幕張新都心トライアスロン2000
前日は穏やかな天気の中、9:30に家を出ました。直前に高野さんから電話が入り、すでに佐久平を走行中とのことです。どうも合流は出来そうにありません。
高速道路は順調に流れて、外環には12:00過ぎに入りました。さすがに首都高速は多少渋滞がありましたが、三郷〜湾岸道路を抜けて13:30には幕張プリンスホテルに到着しました。
チェックイン時間までは、「プリンスホール」のバイキングで昼食を採って待ちました。そのうちに牧さん、高野さん、矢島さんが到着して、チェックイン、受付に向かいました。
前回のように開催が危ぶまれるような天候ではなく、説明会も淡々と進みました。諏訪の高野さんや、川中島の古館さん、滝沢さんらとも会うことができました。昨年は4人(牧さん、高見沢さんを含む)だった長野県からの参加者も、今年は17人だそうです。
4ウエーブを30分おきにスタートさせる、という説明に「スイム・チェックイン後のトイレはどうしたらいいのか」等の質問がありました。最後のウェーブの選手も、一緒にチェックインしますので、1時間半も待たされる事になります。済州島のように、ビーチに簡易トイレを用意すればいいのでしょうが、この大会規模では難しいことでしょう。
「ウエットスーツはダイビング用しか持っていないんですが、着なくてもいいですか」
「ボディペイントを自分でやれば、明日受け付けしなくてもいいですか」
…という、あまり他では出てこないようなレベルの質問が目立ちました。手作りの大会という面ではとても好感が持てるのですが、その分選手の中にルールを軽視する人がいるようで気になりました。
バイクの周回チェック用センサーは、竹ひごの先につけた前回とはことなり、クイックレリースに取り付けるタイプでした。こういう機材の進歩はありがたいと思いました。
説明会終了後、ホテルの駐車場に戻ってセンサーを付けていると暗くなってきました。前回よりも10日ほど早い日程なのに。重くたれこめた空が、明日の天気を予想させます。
それでも少し乗りましょうということで、コースの途中まで10kmほどバイクで走りました。
今回は、通っているスポーツジム「ルネサンス長野」の仲間が応援に来てくれています。前日に辰巳水泳場で全国のルネサンスから集まって大会があったため、そのまま2泊して待っててくれました。今日はディズニーランドで遊んで、夕食から合流です。
牧さん一家も含めて8人で、「マリブウエスト」の中の居酒屋に入ります。ちょっと迷ったのですが、大ジョッキを空けてしまいました。鉄火丼を食べて、前日の補給は完了です。

前日。応援に来てくれた青木さん、原田さんと。
今回は、朝食のついていないパックだったため、海浜幕張駅の中のコンビニ(JC)に寄って、おにぎりやサプリメントを買いこみます。VAAMを作るための水も必要です。
翌日は6:00集合にして、23:00には就寝しました。ホテルのTVはスポーツ専用チャンネルが映り、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の中継(多分再放送)が白戸太朗氏の解説で行われていました。つい見入ってしまいましたが、そのうち眠くなりました。ただ、酔いが覚めたためか、2:30頃目覚めてしまい、それから数度トイレに起きるなど、眠りはそれほど深くありませんでした。
今回はいろいろサプリメントを用意しました。
- JCで買ったSAVASのゼリータイプ3つ
- ジョグメイト(チョコ味)
- 3ACTION エナジーなんとか
- VAAM
- アミノバイタルプロ
長良川で1箱買った「カーボショッツ」を家に置いてきてしまったのが失敗ですが、これだけあれば、どれかは効くと思います。特に3ACTIONは「じょんのび」の榎本さんお勧めの新製品です。1回分が800円もしますので、1つしか買っておらず、まだ試していません。
顆粒の入ったケースに水を注いで200cc程度の溶液にします。これをレース前やレース中に「3回に分けて」飲みます。かなり甘い、という評判です。
当日は5:00に起きました。外を見ると雨です。予定通りに集合前にアップに出かけます。
これは、主にトイレ対策です。体を一度温めることで、便意を催させるのが目的です。ところが、駐車場でサプリメントを作ったりしている間に時間がなくなり、10分ほどジョグするのがせいぜいでした。
