妖刀
「さぁ、今回で時のらせんの能力の紹介も終わりだ!」

紗耶
「長かったですねぇー。………空白の時間が(ぼそ)」

妖刀
「(聞こえないふりをしつつ)さぁ、今回は『変異』『シャドー』『ストーム』の3つだ!」

紗耶
「あれ? 沼サイクリングとか、ランページとか、スレッショルドとか残ってますよね?」

妖刀
「ああ、その辺りは後で掻い摘んで説明する。ぞんざいに」

紗耶
「……(それでいいのかなぁ?)」



妖刀
「まずは変異。長いよぉ。
 『変異は、その能力を持つカードをプレイできる時ならいつでも働く常在型能力であり、その効果は、そのカードが裏向きである時ならいつでも働く。「変異 [コスト]/Morph [コスト]」は、「あなたはこのカードを、本来のマナ・コストではなく{3}を支払うことで、裏向きで2/2の、テキストや名前やクリーチャー・タイプやエキスパンション・シンボルやマナ・コストを持たないクリーチャーとしてプレイできる』と言う能力」

紗耶
「な、長いですねぇー」

妖刀
「さらに。
 『あなたはインスタントをプレイできる時ならいつでも、あなたがコントロールする裏向きのパーマネントの変異コストをすべてのプレイヤーに見せてもよい。そうしたなら、そのコストを支払い、その後そのパーマネントを表向きにする。この行動はスタックを使わない』という能力」

紗耶
「なーがーいー」

妖刀
「それじゃ、簡単に。
 まず変異はクリーチャーの能力だね。だから、クリーチャーをプレイできるときにしか裏向きで場に出せない。例外はあるけどね。
 これはクリーチャー呪文であり、点数で見たマナコストは0だね」

紗耶
「ふむふむ」

妖刀
「場に出たら、何の能力も持たない2/2のクリーチャーだ。勿論、場でも点数で見たマナコストは0だね」

紗耶
「なるほどぉー。でも、さっき言ってた例外ってなんですかー?」

妖刀
《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》などによって、これに瞬速が付いてる場合が例外。
 この場合は、インスタントが使えるタイミングで裏向きのクリーチャーをプレイできるわけだね」


妖刀
「それじゃ次に表にする能力の方を簡単に」

紗耶
「はい」

妖刀
「裏向きで場に出たクリーチャーは、インスタントを使える状況で変異コストを払うことで表にする事が出来る」

紗耶
「それで?」

妖刀
「それだけ」

紗耶
「それだけなんですか!?」

妖刀
「まぁ、細かく言えば色々あるけど。そうだね、例えば表にしても、『クリーチャーが場に出たとき〜』という能力は誘発しない」

紗耶
「場に出てましたもんね」

妖刀
「さらに、表にするのは起動型能力じゃない。だから表にする能力を《計略縛り/Trickbind》などで打ち消す事は出来ない」

紗耶
「コスト:能力の形式じゃないですもんねー」

妖刀
「でも、○○が表向きになった時〜っていうのは誘発型能力だから《計略縛り/Trickbind》で打ち消せるんだけどね」

紗耶
「なるほど」

妖刀
「後はそれの応用。起動型能力じゃないから相手が刹那の呪文を使ってきても変異クリーチャーを表にする事は出来る」

紗耶
「裏向きでプレイしたクリーチャーが打ち消された場合はどうなるんですか?」

妖刀
「打ち消されれば、『これでした』と相手に見せて、墓地に置く。
 場を離れた場合も同じで場を離れる際に『これでした』と見せなければならないんだ。
 それと、複数変異が出た場合など、ちゃんと分かるようにマーカーを使わなきゃならないね。どっちが先に出たとか分かるように。
 サイコロでも、ビーズでも、何でもいいから分かるようにね」

紗耶
「はい、分かりましたっ」



妖刀
「次は『シャドー』だね」

紗耶
「昔の能力ですよねー」

妖刀
「そう。まぁ、飛行の極端なものだと思えばいいね」

紗耶
「そうなのですか」

妖刀
「そう。シャドーを持つクリーチャーはシャドーを持たないクリーチャーにブロックされず、シャドーを持たないクリーチャーはシャドーを持つクリーチャーにブロックされない」

紗耶
「あ、短い」

妖刀
「簡単に言えば、シャドー同士じゃなきゃブロックできない。って事だね」

紗耶
「他に注意点は?」

妖刀
「特になし。飛行やトランプルと同じように、複数持っても意味はない、という事くらい」

紗耶
「簡単ですねー」



妖刀
「さ、お次はストームだ」

紗耶
「ストームって昔もやりましたねー。何か変更があったんですか?」

妖刀
「いや、変わってはいないよ。復習としてね」


妖刀
「ストームは『それを持つ呪文がスタック上にあるときに機能する誘発型能力である。「ストーム/Storm」は「あなたがこの呪文をプレイしたとき、このターン、この呪文より前にプレイされた呪文1つにつき、この呪文のコピーを1つスタックに置く。この呪文が対象を取る場合、あなたはそれぞれのコピーの対象を選びなおしてもよい。」』という能力だね」

