第10回 サハラマラソン 写真集

********4月1日(土)********

パリを飛び立ちピレネー山脈を超える

サハラ砂漠上空。草木は見えない。 地の果てまで赤茶けた大地が広がる。

砂漠の中にぽつんとワルザザード空港。


サハラマラソンチャーター機より出場者・スタッフが次々降り立つ。 TシャツでOK(例年ならば)なはずだが、昨日50年ぶりに 雹(氷の固まり)が降ったらしく、とっても寒い。 ”砂漠=暑い”という確固たるイメージの僕には.... このイメージが最後まで僕を苦しませた。


スタート地点へ向かう途中。 バスが止まって動かなくなった。 川だ! びっくりなんてもんじゃない。砂漠にこんなにでっかい川があるなんて。 昨日の雹の影響だろうか? 道が水没している。途中の村では家屋が倒壊していた。 (雨のほとんど降らないモロッコの家は土でできていて水に弱いのだろう) ”砂漠=水が無い”という確固たるイメージの僕には.... このイメージが最後の最後に僕を混乱させた。

途中の村の子供たち。 人が通ると、どこからともなく集まってくる。 僕らには見えなくても、彼らには遠くの僕らが見えるのだろう。

バスの旅?は続く。 最初は見たこともない景色にひたすら感動していたが 5時間も乗っていると疲れと共に飽きてくる。

キャンプ地にはすでにテント村ができていて、選手の到着を待っていた。 遠くの白い立派なテントはスタッフのテント
そしてモロッコの国旗。 赤に緑の星。赤は灼熱の砂漠・緑はオアシスを表わしているらしい。 旗の下には石で星が描かれている。翌日も翌々日も同じように。 (サハラマラソンのキャンプ地の設営は現地のポーターが担っている。)




********4月2日(日)********


これが我々選手用のテント。 とっても風通しの良いシンプルなテントだ。 (噂には聞いていたが。笑うしかない。) 昨夜は寒くてほとんど眠れなかった。

テクニカル・チェック&メディカルチェック 選手の荷物をチェックする。 必需品はあるか。禁止されているものは持っていないか。


レース中唯一配給される水。 1.5リットルペットボトルのサハラマラソン限定ラベル




********4月3日(月)********

テントは地元ポーターにより見る見るうちに既に撤去され 今晩の宿泊地に運ばれていった。 朝食を済ませ、スタートの準備。だんだん慌しくなってくる。
砂漠に来て初めてサンサン輝く太陽をみた。

1stステージ 25kmスタート

サハラへの思いと、ここ数ヶ月走れなかった欲求が爆発。 12kgの荷物を背負っているのも忘れ、スタートダッシュ。 自分の前には誰もいない。トップを気分良く快走。 「まさか本当にこんな所まで来るとは.....」、感極まり目がうるうる。 ”些細な事が、人生を大きく左右する。”


”せめて第1チェックポイントまではトップで”と思っていたが、 世界はそんなに甘くはなかった。束の間の夢見心地はあっけなく 現実のものとなった。12kgの荷物が重力を取り戻したようだ。


今のところ前にも後ろにも人が見える。

サハラを快走中。まるで夢の世界だ。

夕食は、うどんとスープと紅茶。

日毎食べなれた物でも、砂漠で食べるとなぜこんなに美味いのだろう。




********4月4日(火)********

現地スタッフによるテント撤収

&移動

2ndステージ 28km 例によってスタートからかっ飛ばす。

サハラ砂漠へきて初めて、砂の砂漠を見た。 ”砂漠=砂山の連続”というイメージの僕にはぴったりの景色。 あまりにもの嬉しさに、思わずコースを外れて砂とたわむる。

しかし、走るのは大変。


地球にはこんな所もあるのだ。 知ってはいたけど.....

砂漠と言っても植物も動物もたくさん居る。 たんぽぽのような花。

野生のラクダ。etc.




********4月5日(水)********

今日は第3グループでスタート

砂漠に咲く花

あちこちに羊?やぎ?どうやら彼らの群れの中を通過しているらしい。

この辺の家は四角くて屋根が無い。材料も土のようだ。 きっと雨が降らないのだろう。




********4月6日(木)********

80kmのスタート。ザゴラとたわむる。 彼もサハラを走る。しかも軽快に。時々彼に追い抜かれる。 そのたびなんか悔しい思いと羨ましさに襲われる。


人工密度 0.1人/ku の世界 周りには誰もいない自分だけの世界。

例によって砂山に上りサハラを満喫する。 東京の友に見せてあげたい。

第4チェックポイント。砂漠にも井戸がありちゃんと水があった。 もちろん飲まない。

サハラに沈む夕日を望む

サハラに沈む夕日

長い夜が始まる。 ゴールまで後30km。 ヘッドライトを付け夜行スティックを付ける




********4月7日(金)********

間違ってもごみ袋ではない。 これが雪の中でも寒くないというサバイバルシート。

サハラの日の出。 地平線の彼方から太陽が昇る。


生命の誕生を思わせる。

第6チェックポイント。スタッフも徹夜で選手の通過を待っている

気温は40℃を超えているだろう。 意識が.....

80kmゴール。1日半もサハラを放浪?していた事になる。 とっても有意義な80kmだった。

ゴール後はゆっくり昼食と昼寝
夕方、暑さが和らいだ頃、選手スタッフ全員で記念撮影 せっかくの砂山。もちろんたわむる。

さらさらの砂。きっもちいい。




********4月8日(土)********

第5ステージ 42km
第1チェックポイントのオアシス

膝はぼろぼろ

今日は2つ大きな山を越える。






********4月9日(日)********


最終第6ステージ


スタート前に最後の健闘を誓う


目指すは山と山の間。道は無い。 もちろんショートカットだ。

スタートダッシュ。独走。


ゴール。 気が付けばファーストフィニッシャー


メディカル

崖から下ろしてくれた

日本のメンバーと

ゴール後、国籍の垣根は微塵も無い。 それぞれの顔に、自信と誇りと喜びがみなぎる。

みんなで記念撮影。

表彰式

4つ星のホテル
まるで夢の世界。中庭ではパーティの準備が

長い挨拶にもすっかり慣れた。
ぬるいワインで乾杯。味は.....
だけど最高

こんなに幸せで良いのだろうか

宴の後の静けさ
眠るのがもったいないような気分
明日朝起きたら夢だった。なんてことには.....




********4月10日(月)********

ここはどこ?
私は誰?

昨日までの出来事が嘘のようにおだやかでとっても静かな朝

またバスで180km移動

モロッコの人々はいつ仕事をしているのだろう?

ドアを売っている露店?

来たときはどんより曇ってて、水溜まりまで用意していた空港。
今日は快晴。
”これがサハラだ”と言ってるような天気。
今の気分と一緒。

サハラにも緑があるんだ。
これでアフリカ大陸ともお別れ。

のはずだったが、
緊急着陸。

重量オーバーらしい。
荷物を全部降ろして積み替え。 墜落では無くなにより。でも機内には緊張が走った。

再度アフリカ大陸とお別れ。
おかげで、パリについたら夜中だった。 エッフェル塔には登れそうもない。




********4月11日(火)********

日本チーム


ありがとう。



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