1)特性(保証成分、原材料の内容など)
本資材は31種類の漢方薬草をベースにした資材で蛋白質を始め十数種類のアミノ酸、銅、亜鉛、鉄、マンガンなどの金属を含んでいる。土壌消毒などで微生物が減少したとき、苗の定植前に20〜50倍希釈液を土壌潅注、苗のどぶ浸け施用すると効果がある。さらに定植後7日〜10日ごとに150〜200倍液を葉面散布するとより効果が上がる。
2)試験結果の概要(対象作物、施用量、施用効果など)
加工トマトを供試した野菜花き試験場の基礎試験では、本資材の50倍液の土壌潅注(定植35日後)、150倍液の葉面散布(約14日間隔、4回程度)で慣行区に比べ、1、2等課の収量が優る傾向が認められた。また、農業改良普及センターにおけるキュウリ、トマトを供試した適応試験でも収量や糖度が優る事例が見られた。
3)使用上の留意点
土壌灌注はできるだけ定植前のほうがよい。
■作物別によるデータ例
加工用トマトに対する長寿元の効果1993(長野県花き試験場<環境部>)
1)試験方法
試験方法
土壌灌注−処理月日:6/24 処理速度:50倍 処理量:675ml/株(1.5ml2)※
葉面散布−処理月日:6/24、7/9、7/23、8/7 処理速度:150倍 処理量:3リットル/m2 ※
2)試験結果
●着色開始時期および収量、品質
|
着色開始時期
|
1等
|
2等
|
1、2等合計
|
|
果数
|
重量
(kg)
|
果数
|
重量
(kg)
|
果数
|
重量
(kg)
|
同左比
|
|
処 理
|
7.29
|
5,736
|
607
|
1,667
|
142
|
7,403
|
749
|
110
|
|
無処理
|
7.31
|
5,181
|
500
|
2,431
|
178
|
7,611
|
678
|
100
|
|
1、2等合計
|
1果
|
同左比
|
下類
|
全果
|
上果
|
重量
(kg)
|
重
(g)
|
重量
(kg)
|
果数
|
重量
(kg)
|
率
|
|
処 理
|
749
|
101
|
114
|
82
|
9,486
|
831
|
90
|
|
無処理
|
678
|
89
|
100
|
71
|
9,757
|
749
|
91
|
3)結果の概要
生育の概況
全般に低温、日照不足で経過し、平年に比較し収量が少なかった。病害虫の発生は全体に少なく、区による差は明確でなかった。
処理により着色時期が2日程度早くなった、また収量が無処理に比較し10%多くなり、時に1等果の増収傾向が著しかった。1、2等の収穫果週はむしろ無処理で多いものの、無処理に比較し1果重が大きかったため増収につながったものと思われる。処理による1、2等および全収穫果数の減少は、初期着果果実の肥大が良好に行われたために、その後の着果数が少なくなったことによると考えられる。上果率には大差がみられなかった。
以上の結果から、長寿元の50倍液土壌灌注処理と150倍液葉面散布処理の併用は、1、2等収量が増加するため有望と考えられる。今後は内容成分に及ぼす影響についても検討する必要があろう。
キクに対する施用試験1996(チェック試験成績<上小農業改良普及センター>)
1)試験薬品処理方法
さし芽床へ200倍液を土壌散水、仮植時に仮植床へ50倍液散水定植時に150倍液葉面散布、薬剤散布時に随時葉面散布、開花直前に50倍液の葉面散布
2)調査成績
●生育調査成績
|
草丈(cm)
|
根長(cm)
|
重さ(g)
|
|
試験区
|
8.8
|
3.6
|
3.0
|
|
慣行区
|
8.9
|
3.65
|
3.0
|
●収量調査成績(10本当り)
|
草丈(cm)
|
葉数(g)
|
重さ(g)
|
分岐数
|
着蕾数
|
開花数
|
|
試験区
|
83.1
|
32.9
|
71.5
|
8.0
|
34.8
|
2.5
|
|
慣行区
|
84.3
|
33.6
|
68.5
|
8.1
|
31.2
|
4.0
|
●土壌分析調査
|
PH
|
P2O5
|
CaO
|
MgO
|
K2O
|
|
試験区
|
5.4
|
15.1
|
157.5
|
37.5
|
113.3
|
|
慣行区
|
5.1
|
10.2
|
177.5
|
40.3
|
128.3
|
3)結果の要約と考察
生育状況
・両区とも成苗率100%苗質発根とも良好
・生育にほとんど差が見られなかった。
収量
・1本当り調重(80cm)処理61.9g 無処理61.0g
・日持ちは、長寿元使用区は慣行に比べ葉の黄化遅く、花首も硬く直立し、効果がみとめられた。(9/10〜9/26まで鑑賞に堪えた)
・切り花の開花状況も、試験区で切り花1本当たりの開花が16/27(59%)、慣行区で17/33(48%)と差が見られた。
