雑感 2012
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| やさしい人 |
| 「やさしい人がいい」・・・ |
| 生涯の伴侶や恋人を求める者は口をそろえてそう言う。 |
| そう言う君たちに、 |
| 相手がやさしい人間かどうかを見極める眼力や感性はあるだろうか。 |
| わたしにはどうも自信がない。 |
| だから |
| 「あの人はやさしい人だ」とは |
| めったに口にしない。 |
| 道 |
| あの暗闇のなかで自分を導いてくれた |
| 一つの灯りの温かさを忘れない人は、 |
| きっと幸せになれる。 |
| やり直し |
| 人生、もう一度やり直せたらいいと思うが、 |
| この年までもう一回、あらゆることを最初から組み立て直すのかと考えると、 |
| 少しおっくうになる。 |
| 一回限りがちょうどいいのかも知れない。 |
| 無駄 |
| 無駄なこと? |
| そうかもしれないな。 |
| だが、やってみるとこれがおもしろいんだ。 |
| やってておもしろい、楽しいと感じるものは |
| おそらく他の者から見れば無駄なことなんだろうが、 |
| 知ったこっちゃない。 |
| 無駄を捨てて効率をあげることばかり考えてると |
| おまえさん、ちっともおもしろくない人間になっちまうよ。 |
| 関係 |
| 人間関係で安易に |
| 「捨てる」だの「切る」などという言葉を使う人を信用しない。 |
| 「つながる」ということがどんなことかを、ほんとうにわかっている人か、 |
| そんな言葉を使う前は本当に「つながって」いたのか・・・・・ |
| それがはっきりするまで |
| どんなに”いい人”に見えても信用しないことにしている。 |
| 男と女 |
| 男は身勝手だ、と女は言う。 |
| 女は嫉妬深い、と男は思う。 |
| 身勝手にふるまうのが男、 |
| 守るために用心深くなるのが女・・・・・・ |
| そんな身勝手な推理をするのは、 |
| たいてい、男である。 |
| つなぐ |
| 何かと何かをつなぐ・・・ |
| たとえそれがどんなに小さな行為でも、「つなぐ」という営みは |
| この世に生を受けたすべての人に与えられた”使命”でしょう。 |
| 自分がつないだものはしっかり見えていますか。 |
| 問 |
| ”情熱”は生きているか。 |
| 鎧 |
| 鎧(よろい)の役目は身に付けているときにわかるが、 |
| 鎧の重さは |
| 脱いだ時にはじめてわかる。 |
| 要 |
| やっぱりそうでしたか・・・・ |
| つらい状況だと察しはつきますが、 |
| 「はい」と「いいえ」を間違えないで使ってきたのですから、 |
| いずれどこかで起こることだったのです |
| 元気を出してください。 |
| 何があっても |
| その決意を貫き通すことです。 |
| そんなあなたらしい輝きがわたしは好きです。 |
| 子ども心 |
| 学校の給食費を滞納する親がいるという。 |
| 事情があるにせよ、まったくあきれる話だと誰もが言う。 |
| そんな誰もがあきれる親を持つ子どもが、 |
| 日々どんな気持ちで給食を食べているのか、想像できるだろうか。 |
| 無邪気に食べているように見えても、 |
| 後ろめたい思いはどんな小さな子ども心にもある。 |
| たとえ世間やマスコミが何と言おうと、 |
| 子どもに向き合う先生だけは、笑顔の奥にある切なさが見えていてほしい。 |
| 立場上 |
| 本心とはちがって立場上仕方なく言っているんだ・・・・・ |
| そんな釈明を聞くことがある。 |
| しかし、立場上仕方なく言い続けているうちに |
| やがてそれが本心になるんだなぁ・・・・ |
| 同年代 |
| 何だか自分だけが年をとっているような気分になることがあるだろう。 |
| 同年代の友人や知人といつも接していればいいが、 |
| 人と交わる機会が減るにつれて、その思いは強くなるようだね。 |
| だが、心配いらない。 |
| 同じように年をとっている仲間は大勢いるもんだ。 |
| 遠い昔の初恋の人だって、 |
| もうりっぱなおじいちゃん、おばあちゃんだろう。 |
| 期間限定 |
| 理想的な人にめぐり会えるなら最高だが、 |
| そもそも人間に「理想」など抱くから、間違いの元になる。 |
| 自分の望むような完璧な人間などいるはずがないではないか。 |
| いいところもあればダメなところもある、それが人間だ。 |
| そんな無理なことをしなくても |
| 出会った瞬間に「理想の人」と思わせるしかけを |
| 若者に限って神さまはちゃんと用意してくれている。 |
| 期間限定の、このサービスを大いに活用することだ。 |
| 一つ |
| たくさんあるものの中からたった一つを選ばなければならない・・・ |
| そんな場面は人生、いたるところにあるだろう。 |
| 一つしか選べないがゆえに |
| 切り捨てたり、あきらめたりしたものに未練は残る。 |
| あきらめきれないからと、未練をもう一度拾ったりすると |
| エラいことになる。 |
| 言葉 |
| 「このまえのアレ、どうなった?」 |
| 新入社員が一番ストレスを感じる上司の言葉だそうです。 |
| ”アレ”の中身が思い出せない、だが聞くわけにもいかない・・・・・ |
| 部下を持つ上司のみなさん、 |
| ”アレ”はやめてきちんと内容を伝えたほうが |
| お互いのためになりそうです。 |
| 解く |
| 試しに高校の数学の問題を解いてみればわかります。 |
| かつて解いていた記憶はあるものの、 |
| チンプンカンプン、今ではもうまったくお手上げです。 |
| それでいいのでしょう。そのかわり、 |
| 家族を養い、生計を立てるという、 |
| 高校生には決して解けない、人生の難問をいくつも解いてきたのですから・・・・ |
| 話 |
| あれほど待ち望んだものをやっと手に入れたというのに、 |
| いざ手に入ると、みんな我先にわがままを言いだす・・・・ |
| 足の引っ張り合い、悪口の言い合い、責任のなすり合い、 |
| みっともなくて、情けなくて、とても見てはいられない。 |
| おそらく”次”はもうないであろう。 |
| どこかの国の政権党の話である。 |
| 恋愛 |
| 恋の話など、男女の数だけあるもので、 |
| 別に珍しくもありません。 |
