右脳俳句パソコン句会 9月例会(2)




  地 付 山   


 

026: 露の世といへど浮世は露時雨 優



027: 空蝉や風抜けてなお葉に縋る 枯露柿


*縋るがいいですね。 /たかほ *空蝉がしゃんと枝についていると頑張れよと応援したくなりますね /つね子 *中七と葉に縋るの表現が魅力的でした。 /葦 *羽化前の蝉の幼虫の前足の挟む力は相当に強く手に跡がつくほど。葉にしっ かりと縋って羽化するので抜け殻も、相当の風にも飛ばされない。「空蝉」は、 「現人」を兼ねているとも解釈できるかも。少々の困難にも、逃げ出さずに今 居る場所で力を尽くせという暗喩かも。 /文男

028: 蜩の声にほれ込む夕まぐれ 馨


-蜩のカナカナ、ほんとに気持ちがよいものですね /つね子

029: 勤行の尼僧の説話秋扇 優


-読経のリズムだけでも味わっては、如何でしょうか。 /文雄 *初秋の早朝の爽涼感が感じられます。 /舞九 *季語は「秋扇」。「説話」を堪能できたのだと思います。 /のそう

030: 秋暑し納豆が入る卵焼き のそう


-大好きです。 /日常 -納豆入りの卵焼きはどんな味なのでしょう。 /紅香

031: 水草に羽を休める秋茜 正義


*以前、どこででも見られたこういう光景が再び見ることができれば、うれし いのですが。 /文男 -涼しい景。。川辺の何気ない風景が良いですね。 /智子

032: ボルゾイのまた薄くなり夏終る 葦


-「ボルゾイ」:ボルゾイは、ロシア原産の非常に大型のサイトハウンド。 /日常

033: ぶどう食ぶ舌に奏でる旨さかな 正義


-秋の味覚ですね、微妙な味わいの感覚が良く表れていると思います。 /文雄

034: 五歳児で逝きし弟赤蜻蛉 桃流


*子どもの頃の回想でしょうか、悲しい思い出に赤蜻蛉が寄り添っているよう です。 /せいち *5歳で逝った、共に赤とんぼを追いかけた弟思い出は、見るたびに蘇る。弟 さんの分もどうぞ長生きしてください。 /文男 -5歳ですか・・・悲しい過去の思い出ですかね。赤蜻蛉が弟さんをまた思い 出させているようです。 /紅香 -「赤蜻蛉」が効きますねえ。 /春甫 -赤蜻蛉を見て幼い頃の弟さんとの思い出がよみがえったのでしょうか? /智子 -幼い時に弟さんを亡くされたつらさ、悲しさは忘れないものだという思いが 伝わります。 /都

035: 彼方よりフォルクローレや渡り鳥 つね子


-「フォルクローレ」:フォルクローレ(folklore)」は、ラテンアメリカ諸国 の民族音楽、または民族音楽をベースとしたポピュラーソング。 /日常

036: 酔ひ客の帰りてよりの盆の月 智子


*景がみえますね。花鳥諷詠の気持ちになりました。 /たかほ -残念ながら雲にかくれていた盆の月、お客が酔って引き揚げたのちによいお 月見となりました /つね子 *送り出してほっとして空を見上げると明るい月が出ている。何とも言えぬ安 らぎを感じます。 /せいち -賑やかな後、静かに月を見る、動と静がうまく表現されています。 /文雄 *緩急のある日常が幸福の証。 /日常 *しみじみとはこういうものかも知れません。 /葦 *季語は「盆の月」。何か酔い客のしていった話が残って居たのかも知れませ ん。 /のそう *一読して、やっと静かになったという思いがじっくりと伝わりました。盆の 月を見上げて、ほっとされた事でしょう。 /都

037: 路地裏の長屋の軒の秋簾 りゅう太


*とても情緒のある句だと思います。 /紫園 -「路地裏の長屋にのこる秋簾」「軒」は省略できると思ますが・・・ /六合 -汚れて吊るしっぱなしの簾、良くありますね。 /文雄 *「の」、「の」、「の」、で誘導される秋簾。「とりあえずビール」と云い つつ席へ。のどごしを楽しむ。 /日常 *忘れられた様な寂れた長屋、忘れられた様な秋簾対比が面白いです /優