朝食は、おにぎり2つとジョグメイト、3ACTIONを3分の1、あとはVAAMです。カロリーメイトも持ちこんだのですが、昨日のビールのせいか空腹感が乏しく、食べられませんでした。用心のためにアミノバイタルプロも1袋飲みます。ショートでは必要ない気もするのですが、それでもこのおかげで翌日は全く筋肉痛がありませんでした。
部屋に戻ってトイレ、それから集合してバイクを用意して受付に向かいます。中村さんも応援に駆けつけてくれました。なんと朝の2:00に出てきたそうです。しかも高崎まで一般道で来たと。さすがに元は自動車レースをしていただけのことはあります。
雨は霧雨程度ですが、道路や車を見る限りは夜半にかなり降っているようです。気温はそれほど低くありませんが、多少の風が吹いています。
ボディペイントもしてもらい、開会式が済むとチェックインまで20分ほどです。念のため、この間に再度トイレに行くことにします。昨日昼食を採ったプリンスホールが一番近そうです。会場のトイレには長い列ができていますので、アップがてら走っていくのがよさそうです。とはいえ、戻ってくれば時間はギリギリ。脚がつらないように「ラブ」を塗って、あわててウエットを着てスイムゲートに向かいますが、もうスイムアップは修了の時刻です。
普段は入念にアップをして、一度心拍数を上げておくのですが、今回はその余裕がありませんでした。昨日下見にきたときよりも潮が引いており、本来は100m泳いで左折する目印のブイもずいぶん近くに見えます。
スタートして、50mほど走って水に入ります。しかし遠浅の浜が続きますのでさらに走り続けます。左折するブイでも膝上くらいの水深しかありません。前の選手が足をついていますので、泳ぐに泳げません。やっと泳ぎ出したと思ったら、200mほどでまた浅くなり足をつく羽目になりました。
なぜか卵の腐ったような硫黄臭がたちこめています。また集団が泳ぎ出しましたが、混雑が激しく、ゴーグルがずれてしまいました。そこで一番左にコースアウトして、ヘッドアップで泳ぎながら直します。済州島ほど塩辛くは感じませんがそれでも海水です。ウエットスーツのおかげもあってよく浮くため、落ち着いて対処することができました。
そのまま左端を泳いでいきます。いままでのレースではなかなか両サイドオープンで息継ぎできなかったのですが、今回は他人のいないところを泳いでいるためマイペースで進むことができます。海岸線に沿っているため、波の影響もあまり受けていません。
650mでブイを右回りにターンします。前方を見るとあまり選手の姿がありません。『けっこう早いかも』と後ろを振り向くと、やはり選手の姿は少なく、波に隠れて見えないだけだと悟りました。
折り返しからは右端を泳ぐことになってしまいました。コースロープ沿いなのでまっすぐ泳げますが、左側に選手が多くポケットされたような状態になっています。
しかし幸運なことに周囲の選手はほぼ同じ力量のようで、自分のペースで泳いでも隊列がほとんど崩れず、スムーズに進むことができました。
コースは2回の折り返しがあります。2つめのブイの手前でまた浅くなり、足を付く選手も見られました。走ったほうが速いかとも思いましたが、バイクとランに脚を温存するため、浅くなっても泳いで進むことにします。
浜に上がると前方には、けっこう選手がいます。時計に目をやると「13分!」今回もバトルでストップウォッチが止められてしまっていました。浜に応援しにきている中村さんたちが見えたので手を挙げて、トランジットまで200mほどのランをします。
走りながら、時刻表示を見ると「8:25」となっています。やはりコース取りがうまく行ったのとランニング部分が多かったためでしょう、24分台でスイムパートを終えたことになります。(24'44"で、72位)
トランジットエリアにつく頃には雨が激しくなっていました。牧さんら、矢島さんらとはゼッケンも近いため場所がかたまっています。まだ来ていないようですが…高野さんがすでに到着しており、ウエットスーツを脱ぎ出しています。初のトライアスロンなのですが、スイムパニックにもならず、かなり速いタイムであがったようです。(24'18" 56位)
