WonderSwanでGPSのTrack Logを保存する
'01.05.30,加筆'01.06.02/06.15/07.01/9.02/10.8/’02/02/06
<はじめに>
ハンドヘルドGPSで採取したTrack Logを活用とした時、問題になるのが、GPSのTrack Logの容量不足です。
GARMIN社のハンドヘルドGPSの場合、機種によりますが1024-3000ポイントほどの容量しかないため、細かなログを取りたい/長期間の旅行のログを取りたいなどとなると何らかのバックアップツールが必要です。これまで私はPDAやノートパソコンを使ってバックアップをしていましたが、結構面倒なものでした。
今回、BANDAI(TM)から発売されているポケットゲーム機:WonderSwanで使えるナカムラヒロアキ さん作のgar2wsを用いてみたところ、ログのバックアップでなかなか使えますので紹介したいと思います。 |  |
<参考>
- ナカムラヒロアキ さんのWEB : http://www.pluto.dti.ne.jp/~nak/index.html <参考1とする>
- 今泉修さんのBBS : http://hpcgi1.nifty.com/gigo/n2icatbbs.cgi <参考2とする>
- 今泉修さんの"gar2wsg - GARMIN GPS TRACK SAVER for WonderWitch" http://homepage1.nifty.com/gigo/wonderwitch/gar2wsg.html <参考3とする>
<準備>
- ソフトウエア関係
- ハードウエア関係
| 項目 | 価格 |
| 備考 |
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| ・WonderSwan(モノクロ) | 約2,000円 | | Color版は7,000円弱 |
| ・WonderWitchカートリッジ | 3,980円 | |
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| ・対戦ケーブル | 1,300円 | | 半分に切ってRS232C/GPS Dataケーブル化 |
| ・シェアコネクタ(ePlug) | 750円 | |
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| ・D-sub 9Pinオス,カバー | 400円 | | PCリンク用保護回路入り作成用 |
| ・抵抗,ツェナーダイオード | 15円 | | 保護回路用 |
| ・WanderWitchを持っている友人 | | |
必須では無いが・・・
ただ、FreyaOSの1.0.Xは使えませんので、基本的には身近にWanderWitchを持っている友人が居ることが前提になります。 |
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| 8,445円 | |
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<インターフェースケーブルを作る>
WonderWitchを持っていれば、RS-232Cインターフェースケーブルが添付されていますが、ここでは、対戦ケーブルを使って専用のケーブルを自作し、低コスト化に挑戦してみます。
なお、この情報は参考2から得たものですが、実施に当たっては必ず自己責任とし、機器の破損等総ての不利益は実施する方の責任であることを納得してからにして下さい。 |  |
対戦ケーブルは1m程度の長さがありますので、80cmと20cmくらいに半分にし、長い方をGPS Dataケーブル、短い方をRS232Cケーブルにします。なお、結線に関する情報は下図のようになります。
ZDはツェナーダイオード(3.3V)、Rは抵抗(2.2KΩ)です。私の環境では、抵抗の大きさはモノクロのWanderSwanでは3.0V/10KΩでも動きましたが、WanderSwanColorは3.0V/4.7KΩ程度でなければ動きませんでした。
<GPSケーブル:必須>
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ePlugはプラグ内部に余裕がありますので抵抗とツェナーダイオードが楽々入ります。ショートに注意しながら組み込みます。組み立てたら接着剤で中を固めましょう。
これで、すっきりスマートなインターフェースケーブルの出来上がり! |
<GPSケーブル:必須>
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PPlugはプラグ内部に余裕が無いので抵抗とツェナーダイオードを入れるには中の+端子を切断しスペースを作ります。
さらに、ショートに注意しながら組み込みむ必要があります。
工作に自信の無い方はケーブルの途中に回路を入れ、プラスティックチューブでカバーするのが良いでしょう。 |
