右脳俳句パソコン句会 10月例会(1)





         


 




001: 新しき踏み跡があり茸山 龍夜


*諧謔が効いていますね。 /たかほ *情景ときのこの香が漂ってくる句ですね。 /紅香 *また、誰か入った。油断ならぬ。思わず周りを見回したり。 /葦 -キノコ採りで後塵を拝した感あり、情景描写がうまいと思います。 /文雄 *作者のわくわく感や臨場感があります。 /智子 -ああ、先を越されてしまったか・・・悔しかったり残念だったり。でも、大 丈夫です。茸はもっと奥にあるらしい。 /春甫 *普通ご自分の持ち山の茸山は秘密の場所ですから新しい踏み跡があれば誰か 不審の者がはいったかドキドキものですね /桃流 *キノコ採りに入った先人の足跡に、少し残念な気持ちでしょうか。 /春生 *皆,秋の山の幸を求めて。 /茉胡 *茸採りに入山しようと思ったら、いつもの場所に足跡が。自分が最初だと思 ったのに・・・というちょっと残念な気持ちと仲間がいるのだという安心感が 「新しき踏み跡」で伝わります。 /都

002: 礼服に白菊まとひ友の旅 禄壽


-友人の葬儀だったのでしょうか。装束は礼服だったのですね。その礼服が次 々と棺に入れられる白菊で埋まって・・・思いが伝わります。 /都

003: 手をひかれ今は背負いて秋祭り 紫園


*父上?母上?秋祭りの喧騒としみじみとした情感を思いました。 /葦 *母の軽さに泣いた啄木の短歌を思い出します。 /文男 *人の一生を思わせるような句です /優

004: 螻蛄鳴いて後期高齢者となりぬ せいち


*後期高齢者と言っても,まだまだやるべき仕事があります。 /茉胡 -何があっても「年齢(とし)」はとります。但し「後期高齢者」というレッ テルは社会が作ったものですが、仕方がないという思いが、秋の季語である「 螻蛄鳴く」という季語を選ばれたのですね。面白いです。 /都

005: 天高しプライド高しハイヒール 葦


*今を流行りのキャリアウーマン(笑) /紫園 -季語は「天高し」。ハイヒールの存在感。 /のそう *韻律が巧です /優 *一読して「ワッハハ!」です。「ハイヒール」の高さは「プライド」の高さ に比例していた、という洞察。見事。彼女たちは歩く姿もきれいですし、カツ カツという靴音も響いて、「天高し」の季語がピタリです。ハイヒール履くな らこのような姿でいて欲しいですね。 /都

006: 満月や光の固まりだと思ふ のそう


-あの明るい光を浴びていると、本当に「光の固まり」ですね。 /都

007: パラグライダー開く原色秋高し 優


*色に目を付けた所が良かったです。秋空の色も目に沁みます。 /葦 -中七の字余りの解消をして「パラグライダー眼前へ秋の色」 /六合 *パラグライダーが真っ青な秋の空を下りて来る。原色はグライダーの色か /つね子 *高原に原色がくっきり輝いて気持ちのいい光景が目に浮かびます。 /せいち *澄んだ秋空に色とりどりのパラグライダーが飛んでいる秋たけなわの高原の 風景。 /舞九 *大地,山の自然の色も,パラグライダーの色も鮮やかで気持ちの良い景色で す。 /茉胡 -秋になると自然と空を仰ぐことが増えました。ヘリコプターが飛んでいたり、 雀ではない鳥が飛んでいたり、飛ぶものに目が止まるのも、空が高いせいだと 思います。作者も原色のパラグライダーが飛んでいるのを目にしたと思いまし た。季語を「秋高し」と斡旋したのが効いています。 /都

008: 風さわやか友の便りの届きけり 六合


-珍しく封書か葉書が届いたのでしょうか。ほとんどがメールになっている昨 今。郵便が届く嬉しさが「風さわやか」にあります。 /都

009: 五能線秋夕焼けに入り行く せいち


*青森県ですからきっと素晴らしい夕焼けでしょう想像します /桃流 *季語は「秋夕焼」。北国情緒と秋夕焼、決まって居るかと。 /のそう

010: 鉄橋へ鉄橋の影秋彼岸 たかほ


-季語が浮いているような気がする「暮の秋鉄橋へ鉄橋の影」 /六合 *新しい鉄橋が出来て、その影が今までの鉄橋に!時代と技術の進歩を感じさ せます。また「秋彼岸」で、いろんな影響を受けている「人」の生き様まで感 じさせてくれます。 /春甫 *二つの鉄橋が接近してある状況でしょうか。さりげないところに彼岸の情緒 を感じたのですね。 /龍夜

011: ビオロンにチェロの從(つ)きゆ虫の夜 せいち


*ビオロンの名前が新鮮です。どんな合奏になったのでしょう。 /紅香

012: 秋日和テレビ体操する翁 桃流


*平和な日本の風景です。 /紅香 -テレビ体操は、ラジオ体操の事でしょうか。あの音楽が流れて来ると、自然 に身体が動きます。すでに習慣化された動きですね。これは、もしかしたら、 新しい体操でしょうか。そうすると、意外と難しいですよね。微笑ましい光景 です。 /都