今回は初めての試みとして、「バイクシューズをペダルにつけて」トランジットに挑戦しています。そのため、ウエットを脱ぎ捨ててヘルメットをかぶり、すぐにバイクをラックから降ろすことができます。2日前の土曜日に、千曲橋のコースを2往復しながら何度も練習していますので、ペダリングしながらシューズを履くことには不安がありません。
ところが、バイクスタートに行く間、裸足で走るのに慣れていないためあまりスピードが上がらず、シューズを履いた選手に抜かれる始末です。
バイクをスタートするとすぐに大きな水たまりがあります。ここを抜けて右足をシューズに入れますが、すぐにカーブが続きますので左足はシューズを踏みつけたまま走ります。結局、最初の折り返し直前までの500mほどはその状態で走り、やっと両足のシューズが履けました。
やはり気になるのは牧さんとの差です。ランでの実力差は3分と見ていますので、バイクフィニッシュで、そこまでは離したいところです。牧さんの9000Vは鮮やかな黄色なので、よく目立ちます。
最初にすれ違った時には、折り返しから45秒の地点でした。1分半ですが、これをどこまで広げられるか。
バイクコースは往復8kmのコースを5周回します。往路は追い風なので45km/hほどのペースで進みます。雨は相変わらず激しく降っており、顔に当たって痛いほどですが、寒さはあまり感じません。同じようなスピードの選手が数人いて、抜いたり抜かれたりになります。ドラフティングを取られないように距離を保ちながら進みます。
反対側の折り返しは、スピードが出ている部分のため、神経を使います。この折り返して牧さんとの差を見ると、40秒。詰められているのがわかり、少し焦ります。
復路は向かい風と、若干の登りがあるためペースダウンします。選手が牽制し合って集団になっているため、一番右側から抜きに出ますが、引き離すには至らず、また集団に吸収されます。
前回の悪天候時も感動しましたが、今回も沿道のボランティアの方には頭が下がります。強い風と雨の中、選手に声援を送りつづけています。潮見橋の上では「頑張って!あと少しで登りが終ります!」という声をかけてもらって元気が出ます。全ての周回で、この声援を受けました。レース修了までに何百回、何千回も叫んだのではないでしょうか。こういうスタッフの気持ちが、レースのつらさを和らげてくれます。
選手は周回を終える毎にトランジットエリアを通過して、センサーチェックをします。バイクスタートから、またストップウォッチを動かしたのですが、1周がおよそ13'40"といったところです。このペースは5周目まであまり変わりませんでした。
3周目くらいからコース上に選手が多くなります。第2ウェーブがバイクパートに入ったためです。今回のレースは申告タイムの一番速いグループが第1ウェーブ、次は遅い順に第2ウェーブ以降となっているそうです。競技時間があまり長くならないための配慮なのでしょうが、そのためにバイクの実力差の大きな選手たちが一緒に走ることになります。
もともと、雨の中のバイクというのは経験の浅い選手にとっては怖いものです。トライアスリートの中にはバイクが苦手な選手もいますので、急に蛇行したりブレーキをかけたりすることも計算に入れなければなりません。
復路は向かい風で登り坂となる区間が長いため、集団がますます大きくなってしまいました。右へ右へと選手が出てくるのを声で制して、一気に抜き去ります。
5周目も無事に終って、こんどはトランジットエリアを直進して降車します。前の選手も走りながらシューズから足を抜こうとしていますが、うまくいかずにふらついています。ぶつからないように注意しながら、こちらも裸足になり降車ラインの直前でうまく自転車から降りました。
左側から中村さんら応援を受けましたので、返事をしてトランジットに向かいます。ランシューズへの履き替えはスムーズでした。

今回のトランジットの方法は、単に時間の短縮だけではなく「足を止めている時間が少ない」利点があったと思います。バイクシューズで走って、それを脱いでからランシューズを履く、という動作は流れを止めてしまっていた気がします。
ランの走り出しも今までになく快調でした。直前を走る若い選手に対して、応援席から「30番目だぞ!」という声がかかりました。大体予想通りの順位です。