| それなのに、恋愛が小説や映画のテーマになるのはなぜか・・・・ |
| 答えは一つ、 |
| ひそかに自分と重ねてみることが許されるからです。 |
| いい時間 |
| 「あなたらしい、いい時間を持ってください。」・・・・ |
| 現役を退くときに、ある人からそう言われた。 |
| 自分らしい、いい時間を持つ・・・・・ |
| 迷いに沈みそうになったとき、 |
| いつもその言葉を思い出している。 |
| だれかのためや、何かのための時間ではなく、 |
| 自分自身のための時間を”いい時間”にする努力を忘れまい。 |
| 敗北 |
| 潔く敗北を認めるのも力量のうちだよ。 |
| 負けたのに「負けてはいない。まだまだ」と空意地を張ると |
| いっしょになって立ち向かってくれる仲間はいなくなる。 |
| 敗北を認めるのはつらいが、 |
| その原因をもとに捲土重来を期せば |
| いずれ敗北も美酒のつまみになる。 |
| 原像 |
| いくら年をとっても |
| 人間の本質なんて、そう変わるもんじゃないんだなあ。 |
| 二十歳のころと今とで何か変わったと言えるかい? |
| 経験や失敗をしたので、少し賢くはなっただろうが |
| 自分という人間の「原像」はちっとも変っていない。 |
| 今の自分の喜怒哀楽の場面を思い出してみるといいだろう。 |
| どんなものごとに心が動くのか・・・・ |
| あのころと同じでちっとも変っていないと思わないかい? |
| 特技 |
| 何の特技も才能もないと思うなら、 |
| 残された武器は”誠実さ”ですね。 |
| どんな些細なことにも、まじめに誠意をもって臨んでいれば、 |
| いつかそれが他人から見れば立派な”特技”となります。 |
| そんな人がほしい、そんな人を捜しているという人も |
| きっといると思いますよ。 |
| 一瞬 |
| 人生、割に合わないことばかりだが、 |
| ほんの一瞬、報われる時間が訪れる。 |
| 頑張っていれば、またそんな時がくるだろう、と思えるから |
| また割の合わないことに立ち向かえる・・・・ |
| 親孝行 |
| 親孝行について深く考え始めるのは |
| 人生も”たそがれ時”にさしかかったころ・・・・・ |
| まだ間に合うなら、 |
| できるかぎり自分の顔を見せてやることだ。 |
| 手土産や高価な贈り物など必要ない。 |
| ただ顔を見せるだけでいい。 |
| それが叶わなくなったときに、まちがいなく |
| そのことだけが悔やまれるのだから。 |
| 苦楽 |
| 若いころは、 |
| 苦楽を共にする人間など鬱陶しくてかなわない。 |
| 一人で気ままに生きることがこの上なく素晴らしく思える。 |
| だが、年をとってくると、 |
| 苦楽を共にできる人間がかけがえのないものに思えてくる。 |
| 問題は、 |
| 苦楽を共にできる人間は、若いころに見つけておかないと |
| 年を重ねるたびに自分のまわりからいなくなるということ・・・・・・ |
| 自信 |
| 「オレだからできたんだ!」・・・・・ |
| そうだ、あれは君だからやれたことだ。 |
| 君にしかできないことを君はやった。 |
| 他人がどう言おうと知ったこっちゃない。 |
| それでいいではないか。 |
| 花 |
| どんな花たちも、 |
| 人間に見てもらうためには咲いていない。 |
| 人間に愛でてもらうために色や形を競ってはいない。 |
| たとえ植えたのも、水をやったのも人間だとしても |
| 彼らの崇高な生きざまをほんの少し、 |
| 見せてもらっているだけだ。 |
| 会話 |
| 子ども:「先生、速く走るにはどうすればいいんですか」 |
| 先生:「そうだね、右足を出したら誰よりも速くすぐに左足を出すんだ」 |
| 子ども:「そうか。やってみます!」 |
| 自信を持たせるとは、そういうことである。 |
| 相手 |
| この野郎!と思う相手に、 |
| あなたが腹を立てるのはもったいない。 |
| 「おまえさんはそうやって生きて行きなさい」と |
| 心の中で一言・・・・ |
| それでいい。 |
| 恩と借り |
| 「恩がある」と「借りがある」・・・・ |
| 似てはいるけど、違うんだな。 |
| だから当然「恩を返す」と「借りを返す」も違う。 |
| 何が違うのかって? |
| 返せばそれで終わりになるかどうかってことだろう。 |
| 恩人に恩返しをするのは、関係を終わらせたいからではなく、 |
| これからも続けたいからだ。 |
| 人 |
| 一番たいせつな人は、 |
| いつも一番うしろにひっそりと立っている。 |
| 祖父母 |
| どんな無理難題でも、何とか応えてくれる存在・・・・・ |
| 子どもにとって、無条件で甘えられるのが「祖父母」である。 |
| 祖父母はそうでなくてはいけない。 |
| おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばれるようになって初めて |
| 親の愛情とは根本的にちがう、もう一つの愛情の通り道があることを知る。 |
| 甘えてくれない孫を持つ祖父母には |
| 残念だが何かが欠けている。 |
| 先生 |
| ”先生”とは、 |
| 先に生まれた者をさす言葉ではない。 |
| 先に「生きて見せる」者のことを言う。 |
| 若き教師たちよ、教師をめざす若者たちよ、 |
| 先に生きて見せるだけのおのれの人生を創れ。 |
| 時代 |
| 恵まれた少年時代ではなかったと言う君へ |
| もしも君の言う”恵まれた”少年時代を送っていたら |
| 今の君はここにいなかった。 |
| ものごとの価値を決める見方や考え方のほとんどは |
| 君の言う”恵まれなかった”環境のなかで作られたものだ。 |
| いま君は立派にそれらを使って生きてるじゃないか。 |
| 祖父 |
| 祖父はうなぎ捕りの名人であった。 |
| 細い竹の先にこうもり傘の骨を取り付け、 |
| 尖端にミミズをつけた針をひっかけて、石の隙間に差し込んでいく。 |
| うなぎがいれば一気に糸が穴の中に引き込まれ、力任せに引っ張り出す。 |
| 私の仕事は祖父の後をついて回り、捕れたうなぎをかごに入れることであった。 |
| 祖父とどんな会話をしたか、もう覚えていないが、 |
| その鮮やかな技に幼心にも尊敬の念を抱いたものだった。 |