013: 杣の家迎えてくれし赤とんぼ 百桃


-家の周りを舞うように飛ぶ赤蜻蛉、まるで迎えに来てるような・・・。 /春甫

014: 月育つ水の惑星美しき 都


*「水の惑星」が「月」を育てているのですね。実感できることが幸せです。 /春甫 -月育つは日ごとに月がまるくなってゆくことでしょう。月には水がある、そ れでこんなにみずみずしく美しいのだろう /つね子 *月を見ながら自らの地球のことを読んでいます。美しいといっているのは地 球のことですが、それは月が美しいからだというのですね。反射構造のような 面白みがあります。 /龍夜

015: コスモスや砂川闘争眼裏に 舞九


-「砂川闘争」とは・・・記憶の底にありました。「赤トンボ」とセットです かね。 /春甫 *そんな時代がありました。今ではそんなことを知らないコスモスが優しく風 に揺れて咲いているのでしょう。 /せいち *砂川闘争という句材に共鳴しました。 /春生 *そんな時代がまざまざと記憶されています。コスモスという季語が不思議と よく合います。 /龍夜

016: コンビニで全部そろえて月見会 日常


-コンビニの勢い、すごいですね。小売店がなくなるわけですね・・。 /紅香 *現代生活の象徴のような。でも、月見に集中できますものね。 /葦 -手軽に何でも揃えることができます。手軽にできる月見の様子が伺えます。 /文雄 *もしかしたらススキなんかも売っている、そんなコンビニがあっても不思議 ではないような気がします。 /せいち -便利なようで何か悲しい、しかし、これも考えよう。手軽に、懐かしい時代 に還れるのですから。 /文男 *案外、コンビニも侮れない味です /紫園 -現代はこういうことですか。そして、コンビニだから「全部そろう」のかも 知れません。 /都

017: 名月を窓に設え酒を酌む 能谷邦雄


*自宅の窓から月を見れるのであれば、最高です。 /文男 *風流ですね♪ /紫園 *最高の気分でしょうね。うらやましい限りです。 /春生 -月が上がって窓から見えることを「窓に設え」が優雅です。 /都

018: あと少し満ちる月待つ平和かな 都


-満月が見えると、平和に感じますね。あとすこしの出だしがいいと思います。 /紅香 -ちょっと気恥ずかしいので「暮らしかな」でいいような気がする。 /日常 *「あと少し」と呼応する「平和」が良いですね。 /春甫

019: 颯爽と寺町めざす秋日傘 正義



020: 波を打つ稲田に雀飛び散りぬ 文雄


*豊作の稲穂の波に稲雀の時折ぱっと飛び散る景が目に見えるようです。 /智子

021: 芋煮会俺の出番と出羽の人 枯露柿


*お相撲さんの活気あふれる動きがわかる句です。 /紅香 -経験が生かせる得意分野ですね。鼻高々で鍋の前にいる姿が目に浮かびます。 /文雄 *秋の風物詩ですね。 /紫園 -私の知り合いにも出羽の人がいます。みんなでキャンプ地で芋煮会をした時、 仕切ったのはもちろんその人でした。山形というより「出羽の人」の方が、イ メージが広がりますね。 /都

022: ベランダに朝日を浴びし吊るし柿 春甫


-干し柿のシーズンですね、今日もいい天気よく干しあがることでしょう。 /文雄

023: 野紺菊一人暮しの長き母 茉胡


-物悲しい秋になると、一人暮らしの母がより一層心配になることでしょう。 /文雄 *季語が効いてます。きっと一人でつつましく楽しく暮らしている様子が・・ /智子 -おひとりで、地味だがきりっとした生活をされている母上が想像されます /つね子 *季語から受ける感じから孤独ながらも強さを感じます /優 *一読して山あいの暮らしがイメージされました。しかも、一人になられての 暮らしも長くなったというのです。しっとりとした詩情が伝わります。淋しい ですが、惹かれました。 /都

024: 雨上がり冷気に透けて甲斐の峰 枯露柿


*「郭公」など、雲母系の人と句会をやるとよく甲斐の峯が出てきます。南ア ルプスを私は思います。 /龍夜

025: 一息に霧吹き障子貼り終る りゅう太


*何故か秋めいてくると、障子の黄ばみが気になり張り替え作業が始まります。 霧吹きの勢いで一気に爽やかになる様子が良いですね。 /文雄 -霧を吹いてぴんとする障子。。きっとすがすがしいでしょう。 /智子 *最近、障子を張り替えたら、ノリでなくアイロンでの貼り付け作業となって ました。仕上げは、霧吹きなんでしょうがね・・・。 /春甫 *さあ、これで出来上がり、昔懐かしい光景 /文男 *熟練者最後に大きく霧を吹いて仕事を終わりました /桃流 *季語は「障子貼り」。力強さ、冬支度、季節の変わり目が感じられる。 /のそう



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