浜に出る直前にチェックポイントがあり、ランパートが始まりました。ここから改めてストップウォッチをスタートします。
一昨年にも走った浜辺の道ですが、今日も雨の影響で大きな水たまりができています。道全体に広がっているためよけることもできず、シューズをくるぶしまで濡らしてしまいました。2人ほどはすぐに抜いたのですが、1人に抜かれて、それに付いていくことができません。
1kmポイントでは4'10"。2kmでも8'20"と、目標の「1km4分ペース」から遅れています。脚は軽く、呼吸も苦しくなく、自分ではいいペースで走れている感覚なのですが、タイムが伸びません。ところが3kmでは12'00"といきなりペースアップしています。どうも距離表示があてにならないようです。
このあと、バイクコースの下をくぐって、ニュータウンの中に入っていきます。連休のためか、はたまた最初から居住者が少ないのか、あまり住民の顔が見えません。それでもたまに、頭上から「頑張れー」の声がかかります。軽く手を挙げて応えながら進みます。
ランは2つの折り返しがあります。第1折り返し付近には、多くのギャラリーがいました。前の選手とはかなりの差がついてしまっています。
折り返して3分ほど走ったところで牧さんとすれ違いました。このまま、抜きも抜かれもせずに第2折り返しもクリアします。後ろから選手が数人迫っているのがわかり、ペースアップします。しかし、この辺りで次第に脚が重くなってきます。
7km地点表示を過ぎて再び海岸沿いの道に戻りますが、いくら走っても次の標識が見えません。後ろから足音が聞こえてきます。焦りながらやっと見た標識は「9km」です。時計を見ると34'26"。こんなに速いわけがなく、あと1.5kmはあると見当をつけます。
後ろから選手が抜いていきました。すでにラストスパートのようです。「あと1kmだと思っているだろうから、そのあとの500mで抜ける」と考えて、余裕を持ってついていきます。
これが失敗でした。やはり苦しさに負けていたのでしょう、フィニッシュゲートは前日にも見ているので、すぐ近くまで来ていることはわかっているはずでした。マリンスタジアムの駐車場を抜けて右にカーブすると、目前にゴールが見えました。慌ててスパートしますが、前の選手を抜くことはできず、多少力を残してのゴールとなってしまいました。
「15分台ですよ」と中村さんが声をかけてくれます。展開やコースに恵まれていますが、長良川のベストより9分ほど速くゴールすることができました。
カメラを預けていた青木さんにゴール後の1枚を撮ってもらった後に、ストップウォッチを止め忘れていたことに気付きました。止まると寒さが襲ってきます。預けていたキーを受け取って、車に戻って着替えました。

雨はまだ降り続いています。第4ウェーブまで終って速報が掲示されました。2時間15分14秒の29位。しかし、肝心のランパートまでは判りませんでした。
後日、リザルトが送られてきました。ランは39'14"(43位)ということで、なんとか40'の目標をクリアすることができました。全体としては特殊なコース設定ですし、雨というコンディションがバイク経験者の私に大きくプラスしたことは間違いありません。
| スタート時 天候 雨 完走518名 |
| 氏名 | ゴールタイム | 順位(総合/年代別)
| スイム | S順 | バイク | B順 | ラン | R順 |
| 梨本 高之 | 2h15'14" | (総合29位 年代別 8位)
| 24'44" | 72 | 1h11'16" | 32 | 39'14" | 43 |
しかし、スイム、バイクを追いこんだ後でランを1km4分で走れたことは、今後の自信につながると思います。
また、今回の調整や補給、あるいはトランジットやスイムの呼吸法など、試した結果が来シーズンのレースに役立ちそうです。
「諏訪湖マラソン」への練習の一環として出場したレースでしたが、なかなか実り多いものでした。一緒に行った下さった皆さんや、応援してくれた方々、また大会運営に携わった方への感謝の気持ちでいっぱいです。
また、来年も機会があったら出てみたいと思います。こんどこそ好天の中で。
(千葉TVの放映から)
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