| 無口な祖父だったが、孫にとっての祖父はかくあるべし・・・ |
| そのことだけは確かに教えてもらった気がする。 |
| 子ども |
| 子どものころ、ほかの子どもたちより10年分の苦労をしたら、 |
| その10年は生涯取り返せない。 |
| いくつになっても常に10歳余分に年をとってしまう。 |
| 子どもを健やかに育てろというのは、 |
| 他ならぬその理由による。 |
| 桜 |
| 実にみごとな桜だね。 |
| 花じゃないよ。 |
| 花を咲かせ、花を支えている幹や枝のことだ。 |
| 彼らが厳しい冬を耐えて乗り越えたから |
| 花もその枝を借りて咲くことができたんだ。 |
| 桜がきれいなのは、花の手がらじゃないんだな。 |
| せっかく花見をするんなら |
| 幹や枝も愛でてやろう。 |
| 少年の日 |
| 小学校時代、悪ガキ仲間と掃除をサボって校舎の横の小川で |
| ドジョウを捕ったり、カニをつかまえたり・・・・ |
| たいてい、その日の帰りの会でだれかが報告し、先生から大目玉となる。 |
| あれから50年以上も経っているのに、 |
| その時の光景がありありと思い出される。 |
| 少年の日、勉強、勉強と追いまくられる時代でなくてよかった・・・ |
| いま本当に心からそう思う。 |
| 旅 |
| 若い日、アルバイトで得た金を握って一人、旅に出ました。 |
| 夜行列車に揺られて着いたのは山陰地方・・・・ |
| この先オレの人生はどうなるんだろう、 |
| そんな漠然とした不安を抱えた私を出迎えてくれたのは、 |
| 見渡す限りの茫洋とした日本海と山陰の秀峰大山でした。 |
| 名も知らない海岸の岸壁に座ってぼんやり海を見ながらあんパンをかじり、 |
| 登るつもりなどなかった大山に登り、 |
| その頂から見る景色に胸をうたれました。 |
| あれから40数年・・・ |
| あのときの”旅”の続きをずっとしてきたような気がします。 |
| 一句 |
| さびしいとき、さびしさの中に埋まってしまうのが凡人です。 |
| おのれのさびしさを客観的にとらえることは容易ではありません。 |
| さびしいとき、わたしはいつもこの句を思い出すことにしています。 |
| いただいて 足りて一人の箸をおく 山頭火 |
| 青春 |
| 今ではだれも読まなくなった小説かも知れない。 |
| 伊藤左千夫の「野菊の墓」・・・・・・ |
| 15歳の少年の、年上の女性への淡い恋心を描いたもので、 |
| 高校生のころ、大きくこころを揺さぶられた作品だった。 |
| ”純愛”と呼ばれた男女の姿が映画や小説に多く取り上げられたころだ。 |
| 今の若い人たちには笑われるかもしれないが、 |
| おじさんたちにも、そんなものにあこがれた青春があった・・・・ |
| 残像 |
| どんなに長い人生だと思っても、閃光を発して輝くのはほんの一瞬だ。 |
| ずっと輝いていたいのは山々だが、 |
| そんなことになれば、おそらくすぐに燃え尽きてしまうだろう。 |
| だから、輝くのは一瞬でいいのだ。 |
| その”残像”で残りの時間は生きていける。 |
| 同じ |
| みんな同じはずなのに、自分だけがなぜかみすぼらしく思える? |
| なぁに、相手もきっと同じことを考えていますよ。 |
| 別れ |
| 人事異動の時期ですね。 |
| 見送ってくれる人のほとんどは別れを惜しんでくれるでしょう。 |
| いい仕事やつきあいができたのですね。 |
| 「やれやれ、これでスッキリした。」と内心思う人が |
| いないことを祈ります。 |
| 過ち |
| これまでの人生で最も愚かだったと思う過ちを |
| 一つ挙げてごらんなさい。 |
| その過ちの原因の中に、 |
| 最も自分らしい、性格や気質があるとは思いませんか。 |
| 自分を見つめるのなら、 |
| いつもそのことを思い出すことです。 |
| 退職 |
| この春で退職を迎えた人も多いだろう。 |
| 長い間ご苦労さまでした。 |
| ”退職”とは、字のごとく職を退くだけではない。 |
| あすから何の肩書も持たない、市井の一普通人になるのだという、 |
| 覚悟を決めることでもある。 |
| 「お仕事は?」と聞かれたら躊躇なく |
| 「無職です」と答える覚悟である。 |
| 球 |
| 互いにカドのある、尖った二人が夫婦となり、ぶつかり合い、もみ合い、 |
| 次第に丸くなり、やがて一つの”球”になる。 |
| 子どもができるとその球はもっと大きくなる。 |
| 少し厄介なのは、どこへ転がっていくかわからないことだが、 |
| どこへ転がっていこうといつも一つの球であることは変わらない。 |
| 家庭を持ち、人生を生きるとは、 |
| 出来るだけ真ん丸な球をつくり、それを大きくしていく営みだ。 |
| 誤算 |
| 春めいたある日の朝、 |
| 部屋の窓ガラスに小さな虫が一匹とまっていた。 |
| 外は懲りずに降り続く雪・・・・・ |
| 出てくる時をまちがえたその虫は、 |
| どうすればいいのか、戸惑っているように思えた。 |
| 「君たちにも誤算があるんだね」・・・・ |
| そっと窓を開けて外に出してやった。 |
| 明日はいい天気だから、何とか今日を生き延びなさい。 |
| 力比べ |
| 冬と春が力比べをしている、という現象を |
| 日々目の当たりにしている。 |
| 「これでどうだ」と言わんばかりに降り続く雪も |
| 一旦止めば日光と春の陽気が「お返しだ」とばかり融かしていく。 |
| 見ていてこれはなかなかおもしろい。 |
| 天空の力比べを |
| 人間はだまって観戦するしかないところがいい。 |
| 生 |
| これを見るために生きてきた気がする・・・・・ |
| そんなものにもうめぐり会えただろうか。 |
| 教訓 |
| 人生、よくわからないことばかりですが、 |
| ただ一つ、少しわかってきたことがあるとすれば、 |
| いいことも悪いこともいつか自分の前を通りすぎていくということでしょうか。 |
| 少し長く居座ってしまうこともたまにありますが、 |
| そのうち必ず動いていきます。 |
| 何かの役に立つなら覚えておいてください。 |
| 経験から |
| おもしろいものはやがて哀しくなる。 |
| 転換点 |
| 遠い昔のあの日の、あのことが自分の”運命”を決めた・・・・・ |
| そう思える出来事がある。 |
