フランス、TSL社のスノーラケット(西洋カンジキ)TSL225とビンディングRandoを
モニターする機会を得たのでテスト結果を報告する。



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0.はじめに

 TSL社の”スノーラケット”(とこの会社では呼ぶ)は、スノーラケットと
ビンディングが用途によって組み合わされて販売さている

 ちなみに日本向け'96/97カタログから引用整理し下表に示すが、用途によ
って適切に選ぶ必要があるようだ。

 簡単に言ってしまえば、アップダウンの少ない雪原では510、710、810
にTrappeur、Integrale、Grand Nordの組み合わせを使い、アップダウンのある
山行の様な用途ではTLS225Rando、Aventutureである。

 サイズ的には当然新雪/深雪には大きなものなる



1.日 時

2.場 所

3.雪 質

4.テスト機種・概要

(1)TSL社 TSL225 (モニター機種)

  a.形状   :ひょうたん型
  b.材質   :プラスティック(PP)
  c.ビンディング:型式:Rando('95/96モデル)
         指の付根辺りで可動するプレートにアイゼンと同様の占具
         踵部分がネジで可動になっており、靴のソールに合せられる。
         スキー靴も使用可
  d.ツメ   :本体に太さ10mm、長さ15mm程のスパイク6本
         足を置くプレートの爪先に上記より細めのスパイク1本
  e.重量   :880g(片足)
  f.大きさ  :61cmX21cm(長さX最大幅)
  g.その他  :ヒールロック/アップが可能

(2)TUBBS社 KATAHDIN (対照機種、個人所有)

   a.形状   :尻すぼみの楕円形
  b.材質   :ジュラルミンパイプのフレームに樹脂(Quadex)
  c.ビンディング:指の付根辺りで可動するプレートにアイゼン様の占具
         フレキシブル構造なのでスキー靴も可?
  d.ツメ   :足を置くプレートの可動部分位置に横3山X2+縦1山X2
         本体の踵部分に縦2山X2
  e.重量   :800g(片足)
  f.大きさ  :64cmX21cm(長さX最大幅)
  g.その他  :ヒールはフリー
 

5.使用感

(1)TSL社 TSL225 (モニター機種)

(2)TUBBS社 KATAHDIN (対照機種)


6.総合評価

 TSL225は桁の構造によって縦・横方向に渡って滑りにくく、スパイクと合間って、斜度20度程度のアップダウンであれば、ビンディングのRandoはヒールロック/アップが可能なため歩きやすい。ただし、可動部分のヒンジの位置が多少前で、爪先が動かしづらく走りづらい。
 急斜面(35度以上)では爪先を蹴りこんでもあまり入らず、爪もスパイク1本でほとんど効かないため、登れない。
 (96/97モデルではこのビンディングの爪先のスパイクが3本爪に改善された。また、踵のホールドがルーズになり、大きな踵の靴も入るようになった。)

 KATAHDINは基本的にはアップダウンの少ない所向けである。急斜面(35度以上)では爪先を蹴りこんで登れるが、TSL225に比べ20度位の斜面では横滑りと、下りの際の性能が劣る。
 ビンディングの可動部分の位置が良く880g対800gで10%程度しか軽くないにも関らずTSL225に比べ軽い感じである。また、走り易い

 以上から、TSL225はアップダウンのある所でも使い易く使用範囲が広いが、ヒンジの位置が若干前過ぎ、実際以上に重く感じることと、爪先の爪が効果なく僅かな急斜面でも脱がざるを得なくなる点が残念である。
 (ただし、96/97モデルでは爪先の爪が改善されたので、検討を要する。)

7.最後に

 日本では、”雪原を歩く”と言うジャンルのスポーツが馴染み無いので、そんなフィールドも多くありませんし、大きな普及は難しいジャンルかも知れません。
 CXスキーのフィールドがゴルフ場だったり、牧場だったりするのも、ちょっとね。ともあれ、TSL225は手軽な雪中ハイキングに便利そうです。
 今回は湿雪でしかテスト出来ませんでしたが、新雪/深雪なんかでもテストして見たいですね。



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