4月9日(日) Stage No6._18km

今年のサハラマラソン(230km)もあと18km。ゴールはすぐそこ。

8:50 1組目でスタート。今まで押さえていたものを一気に爆発。 後先考えずダッシュ。勿論ショートカットコース。 前には誰もいない。自分だけが頼りだ。
途中、トイレ休みと深い川底を渡るのにタイムロス。 更に....。

大地が消えた。どこかで微妙に角度がずれたのだろう。 気が付くとのてっぺんに立っていた。 悲しい事に、真下にC1のテント。思わず天を仰いだ。

「さてどうしようか?」そんな所へ救いの神? 現地スタッフが、降り場所を 指差した。崖を這い降りトップでC1を通過。(しかし大きなロスだった。) 次はもうゴールだ。
懲りもせずまたショートカット。

ここは砂漠のはずなのに、水の流れる音がする。なぜ?
しばらくすると、今度はだ。
「蜃気楼であってくれ。」そんな願いを掻き消すような 速くて深そうな川の流れ。とても渡れそうもない。
砂漠=水が無いそんな固定観念が脆くも崩れた。

またも天を仰いだ。が気を取り直し川沿いに走る。 薮の中をがむしゃらに進む。足は血だらけ。疲れもピーク。 やっとのことでコースへ戻る。更にペースを上げる。

そろそろゴールの街が見えてもよさそうだが、(例年だと、 街のメインストリートの先にゴールがあるのだが....) またくその気配はない。 「コースが間違っているのか?」だんだん不安になる。
そのうちコース脇にちらほら観光客らしき人々が見えた。 なんでこんな砂漠に観光客が?
昨年のゴールのイメージで走っていたが、 カーブを曲がるといきなりゴールが見えた。 今年は街の中じゃなく、荒野のど真ん中だった。

心の準備が出来ないまま、最後まで全力で走る。
”GOAL”両手を上げて叫びゴールに飛び込む。
大会委員長に完走メダルをかけてもらう。皆の拍手と歓喜に包まれ、 最高の瞬間だ。
更に1番最初にゴールしたらしく、サハラマラソン完走に、 10回大会のファーストフィニッシャーという名誉の おまけが付いた。

後続のランナーが次々とゴールする。歓声・雄叫び・笑い・涙・ ダンス・抱擁、とにかく体いっぱいで喜びを表現する。
ラストランナーがGOAL! 二重三重に取り囲み歌い踊り祝福。

7日間、230km。レースは終わった。

1995.APR. 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9