<汎用ケーブル>

DB9の端子は上から5,3,2番を使います |

RS232Cケーブルは、DB9Pinオスを用い、PCとの接続にクロスのRS232Cケーブルを用います。
そうすることで、通常のDB9PinメスのGPS Dataケーブルを用いてGPSと接続することも出来ますので、汎用インターフェースケーブルとして使えます。
汎用インターフェースケーブルかPCインターフェースケーブルのどちらかが必要になります。 |
<PCインターフェースケーブル>

DB9の端子は上から2,3,5番を使います |
このケーブルはWSとPCを直接接続することを目的にしたRS232Cケーブルです。
DB9Pinメスを用い、PCとの接続にはそのまま接続出来ます。ただ、長さが不足するでしょうから、メス-オスのRS232C延長ケーブルを用います。
通常のDB9PinメスのGPS Dataケーブルと接続するには、オス-オスのクロスのジェンダー・チェンジャーを用います。
汎用インターフェースケーブルかPCインターフェースケーブルのどちらかが必要になります。
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<gar2wsをWonderSwanにセットアップする>
本来はWonderWitchのを用いればカートリッジに簡単にプログラムをインストールできますが、ターミナルソフトのTeraTerm Proでも可能ですので、それを使った方法で紹介します。
- WonderWitchのカートリッジのFreya OSを最新の1.1.1にする。(1.1.0でも致命的な問題は無い)
これはWander Witchを持っている友人に頼むみます。近所にそんな友人がいなかったらWanderWich(16,800円)を購入しなければなりません。
- WonderWitchにプログラムをインストールする。
- TeraTerm Proをインストールする。(最初だけインストールする。HyperTerminalは不可)
- <参考1>または<参考2>から用途に合ったgar2ws(各種バリエーションやツール群がある)をダウンロードし任意のディレクトリに解凍しておく。
- setup->serial portでPortを指定、Baud rateを38400、以下8bit,none,1bit,noneにする。
(Baud rateは何かの拍子で9600になってしまうことがあるので、そのような時は、Bキーを押したまま電源を入れ、一度Monitorモードにしてから再度、起動とします。)
- WS側を「通信-XM受信」で「XMODEM受信」状態に。
- Return。"meg >"プロンプトがでるのを確認する。
- delete /rom0/gar2wsする。(なぜかXMODEMでは上書きできない。)
- file->Transfer->X-MODEM->send
- ダイアログでgar2ws.fxを選択する。
- defrag rom0する。 (これをしないとメモリエリアが開放されません)
<gar2wsを使いこなす>
使い方は至って簡単です。旅先やアウトドアで記録したTrackLogをWonderSwanにダウンロードし、それを、帰宅してからPCへ転送します。転送した
転送の方法は2種ありあります。
- gar2wsでWonderSwanにGARMINのGPSをフリをさせ、カシミール3DのようなインターフェースソフトでTrackLogをダウンロードする。ダウンロードしたTrackLogは通常のGPSのTrackLogとなんら変わらないのでそれぞれのインターフェースソフトで扱えます。
ただし、gar2wsはV2.00からツール群化され機能別になっているので注意します。
- TereTermを使い、WonderSwanから*.fx形式のTrackLogをダウンロードし、GPSLogcv(<参考2>参照)を用いて、任意のデータ形式に変換する。
<例>
- TeraTerm Proをインストールする。(HyperTerminalは不可)
- setup->serial portでPortを指定、Baud rateを38400,以下8bit,none,1bit,noneです。
(Baud rateは何かの拍子で9600になってしまうことがあるので、そのような時は、Bキーを押したまま電源を入れ、一度Monitorモードにしてから再度、起動とします。)
- WS側を「通信」にする。
- Return。"meg >"プロンプトがでるのを確認する。
- ls -l /rom0[ret], ls -l /ram0[ret]でファイルリストを見る。
- get "ファイル名"例えばget "/rom0/WON000.log"する。大文字小文字に注意する。
- file->Transfer->X-MODEM->Receive
- ファイル名を設定する。末尾は必ず.fxにしてください。
- 以下、必要であれば6)->8)を繰り返す。