038: 手花火の手許に熱気動かざる 桃流


*新盆だったのでしょうか。墓参の客も引けて家族はほっと一息か。 /由人 *繊細な観察。 /日常 *線香花火のような小さな花火がふさわしいです。すぐ下にある火の玉の熱気 を感じたというのですね。 /龍夜 *風もなく蒸し暑い夏の夜、花火をしても熱気は去りません。如何ようにも解 釈ができる「熱気」がこの句を奥深くしているようです。 /舞九

039: 豆柿や取り残されし転校生 春甫


*転校生の小さな寂しさが豆柿によくあらわされている、転校生頑張れ /つね子

040: 葛の花に道ふさがれて迢空忌 春生



041: 手拭いの乾きパリッと今朝の秋 葦


*爽やかな風にパリッと乾いた感じが秋を感じますね・・ /智子

042: 山峡の天高くなる三ツ峠 都



043: アリの巣や地震の巣の上とは知らず たかほ


*「地震」を「ナイ」と読ませて下五と句またがりにした巧みさに脱帽。 /舞九

044: 駅裏の書店閉店秋桜 舞九


*本屋さんも若者の活字離れとともに減る一方、コスモスが悲しい。 /由人 -大型店舗に押されてのことでしょうか?寂しい限りです。 /文雄 -ありきたりの光景になってしまいました。憎しアマゾン! /日常 *愛されていたお店が閉店。コスモスが優しく手を振って、見守っています。 /紅香 -「秋桜」のさり気なさが効きます。駅に近い書店でも、最近は閉店に追い込 まれているとか・・・。残念ですねえ。 /春甫 *景が見えますね。。駅でもちょっと田舎の駅。。 /智子 -季語は「秋桜」。閉店は悲しいものです。 /のそう

045: 長元坊とわれとひとつの風の中 龍夜


*モンゴル旅行の時、大鷲がこんな様子で空を飛んでいました。 /たかほ *長元坊は35センチ位ハヤブサ科鷹のような鳥だそう、爽快な気分になりま した /つね子 -気持ちよさそうに秋の風の中で鳥へのあたたかな目線も感じます。 /智子

046: 名月や72回誕生日 百桃



047: 虫の音やカードのみ届き拍子抜け のそう



048: 山津波趾這い上る葛かづら りゅう太


*葛蔓の勢いはなににも負けない勢いですものね。人間はそうはいかないけれ ど、頑張らねば /つね子 -植物の生命力は強い、人間も見習わねば。 /文男 *「葛かづら」に声援しますね。命の続きを見せてくれますからね。「フレー フレー」です。 /春甫 -自然の怖さと強さですね。 /都

049: 熊を見し人の早口秋の山 龍夜


*諧謔が効いていて良いですね。熊は冬の季語かつ句の中で強い印象があるの で、ここは下五は「里の山」くらいにとどめたいですね。 /たかほ *興奮冷めやらぬ人の声や顔つき仕草までが浮かんできます。 /せいち -驚き慌てている様と人に話したいという心理がうまく表現されています。 /文雄 *写実であり無駄も装飾もなく鋭敏である。秀逸。 /日常 *つい興奮で早口になったのであろう /桃流 *興奮が伝わってきます。 /茉胡 *早口で情報を伝えている景が見えてきます。また熊が現れるかもしれません から /百桃 *「早口」に臨場感横溢。テレビのニュースを見ているようです。 /舞九 *今年は熊の出没のニュースが頻繁です。実際に出合った人の驚きが「早口」 に出て、着眼点が良いと思います。秋の山の変化も、見えてきます。 /都

050: 村人の顔揃ひたる芋煮会 春生


-多くの顔ぶれが集まるのは、やはり催事ですね。 /文雄 *楽しいひとときです。 /茉胡 *過疎の村の芋煮会。寂しい様な賑わいぶりです /優 *揃いたる村人の人数は何人でしょうか色々想像します /百桃



ホームページへ戻る

句会録目次へ戻る

前のページへ戻る

次のページへ進む