| 喜ばしいこと、悲しいことのいずれであろうと |
| あの日の、あのことが間違いなく”転換点(ターニングポイント)”であった。 |
| 人はだれも、その一点を |
| 感動、後悔、未練のいずれかの思いで思い出す。 |
| 謎 |
| 深く知ろうとすればするほどわからなくなるもの・・・・ |
| 男にとっての女、女にとっての男。 |
| 表面の理解はできても、本質は決して相手に悟られないように |
| 男も女も創られているので、 |
| わかったつもりでも、それは「つもり」に過ぎない。 |
| どんなに頑張っても謎が解けないから互いに惹かれる。 |
| 本能 |
| 我々”男族”には、太古の昔から叩き込まれた遺伝子がある。 |
| 「闘争心」である。 |
| 自分や家族、大切なものを守るために闘うことが求められ、 |
| それに合った骨格や筋肉や気質が与えられた。 |
| 近頃、”草食系男子”などと、たわけたことを言う者もいるようだが、 |
| たとえ草を食っていても、闘う意志と力は消えたりしない。 |
| 流行りものにうつつを抜かすのもいいが、 |
| ”牙”だけは磨いておけ。 |
| 人間 |
| 人間は |
| 牧場で牛を見て、「かわいいね」と言った帰り道で、 |
| ステーキを「おいしい」と言いながら食べる生き物である。 |
| 色 |
| 人生のスタートラインに立った時、 |
| みんな等しく12色の絵の具をもらったと考えてごらんなさい。 |
| どの色とどの色を混ぜて、どんな色を創り出すか、 |
| それが”わたし”の仕事です。 |
| 同じ色を使っても、隣の人とは違う色ができるでしょう。 |
| 最後まで使わない色だってあるかもしれません。 |
| でもそれも”わたし”の選択です。 |
| 最期にいい絵が描けていればそれでいいじゃありませんか。 |
| 受け入れる |
| 年とともに受け入れなくてはならないことが増えてくる。 |
| 身の回りの環境、人間関係、体調の変化・・・・ |
| 若いころは受け入れるものを選ぶこともできたが、 |
| この年になるともう否応はなくなる。 |
| しかし、不思議なことに、 |
| 受け入れることに思ったほど抵抗感はないものだ。 |
| まあ、しかたがないか・・・ |
| これで大抵のことは丸くおさまるからおもしろい。 |
| 支流 |
| 本流を流れるのは若い君たちです。 |
| そこに注ぎ込む支流の流れを支えていくのは私たちです。 |
| 社会の表舞台で活躍することはもうないでしょうし、 |
| 時代を動かす流行を発信する力もありません。 |
| でも、君たちのじゃまはしないつもりなので |
| 支流のことは心配しないで |
| どうかしっかり本流を流れてください。 |
| 消さないで |
| ふと脳裏に浮かぶ景色や人や場面があるとすれば、 |
| それは「忘れないでくれ!」という主張です。 |
| 消してほしくないんですね。 |
| 過去に生きた自分がそう言っているんです。 |
| 自己主張 |
| 「いい人だ」と思われたいなら、 |
| 自己主張をしないことです。 |
| 「できる人だ」と思われたいなら、 |
| できるだけ自己主張をすることです。 |
| 答え |
| こんな私にだれがした? |
| あなたでしょう。 |
| 傲慢 |
| 傲慢に陥る恐さは、当の本人にはわからないもの。 |
| 傲慢になって身を滅ぼした人物など、歴史を見れば数えきれない。 |
| 以前は謙虚であった人間がなぜ傲慢になるのか・・・・ |
| 簡単である。 |
| 自分に対する「過信」が思い上がりを呼び、やがて他を見下すことになるのだ。 |
| 多くの場合、本来持つべきでないものを手にしたときに |
| 恐ろしい”過信”が生ずる。 |
| 適齢期 |
| 何事においても「適齢期」というものはあるようです。 |
| そのことに一番適した年齢・・・・ |
| その年齢が適しているという根拠を示されれば確かに納得です。 |
| もちろん50代や60代がちょうど適齢期だというものもあるはずです。 |
| 今が最適な時期だというものは一つくらい |
| 見つかっているでしょうか。 |
| 確定申告 |
| 係りの人が見せてくれた書類には |
| 自分も見たことがない、年間の収入の詳細が記されていた。 |
| 給付する仕事には手抜かりがあるようだが、 |
| 徴収する”お上”の仕事には昔から手抜かりはない。 |
| まったくみごとなものである。 |
| 孫へ |
| 生まれるまでずいぶん心配したが、やっと会えたね。 |
| 誕生、おめでとう。 |
| 母さんはおまえを守るために50日もの入院に耐え、 |
| 父さんや兄は、そんな母さんを懸命に支えてくれた。 |
| そんな話はやがて笑い話になるのだろうが、 |
| 苦しいときやつらいときに思い出せば、 |
| きっとお前の強い味方になってくれるはずだ。 |
| 望まれて、愛されてお前は生まれてきたのだよ。 |
| そのことだけは決して忘れないでほしい。 |
| さあ、おまえの人生の始まりだ。 |
| 元気よく、笑って歩いていきなさい。 |
| 感動 |
| 「感動」が人生を味わい深い存在にしてくれる。 |
| このごろ、心がふるえる「感動」を一つでも持っただろうか。 |
| 感動のない暮らしは、 |
| 何となく生きてはいけるが、胸のおどる充実感は期待できないだろう。 |
| できれば日々感動に出会える暮らしでありたい。 |
| 選択 |
| いいじゃありませんか、だれが何と言っても |
| あなたはそういうように考え、行動する人なのですから・・・・・ |
| 僕はあなたらしい選択だと思いますよ。 |
| つべこべ言う人には言わしておけばどうですか。 |
| 片想い |
| この世で一番純粋な恋愛は「片想い」です。 |
| 叶わぬ恋であるがゆえ、色あせることもなく、 |
| 年を経るごとに美しさが純化されていきます。 |
| 実際に成就した恋愛の何千倍もの隠れた想いが |
| いまもこの世を飛び交っています。 |
| 組織 |
| 個々人は善人でも、 |
| 彼らの集合体である”組織”というものは |
| 時に彼が善人であることを許さない。 |
| ”組織”とはそういうものである。 |
| 自然 |
| 自然が美しいのは |
| 無駄がないからです。 |
| ホンモノ |
| 水など身の回りのどこにでもあるものなのに、 |