なお、<参考2>にあるVer1.05β7にはこの作業をTeraTermのマクロにしたものが用意されているそれを用いるのが良い。
- GPSLogcv(<参考2>参照)を用いて、任意のデータ形式に変換する。
<gar2wsをデータロガーとして使いこなす>
<参考2>で公開されているgar2ws Ver1.05にはTrackLogの自動バックアップ機能が追加されています。これを用いると連続的にGPSに記録されたTrackLogを一定時間間隔でWanderSwanに保存、結果としてTrackLogをGPSの容量を越えて記録できます。
- GPSを最短の記録間隔、上書きモードにする。(GPS2/3,eTrex Venture/Legend/Vistaは1秒間隔(または、希望する間隔)に設定できます)
- gar2wsのConfigで「保存選択」を”INIT"、インターバルをGPSのTrackLogの容量が一杯になる時間の半分以下に設定する。TrackLogの容量が2024個のeTrex Ventureの場合、15分(900個記録)程度とする。(自動バックアップに失敗した時に次のインターバルまでの保険とするため)
- 「Track受信<-GPS(インターバル)」を実行する。
これで、カートリッジの容量が一杯になるまで記録できます。gar2ws v1.05β7では約50,000個のTrackLogが記録できたと報告されています。
バイクツーリングや登山で荷物は少なく、しかし、詳細なTrackLogを記録・保存したいと言う方には特に魅力的ではないかと思います
<gar2wsの使用の課題点>(WonderWitchを持っていない場合に発生する課題)
- WonderWitchのカートリッジのFreya OSを最新の1.1.1にした方が良い。(1.1.0でも致命的な問題は無い)
これはWander Witch(16,800円)のユーザーでなければ最新のOSをダウンロードすることが出来ないのでちょっと面倒です。まぁ、gar2wsだけのために16,800円はちょっと懐に痛いかもしれませんが、このようなものに興味を持つ方は、Wander Witchでプログラミングも楽しいかもしれませんね。この際だから買うのも良いですね。
- 記録したデータ(.fx形式)の扱いが面倒。(gar2wsにGPSの振りをさせる場合は関係無し)
記録したTrackLogデータのダウンロードについては、現在、<参考2>で今泉さんがTeraTermのマクロを公開しています。これを使えば簡単に出来るようになります。gar2ws v1.05β7ではプログラムのインストールと、データのダウンロード用のマクロが同封されていますので、これを使えばかなり改善されます。
また、データ形式の変換についてもGPSLogcv(<参考2>参照)を用いて、任意のデータ形式に変換すすれば大丈夫です。
- インターフェースケーブルが無い。
WonderWitchを購入するとRS232Cケーブルが付いてきますが、これとGARMIN社の純正ケーブルと合わせてる使うとケーブルがWanderSwanの重量を上回ります。
そこで、今回紹介しているラリーさんのePlugを用いた簡易接続ケーブルを使うと解決します。
<新たな展開>
WanderWitchのリソースを最大限利用するために、機能を特化したものへの分化が進んでいます。
- GPS TOOL for WonderSwan
Ver.2.00からは機能別にファイルを分割して、小さなTOOL集の形になりました。
- gar2wsu : WonderSwanからPC(カシミールとGarAtlas)へ、トラックのアップロード
- gar2ws : GARMIN GPSからWonderSwanへ、トラックのダウンロード
- TrackDataLoggerへの特化
<<gar2wsは精力的にアップデートされていますので、詳しくは<参考1/2/3>の情報に注目ください。>>
<関連Links>
- 電子工作40の手習い TOWNYさんのページ
- ワンダースワンでフライト記録 ワンダースワンでフライト記録(ケーブル自作編) Suzukiさんのページ
- GPS と Wonder Swan Haruさんのページ
- GPSと電子工作の掲示板 gigoさんの掲示板です。2001年6月頃から話題になっています。最新情報、β版もこちら。
- WonderWitchでWonderSwanをGPS Loggerに Nori-chanのページ
- WonderWitchの購入方法ページ。
- 純正周辺機器を作っているSummyのWonderSwan周辺機器ページ 既に古くなっていますが参考まで。
- 同じくワンダースワン用周辺機器を作っているKARATの製品情報ページ。
- Doublerを使ってみる http://www.valley.ne.jp/~kazuo/gps/test_index/ws/doubler/doubler.htm
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