雨よけトマトに対する施用効果の確認1995(チェック試験成績<上小農業改良普及センター>)
1)長寿元の処理方法
土壌かん注
土壌後7日〜10日頃に50倍に希釈液を1m2当たり1.5リットルを株元にかん注
葉面散布
定植後1カ月頃から20日おきに4回、150倍液を1m2当たり3リットル葉面散布(処理日:6月30日、7月19日、8月10日、8月24日)
2)調査成績
●育成調査(調査株数10株)
|
6/8
|
6/30
|
7/19
|
|
草丈
|
茎丈
|
草丈
|
茎丈
|
草丈
|
茎丈
|
|
試験区
|
42.9
|
0.73
|
87.9
|
1.19
|
145.5
|
1.32
|
|
慣行区
|
42.3
|
0.69
|
83.3
|
1.00
|
137.5
|
1.20
|
●収穫調査(調査株数25株)
|
月日
|
8/15
|
8/25
|
9/5
|
9/15
|
9/25
|
10/5
|
10/15
|
平均
|
試
験
区
|
個数(コ) |
18
|
12
|
19
|
4
|
27
|
30
|
12
|
17.4
|
| 収量(コ) |
3000
|
2400
|
3200
|
760
|
5600
|
6600
|
2000
|
3365.7
|
| 1個重(g) |
166.7
|
200.0
|
168.4
|
190.0
|
207.4
|
220.0
|
133.3
|
183.7
|
慣
行
区
|
個数(コ) |
16
|
14
|
16
|
4
|
28
|
26
|
11
|
16.4
|
| 収量(コ) |
2700
|
2500
|
2800
|
800
|
5300
|
5400
|
1600
|
3014.3
|
| 1個重(g) |
168.8
|
178.6
|
175.8
|
200.0
|
189.3
|
207.7
|
145.4
|
180.7
|
●結果の要約と考察
生育状況
植生後低温日照不足が続き、活着が悪く生育不良となったが、試験区は、慣行区に比べ樹勢が強かった。
収量
調査した日の収穫個数、収量、1個重を平均すると試験区の方がやや多かった。
普及上の問題
調査した日の収穫個数、収量、1個重を平均すると試験区の方がやや多かった。
その他(農家の意見等)
褐色根腐れ病が確認されているほ場であるが、収穫収量後の状況を見ると試験区の羅病程度は、慣行区に比べ低かった。
トルコギキョウに対する施用効果の確認1996(チェック試験成績<上小農業改良普及センター>)
1)処理方法
20〜50倍液を定植時に処理(根鉢を浸す)追肥処理として200倍液を農薬と混用して1m2当たり2リットル葉面散布した。(5/20、6/1、6/20、7/1、7/20)
2)調査成績
・切り花調査(8月7日 10株調査)
|
草丈(cm)
|
茎太(g)
|
草径(mm)
|
節数
|
分枝数
|
花蕾数
|
|
試験区
|
91.5
|
69.5
|
4.8
|
14.1
|
2.9
|
24.0
|
|
慣行区
|
90.0
|
48.2
|
4.8
|
13.8
|
1.9
|
17.1
|
・土壌調査(7月25日調査)
|
ph
|
EC
|
|
試験区
|
5.41
|
1.97
|
|
施工区
|
5.28
|
1.47
|
3)結果と要約と考査
生育状況
生育に差は見られなかった。
収量及び品質
慣行区と比較すると、1本重、分枝数、花粉数で試験区の方が優れていた。
■長寿元の成分
●環境分析センターの試験結果(単位:mg/リットル)
アミノ酸:グリコサミン……11.00
蛋白質:蛋白質………………1450.00
金 属:銅……………………0.33
亜鉛…………………0.36
鉄……………………6.20
マンガン……………2.80
カリウム……………170.00
有機酸組成:安息香酸………5.00以下
クエン酸………5.00以下
アミノ酸組成(加水分解物):
アスパラギン酸………76.00
スレオニン……………39.00
セリン…………………39.00
グルタミン酸…………90.00
グリシン………………42.00
アラニン………………45.00
バリン…………………43.00
シスチン………………06.00
メチオニン……………12.00
イソロイシン…………38.00
オイシン………………60.00
フェニルアラニン……40.00
ヒスチジン……………16.00
リジン…………………38.00
アルギニン……………42.00
プロリン………………34.00
チロシン………………34.00
●試験方法
アミノ酸:ガスクロマトグラフ法
蛋白質:ケルダール法
金 属:原子吸光光度法
有機酸組成:ガスクロマトリグラフ法
アミノ酸組成:加水分解後、アミノ酸分析計
■長寿元シリーズの内容物及び特徴