| 旅先できれいな清流や山里の湧水を見ると癒されますね。 |
| それは、 |
| それが”ほんとうの水”の姿だからでしょう。 |
| ふだん目にすることのない、水のほんとうの姿をみた感動が |
| きっと癒してくれているのです。 |
| 何でも”ホンモノ”はいいものです。 |
| 勝負 |
| ずいぶん長く走ってきた車ですから、最新の車と |
| 出足のよさを競っても無駄でしょう。 |
| 馬力の強さやスピードや燃費を競うことも無意味です。 |
| 勝負ができるとしたら |
| 安定走行でしょうか。 |
| それなら何とか勝負になりそうです。 |
| 美しい |
| 若い女性はみんな”きれい”である。 |
| はつらつとした輝きがそう思わせるのだろう。 |
| ただ、きれいではあるが、”美しい”と思う人はまれ・・・・・ |
| 長年人生を生き、その生きざまを磨いたころの女性には |
| ”美しい”と感じる人が多くなる。 |
| 起動 |
| 出発、旅立ち、スタート、決断・・・・・ |
| 言い方はちがっても、 |
| 行動を起こすという意味であることに変わりはありません。 |
| 準備が整ったなら、そろそろ起動の時ではないですか。 |
| 準備がまだ整わないなら、 |
| 起動の日を夢見て、急ぐことですね。 |
| 極意 |
| 居合道の極意は「刀を抜かずに相手を制する」ことだという。 |
| 圧倒的な存在感と”気”で、相手に「勝てない」と思わせることなのだそうだ。 |
| 修練と修行を身につけたその道の達人の前に立つと |
| 身がすくんでしまうという経験は確かにある。 |
| そんな実力のない者が、やたらと刀を抜いて振り回し、 |
| おのれを誇示したがるという。 |
| 向き合ったときにはすでに勝負はついているということを覚えておこう。 |
| 親切 |
| テレビの紀行番組で地方の田舎を訪ねたリポーターが口を揃えて言う。 |
| ・・・・・親切な、いい人たちばかりでした・・・・・ |
| 旅人に親切にするのは、人がいいからもあるだろうが、 |
| 自分たちのすんでいるここはいいところだよ、と |
| 知ってほしいからだと思う。 |
| そんな気持ちがたしかにあると、山里に住んでみてわかる。 |
| 残す |
| 残したものによって、 |
| その人間の値打ちが決まることがあるんだよ。 |
| だから |
| 「これが私のやったことだ」と言えるものを残しなさい。 |
| そのために今日も頑張るんだ、と自分に言い聞かせなさい。 |
| 見切り発車 |
| ”見切り発車”とは、 |
| 結論をみる前に動きだすこと・・・・・ |
| 毎朝、われわれは今日という一日を |
| 見切り発車で始めている。 |
| 予定通りになかなかいかないのは |
| 多分それが理由であろう。 |
| 慣れる |
| 慣れないと無駄が多すぎる。 |
| 慣れすぎると無駄はないが、進歩や進展がなくなる。 |
| 慣れることは大切だが、慣れすぎてはいけない。 |
| 慣れすぎないためには、 |
| 慣れなかったころの失敗を忘れないこと、 |
| それしかない。 |
| 相棒 |
| 自分の趣味を考えてみればうなづけるだろう。 |
| 始めたころは、とにかくおもしろい。 |
| 技術やわざがどんどん身についていくことが実感できて、 |
| やり始めてよかった!と多くの人が思う。 |
| だが、しばらくやっていると”進歩”がはたと止まってしまう時期がくる。 |
| もっと”高み”が見えてくる時期だ。 |
| 見えてはくるが、自分の力量が及ばないことに気づかされる時期でもある。 |
| 趣味の多くはこのあたりで熱がさめてくる。 |
| この時期を何とか乗り切れたものだけが |
| 生涯自分のそばを離れない「相棒」となる。 |
| 筋 |
| ぼくのこれまでの人生に、 |
| 一本「筋」は通っていただろうか。 |
| 変節することなく、貫き通したものはあっただろうか。 |
| そんなものを持ちたいと願って挑んだ人生ではなかったが、 |
| このごろ、それが気になり始めている。 |
| あなたはどうだろうか。 |
| 普通 |
| 未練が断ち切れなく、後悔が次々にやってきて |
| 弱気になり、ひどく落ち込む・・・・・ |
| そんな経験はだれにもあるもので、 |
| そんなものとは無縁の、達観した人間なんて、めったにいるものではありません。 |
| 悩みの中でおぼれそうになりながら、 |
| 何とか明日はいいことがあるようにと願うのが |
| 弱弱しくても普通の人間だと思いますよ。 |
| あこがれ |
| 月がどんなにあこがれても、太陽にはなれないが、 |
| 太陽の光を全身に浴びることはできる。 |
| 「あこがれの人」というのはそんなようなもので、 |
| 手は届かないが、感じることはできる人のこと。 |
| 簡単に手が届けば”あこがれる”こともない。 |
| 一瞬 |
| 地球や星の一生からみれば、 |
| ぼくやあなたの人生なんて、ほんの”一瞬”のできごとなんです。 |
| そう思えば、少し楽になりませんか。 |
| 自慢 |
| おじさんたちが自慢できることはただ一つ、 |
| 表に見える、豪華さ、華やかさ、目を引く装飾や甘言、 |
| 立派に見える言動には必ず「裏」があり、 |
| うかつに信じてはならないという信念です。 |
| そんなものにいやというほど騙されてきた世代ですから・・・・・ |
| 頼りになる |
| 「あの人がいてくれれば大丈夫!」と思われる人は、 |
| 単に問題解決能力があるというだけではない。 |
| 周囲の者に的確な指示をわかりやすく出してくれ、 |
| 誰もが心配する、「これからどうなるか」を示してくれる人だ。 |
| まわりがみんなうろたえていても、決して取り乱さず、 |
| 冷静な判断ができる人でもある。 |
| 肩書や地位とは無関係であることは言うまでもない。 |
| 頼りになるそんな人は必ず近くにいる。 |
| 大切 |
| 他人を思いやる気持ちは、 |
| 自分を大切にする日常を持っているから生まれる。 |
| ”やさしい”という言葉があてはまる人は、 |
| いつも自分と正直に向き合っている人である。 |
| 決断 |
| 北へ飛び立つ鳥は、 |
| 一度飛び上ったら、もう後ろを振りかえらない。 |
| 飛ぶ自信がないからと、元の水辺に舞い戻る鳥もいない。 |
