭戦的でさえある。巨大な宇宙ナメクジ、ジャバ・ザ・ハットとその伯父のずっこけぶりも笑わせる。

アナキンの弟子になるスフィンクスの娘みたいなアソーカは、かなり生意気。最初から相棒気取りで若きジェダイの騎士アナキンをことごとく手こずらせる。ジェダイの騎士の弟子をペダワンというらしい。じゃじゃ馬馴らし的なストーリーはハリウッドの伝統だが、師匠である(アナキン)スカイウォーカーも「スカぴょん」などと言われてしまいかたなしなのである。

実写本編では悲劇の英雄アナキンをかなりおちょくっている。ヨーダなんかも導師的というよりも元気な老人といった感じで、全体的に荘重な本編のパロディ的な感じだ。本編より気軽に面白がれる。押井守や宮崎駿の思想的あるいは文明批評的な今日的知識人向けアニメにちょっと飽きた向きにはおススメの一本である。自己反省や啓蒙性などまったくない。

日本語吹き替え版にて。この吹き替えはところどころやり過ぎかもしれないが、小気味よく、日本の吹き替え技術の本領発揮である。


 ●監督◎デイブ・フィローニ
 ●キャラクター原案◎ジョージ・ルーカス
 ●脚本◎ヘンリー・ギルロイ スティーブ・メルチン スコット・マーフィー
 ●音楽◎ケヴィン・カイナー
 ●主演◎日本語吹き替え版
 ●共演◎ 詳細不明 
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