紗耶
「ちょっと難しいかも」

妖刀
「その実、そこまで難しくはないよ。簡単に言えば、このターンにプレイされた呪文1つにつきコピー1つのオマケつき、という感じさ」

紗耶
「ちょっと簡単になったかも」

妖刀
「このターンに《ショック/Shock》を3回打ってたとしたらストーム3つのオリジナルの呪文を1つという感じだね」

紗耶
「なるほどなるほど」

妖刀
「因みに、ストームはストームを持つ呪文がプレイされたときに誘発する。だからオリジナルを打ち消そうともコピーが残るわけだ」

紗耶
「はぁー。カウンターに強いんですねー」

妖刀
「そうだね。さらに言えば逆順処理でコピーが最初に解決されて、最後にオリジナルが解決される」

紗耶
「そうなんですかー」

妖刀
「あとはそうだね。コピーをスタックに乗せるという事はプレイではないため、呪文をプレイするたび〜みたいな能力は誘発しない。
 それに誘発型能力だから《計略縛り/Trickbind》でコピーをX個、スタックに置くという能力は打ち消される。
 誘発型能力を打ち消しても、オリジナルが残るんだけどね」

紗耶
「なるほど」




妖刀
「さ、後は適当に終わらせよう。簡単に簡単に」

紗耶
「……(いいのかなぁ?)」


妖刀
「ランページ。『ランページは誘発型能力である。「ランページ N/Rampage N」は、「このクリーチャーがブロックされるたび、このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+N/+Nの修整を受ける」』という能力だ

紗耶
「武士道、みたいな感じですねー」

妖刀
「その通り。違うのはブロッククリーチャー2体目以降に付き、ってことだね」

紗耶
「へぇー」

妖刀
「例えばランページ2の場合。ランページ2を持つ攻撃クリーチャーが1体のクリーチャーにブロックされた場合、+0/+0。
 2体のクリーチャーにブロックされた場合、+2/+2。
 3体のクリーチャーにブロックされた場合。+4/+4。
 では4体のクリーチャーにブロックされた場合は?」

紗耶
「+6/+6ですかー?」

妖刀
「その通り。つまり(ブロッククリーチャの数-1)×ランページの値って言う計算方法だね」

紗耶
「その説明で、ちょっと難しくなった気がします」


妖刀
「沼サイクリング。
 『[土地タイプ]サイクリング [コスト]/[土地タイプ]cycling [コスト]」は「[コスト], このカードをあなたの手札から捨てる:あなたのライブラリーから[土地タイプ]カードを1枚探し、公開してあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切りなおす。」を意味する』

紗耶
「土地タイプ〜になってますけど、これは?」

妖刀
「昔は平地から森まで全ての土地サイクリングがあったからこういう風になってるけど、今は沼サイクリングだけだからね」

紗耶
「なるほど」

妖刀
「つまり、2マナ払って沼サイクリングを持つカードを捨てると、ライブラリーから沼を手札に加えることが出来る」

紗耶
「簡単、ですよねー」

妖刀
「勿論、基本地形という縛りもない。土地タイプに沼を持つ特殊地形も持ってこれる。《血の墓所/Blood Crypt》とかね」

紗耶
「なるほどです」


妖刀
「最後。スレッショルド。まぁ、簡単になってるね。ギルドパクトの暴勇と同じ風になってる。
 スレッショルド―あなたの墓地にカードが7枚以上ある限り〜という風に」

紗耶
「7枚あればパワーアップするんですよね」

妖刀
「昔はスレッショルドしたら明らかにパワーダウンするのもいたけど、今ではそうだね」

紗耶
《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》しかいませんねー、スレッショルドクリーチャーって」

妖刀
「そうだね。まぁ、そこまで注意すべき点はないけど。1つ。《燎原の火/Wildfire》のようなカードを使った場合だね」

紗耶
「これが?」

妖刀
「自分が処罰者をコントロールしている場合、墓地にはカードが2枚以上ある。この状況で《燎原の火/Wildfire》。
 《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》は墓地に置かれるかどうか」

紗耶
「これ、前にやりましたねー。墓地には置かれないって言われましたー」

妖刀
「その通り。
 ダメージ量がタフネスを上回っているかというのと、スレッショルドを確認するのは『状況起因効果』という難しいものをチェックするときだけなんだ」

紗耶
「4点ダメージを受けたときには、墓地には《燎原の火/Wildfire》を含むカードが7枚ある。6/6になってるから死なないってことですね」

妖刀
「そう。良く出来ました」





妖刀
「いやー、終わった終わったー」

紗耶
「これでようやく次のエキスパンション、『次元の混乱』に行けますねー」

妖刀
「うん、なんで『次元の混乱』が発売しているにも関わらず『時のらせん』のルールの説明なんかしてるんだろう、と思ったよ」

紗耶
「それは自業自得ですよー。溜め込む人が悪いんです」




紗耶
「あの、よーとーさん?」

妖刀
「ん?」

紗耶
「………」

妖刀
「……ん、なにかな?」

紗耶
「よーとーさんはあたしとこうしてきて、長いって言いましたよね」

妖刀
「言ったね」

紗耶
「よーとーさんは、変わりましたね」

妖刀
「そうかな?」

紗耶
「そうですよ」

妖刀
「具体的にはどこが?」

紗耶
「………」

妖刀
「………」

紗耶
「………」

妖刀
「………」

紗耶
「…よーとーさん」

妖刀
「…」

紗耶
大分、老けましたね!

妖刀
「………」

紗耶
「あ」

妖刀
「……ひどいや

紗耶
「な、何も泣かないでも……」

 そんな二人は仲良し!





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