| 何千キロを無事に飛んでいけるだろうか、などと心配もしないのだろう。 |
| ”決断”の、みごとな姿である。 |
| 強い |
| 自分にはとてもできないと思えることをやっている人を見ると |
| 「強い人だ」と感じてしまう。 |
| だが、ほんとうは「強い」のではなく、 |
| 今にも折れてしまいそうな「弱さ」と必死に闘っているだけなのかもしれない。 |
| おしゃれ |
| 若いころのおしゃれは、自分を目立たせるためにするが、 |
| 年をとってからのおしゃれは、 |
| 自分を目立たせなくするためのものになる。 |
| 土 |
| ふだんそんなことは考えたこともないでしょうが、 |
| 土が見えるというのは本当にすばらしい恵みなんです。 |
| 雪の中でまったく土を見ない暮らしを3か月も続けていると、 |
| 心からそう思います。 |
| 学んだこと |
| 田舎暮らしで学んだことですか? |
| そうですね・・・・ |
| 何でも自分でやってみる、ということでしょうか。 |
| 以前ならお金を出して買っていたものや、 |
| 業者さんに頼んでやってもらった修理や修繕を |
| 見よう見まねでもいいから自分でできるだけやってみるんです。 |
| うまくいかないこともありますが、 |
| たいてい何とかなるもんです。 |
| できあがったものを見ていると |
| 見栄えはよくなくても、結構うれしいもんですよ。 |
| 便利 |
| ”便利になる”というのは、 |
| その分だけ人間が動かなくなるということです。 |
| 動かなくなるということは、 |
| 人間の持っている機能のどこかが”退化”していくということです。 |
| もし仮にこの世から「携帯電話」がなくなれば、 |
| 人間はもっと勤勉になるかもしれません。 |
| 利子 |
| 仕事一筋もいいが、 |
| 若いうちに、興味のわいたことは何でもいいからやっておきなさい。 |
| やっていて「おもしろい」と感じる心をうんと育てておきなさい。 |
| 年とともに一旦は離れても、 |
| そのうち、また出会う機会が必ずやってくる。 |
| 若いころに”貯金”しておいた「利子」が返ってくるのだ。 |
| 年を重ねてくると、 |
| その「利子」だけでずいぶん楽しく過ごせるものだよ。 |
| 仙人 |
| 真っ当な年寄りになるためには |
| ”仙人”を目指すことだと思っています。 |
| カスミを主食とし、空を飛び、地にもぐり、 |
| 鳥や獣とたわむれ、草花のなかに眠り、 |
| 真贋を見抜く目を持ち、飄々として競わず、争わず、比べず・・・・・・ |
| 夢のような話ではありません。 |
| その気になればどこにいても |
| そのための”修行”はできると思っています。 |
| 時代 |
| ぼくたちが子どものころ、 |
| 今と比べればたしかに貧しい時代でした。 |
| 信じられないでしょうが、 |
| 子どもたちのズボンのひざや上着のひじはいつも継ぎはぎ、 |
| ズックと呼ばれた黒い布製の靴はつま先に穴があくまで履いていました。 |
| それでも、だれ一人恥ずかしいなんて思わなかったし、 |
| それでいじめられたり、仲間外れになることもない時代でした。 |
| 鉛筆も短くなるとキャップをつけて、2,3センチになるまで使いました。 |
| 消しゴムはパチンコ玉くらいまでは大事に使ったものです。 |
| そんな、今では信じられないような子ども時代を経験したことが、 |
| ぼくたち世代の人格形成に影響を与えていないはずがありません。 |
| うまく説明はできませんが、 |
| 何だか妙にいとおしい記憶です。 |
| スピード |
| 目の前を流れていく時代のスピードに乗り遅れまいと |
| 懸命にがんばってきました。 |
| 乗り遅れることは何となくこわいことだったので、 |
| なりふり構わず走り続けたんです。 |
| そんな若い日はもう遠い昔・・・・・ |
| この年になると、本流のスピードにはもうついていけません。 |
| ”時代おくれ”という、ちょっぴり不名誉な切符を持って、 |
| 近くを走る鈍行でのんびり走ることにしました。 |
| 心配はいりません。 |
| たくさんの仲間がいますから・・・・・ |
| 執着 |
| 大切にしてきたものほど、手元を離れていく。 |
| いつまでもそばにいたいと思う人ほど、遠くへ行ってしまう。 |
| 永遠に続くものなどこの世にはない・・・と何度聞かされても |
| いつまでも大切にしたいもの、そばにいたいと思う人は消えない。 |
| そんな”執着”が |
| どんなに未練がましく、みっともなくても |
| 人間の味である。 |
| 答え |
| 50年後には日本の人口が8000万人台になるんだそうです。 |
| 「昔日本には1億3000万人もいたんだよ」という話を |
| 子どもたちはきっと学校で教わるのでしょうね。 |
| 「どうして減っちゃったの?」と聞く子どもたちに |
| 先生はなんと答えるのでしょうか。 |
| 我々が汗水流して築いてきた繁栄が |
| 失敗であったという話にならなければいいのですが・・・・・ |
| 環境 |
| 笑いながら育った子どもと、笑えずに育った子どもが大人になる。 |
| どんな大人になるか・・・・・ |
| たいていのことは本人の努力で決まるが、 |
| ただ一つ |
| 笑っている人たちの輪に自然に入っていけるかどうか、だけは |
| 幼いころの環境が決定的に左右する。 |
| 空いた席 |
| 満員電車の長椅子に一つだけ空いた席があるとしよう。 |
| そこに座るかどうか、迷うことがある。 |
| 早く座らないと誰かが座るので、両横の人を押しのけて図々しく割り込むか、 |
| それとも、みっともないから座るのをあきらめるか・・・・ |
| うまく説明はできないが、そのどちらを選ぶかは、 |
| その人の最も基本的な資質とかかわっている。 |
| 似たような状況が身の回りにあれば、 |
| きっと同じようにするだろう。 |
| 脅威 |
| 自然の脅威といえば、 |
| 地震でも台風でも大雨でも、たいてい騒がしいものだ。 |
| ただ一つ、音もなく迫ってくる脅威がある。 |
| ”雪”・・・・・・・ |
| 2メートルを越す積雪は静かに物音ひとつ立てずに |
| 人々の暮らしを包囲する。 |
| 放っておけば、家を倒壊させ、道路を寸断させ、人が暮らすことを拒絶する。 |
| そんな無言の圧力こそ、 |
| ”雪”の脅威・・・・・・ |
| 雪国の山里に住んでみてわかったことである。 |
| 悩み |
| なったことがないから確かではないが、 |
| 大金持ちになっても、それなりの悩みはきっとあるのだろうね。 |
| お金があるがゆえの悩み・・・・ |
| 幸せそうに見える他人にも |
| きっと悩みはあるんだ。 |
| 成功 |
| どうすればうまくいって成功するか、はわかりません。 |
| しかし、 |
| どうすればダメになるか、ならよくわかります。 |
| 愚痴をこぼす、だれかのせいにする、あきらめる・・・・ |
| たいていこの順序で |
| 成功への道は消えていきます。 |
| やれること |
| あきらめるのが役に立つのは、 |
| やれると思うことをすべてやった後です。 |
| まだやれそうなことがあるのにあきらめると、 |
| ”後悔”という難敵に長く悩まされます。 |
| 昔から言うではありませんか。 |
| ・・・・人事を尽くして天命を待つ・・・・ |
| やれることはまだ残っていませんか。 |
| 闘う |
| 「闘う」と言うと威勢がよく、勇ましいが、 |
| 闘うことはひどく疲れることである。 |
| ヘトヘトになり、折れそうになることである。 |
| それでも「ここで折れたらおしまいだ」と自分にムチ打って踏ん張ることだ。 |
| 勇ましくラッパを吹くだけなら、子どもにだってできる。 |
| 明日 |
| 思い出してみるとよい。 |
| 明日が来ると思うから安心して眠りについていることを・・・・・ |
| 明日は来ないと覚悟を決めたことなど一度もないということを・・・・・・ |
| そんな覚悟などしなくても、今日まで |
| 何とか生きてこれたではないか。 |
| まだまだ 大丈夫だ。何とかなる。 |
| 器(うつわ) |
| 若い日には決してわからなかったことや |
| 理解しようとも思わなかったことが、 |
| このごろになって、よくわかるようになっていることに気づかないか。 |
| なぜそうなったのか、などと考える必要はない。 |
| 要するに、器が少し大きくなったのだ。 |
| それまで小さい器でもりこぼれていたものが |
| 拾えるようになったということだね。 |
| 明日 |
| 恨まない、こぼさない、嘆かない・・・・ |
| そうだよ、明日は明日だ。、今日ではないんだから、 |
| きっと少しちがった風が吹く。 |
| 同志 |
| 互いに”同志”だと言えば君はどんな顔をするのだろう。 |
| 「お前なんか知らないぞ」と言われるかもしれないな。 |
| だが、 |
| 同じ時代を生き、同じものを見、同じものを聞き、似たものを食べ、 |
| 同じように時間を費やしてきたわけだから |
| 生きた場所や大切にしてきたものは違っても、 |
| 私は”同志”だったと思っている。 |
| 同じころに生まれ、そしてまた同じころに消えていく・・・・ |
| そう考えれば、わかってもらえるだろうか。 |
| 君は間違いなく時代の”同志”であった。 |
| 踏み台 |
| 反抗期・・・・ |
| すべての親が、我が子がより高みに上がるために |
| 踏み台になってやる時期のことだ。 |
| 踏まれた”踏み台”は、傷つき、泥まみれになるだろう。 |
| それでも |
| 踏み台を必要としない子を育ててはならない。 |
| 背中が汚れるから踏み台はごめんだという親になってはならない。 |
| 記念日 |
| いつだっただろう、 |
| 我慢することを覚え、耐えることを覚えたのは・・・・・ |
| いつだっただろう。 |
| 別れる切なさを覚えたのは・・・・・ |
| 幼い日にあったであろう、その出来事をもう思い出せない。 |
| うれしいこと、楽しいことばかりが続くと信じていた”子ども”から |
| おとなの世界が見え始めた記念日だったはずなのに・・・・・・ |
| いい具合 |
| いい具合に生きていると、 |
| まわりにあるものがみんな優しく見えてくるという。 |
| 生涯をそのように生きられればよいが、なかなかそうもいかない。 |
| だが、 |
| まわりのものがやさしく感じられるときは確かにある。 |
| その瞬間は |
| まちがいなく「いい具合に生きている」時なのだ。 |
| 波長 |
| どうしても好きになれない、いやな奴はいるものだ。 |
| 自分とは生きる”波長”がちがうとしか思えない。 |
| 波長が違えば交信はできないのが道理だから、いいではないか。 |
| そのうち”波長”が合ってきたら |
| また付き合えばいいだろう。 |
| 合わない波長で無理をすることはない。 |
| 友 |
| 君とはもう長いつきあいだが、 |
| 僕のことを忘れないでいてくれるという、その一点で、 |
| ほんとうに心からありがたいと思っている。 |
| 利害損得でつながっている人間が多い世の中で、 |
| そんなものとは無縁でいられる関係なんてめったにあるもんじゃない。 |
| 面と向かったら恥ずかしくて口にできないが、 |
| 星の数ほどいる地上の人間の中で、「友は誰だ?」と聞かれたら |
| 君の名前を間違えずに言えることに僕は感謝している。 |
| 都会 |
| 山里で生まれ、育った子どもや青年たちが |
| 都会に出てみたいと思う気持ちが、同じ山里に住んでみるとよく理解できる。 |
| 豊かな自然、厚い人情、おいしい食材、のんびりした時間はたしかにあるが、 |
| 夜のネオンや雑踏、流行のファッション、豊富な飲食店やショッピング店、 |
| 生活を安定させる収入、欲しいものがすぐに手に入る便利さなどは望めない。 |
| そんな華やかな世界をテレビやインターネットでこれでもかと見せられれば |
| あこがれるなというのは酷な話だろう。 |
| あこがれる若者たちが悪いのではない。 |
| 都会の一見華やかな暮らしやその情報が、、 |
| 地方や山漁村や山里から若者たちを誘い出しているのだということを |
| 忘れてはならないということだ。 |
| だれかが |
| 信じられないような大きな喜びはもうやってこないかもしれない。 |
| そのかわり、頭をかかえこむような大きな悩みも近寄ってこなくなる。 |
| そんなもので右往左往したり、惑わされたりすることなく、 |
| たとえ小さくても”ホンモノ”だけを追い求めさない・・・・・ |
| 最近、だれかが耳の奥でそう言っています。 |
| 証し |
| 「いい上司に恵まれて幸せだった」と思うなら、 |
| きっと何か大切なものを教えてもらったのでしょう。 |
| 次は、自分がそんな上司や先輩になることですね。 |
| 学んだことの証しはただ一つ、何かが変わることです。 |
| 恩返しの方法はそれしかありません。 |
| 携帯 |
| 持っていればそれなりに使えるのだろうが |
| 今流行の「スマートフォン」なる携帯端末にはどうも腰が引ける。 |
| ゲームにはまる歳でもなく、頻繁にメールを送るわけでもなし・・・・ |
| ”普通の”携帯電話機で十分なのだ。 |
| 時代の波に乗り遅れますよ、と若い人に言われるが、 |
| なるほど、こうやって年配者が最先端の技術から遠ざかっていくのか、と |
| 技術革新に乗り遅れる道筋を身をもって学んでいる。 |
| 二人旅 |
| 振り返るとずいぶんバカなことをやってきました。 |
| 今思えば赤面の至りです。 |
| 人生、もう一度やり直せるなら二度とあんなことはしない・・・・ |
| そう思える苦い思い出の数々を道連れにして |
| もうしばらく続く自分との”二人旅”です。 |
| 幸せ |
| 今を幸せに暮らしている者たちは、 |
| 自分たちが幸せだということはなかなか気づかない。 |
| 満たされているので、ことさら意識をしないからだ。 |
| ”幸せ”は相対的なもので、 |
| 何かと比較しないと感じられない感覚かも知れない。 |
| 今が幸せだというなら |
| それは以前の何かと比較してはいないだろうか。 |
| ケンカをしようにも相手のいない人から見れば |
| ケンカをしている夫婦も幸せに見える。 |
| みんな |
| 「みんながしているから」とか「みんなが持っているから」というときに、 |
| 「みんなとはだれのことだ。名前を言ってみろ」と聞かれると |
| おそらくだれの名前も挙げられない。 |
| 姿や名前の見えない「みんな」に踊らされるな。 |
| 人生いろいろ |
| 長い人生だからいろいろなことがあるさ。 |
| いろいろなことはあったが、 |
| 今、それらを一まとめにして「いろいろ」と言えるなら、 |
| まずまずの人生であったと思うことだね。 |
| それらを一つひとつ何とか懸命に乗り越えてきたから、 |
| 今「いろいろあった」と言えるのだろう。 |
| 達人 |
| ある離島の船着き場に大きな水槽があって、 |
| 中には鯛やアジなどが泳いでいた。 |
| 夏には海水浴客でにぎわう島、多くの客が水槽の魚たちを見るのだろう。 |
| 水槽の前に一枚の紙が貼ってあった。 |
| ・・・・「おいしそう」と言わないでください。魚たちがおびえます。・・・・ |
| 渡船の関係者だろうか、発想の豊かさ、着眼の妙を教えてもらった。 |
| 顔は見えないが”達人”にひそかに拍手! |
| 目的 |
| 「元気を出せ」と言われて元気は出るものではない。 |
| 目的・・・・・・ |
| ”何のために”という目的があれば |
| だまっていても「よし!」という元気は出るものだ。 |
| やりがい、働きがい、生きがい・・・・・ |
| すべて「がい(甲斐)」と呼ばれるものの正体は「目的」である。 |
| 出会い |
| いっしょにいたのは、ほんの短い時間だったけど、 |
| 別れがつらかった人がいませんか。 |
| また会えるかどうかはわかりませんが、 |
| 思い出せば胸の奥が”ツン”と痛くなる人なのでしょう。 |
| いい出会いをしましたね。 |
| そうです。とてもいい出会いだったのです。 |
| 記念日 |
| それがどんな日であれ、”記念日”は大切だ。 |
| だれもあまり口にしないのだが、 |
| 君は自分の「独立記念日」を覚えているだろうか。 |
| 独立記念日・・・・・ |
| その日があったから、今日があると言える日だ。 |
| 君にもきっとあった。 |
| 輝く |
| 人の生涯には、 |
| 何度か、ひときわ明るく輝く時期があるもんだ。 |
| 君にも思いあたることがあるだろう。 |
| たとえ断片的でも、輝いていたという記憶があるから |
| 人は生きていけるのかもしれないね。 |
| ”輝いた”という事実にはそれだけの力があるんだな。 |
| 強く |
| 強い人間になりたいだって? |
| それなら、うんと”恥をかく”ことだね。 |
| 情けなくて、恥ずかしくて、穴があったら入りたい気持ちを |
| いやになるほど何度も何度も味わうことだよ。 |
| あこがれ |
| あこがれる・・・・ |
| いい言葉ですね。 |
| 夢見る…というと何だか頼りない気がしますが、 |
| ”あこがれる”には現実感があります。 |
| ささやかな”あこがれ”だったものがその後、大きく成長して |
| 自分の人生に彩りをそえてくれた、ということはきっとあるでしょう。 |
| 何かやだれかにあこがれなくては、 |
| 仕事も恋も趣味も始まりませんよ。 |
| 大人 |
| ・・・・幼い子どもたちが最初に向き合う”大人”があなたたちです。 |
| その子がどんな”大人像”をもって将来を生きていくのか、 |
| それを左右する大きな責任があなたたちの肩にかかっている。 |
| どうか、彼らのあこがれや目標となる”大人”になってやってください・・・・・ |
| かつて新任の若い先生たちにそう諭した校長がいた。 |
| いい話であった。 |
| トップ |
| 同じスタートラインに立って出発しても |
| トップになるのはただ一人・・・・ |
| トップを求めなければ何でもないことですが、 |
| その”ただ一人”になろうとすると |
| 狭き門どころの騒ぎではありません。 |
| そんな途方もない役割は |
| だれかに任せておきませんか。 |
| 余韻 |
| 幸せとは、”余韻”を楽しむことです。 |
| 決断して、行動して、何とか手に入れた安寧が放つ”余韻”を |
| ゆっくり味わうことです。 |
| 苦労や努力をしないで感じる幸せには、 |
| 残念ながら”余韻”はありません。 |
| ・・・・山頂まで登山電車できた客は |
| 登山家と同じ太陽を見ることはできない。・・・・ アラン |
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