右脳俳句パソコン句会 5月例会(3)






  牡丹(提供:枯露柿)



051: 春雨や傘もささずに徘徊す 春甫


-「春雨じゃ、濡れてまいろう」の月形半平太のようですが、徘徊というと認 知症にもとれます。 /馨 *若さそのものですねそれとも思い出 /桃流 *季語は「春雨」。雨に濡れて、抒情的ですね。情熱の噴出が俳句的な様な気 がします。 /のそう

052: 電話ボックス丸ごと金魚鉢として 茉胡


-確か、実在するようです。 /馨 -前衛芸術のモニュメントにありそうなシュールな作品。 /日常

053: 笠雲の富士となりけり豆の花 春生


*豆の花が大景を引き立てています。 /龍夫 *季語が活きていますね。景が浮かびます。 /たかほ

054: 蜂を気にし過ぎて呪ひの言葉吐く のそう



055: 溜まりたる日記うづめて四月尽 優


*溜めると埋めるのに大変です。 /茉胡 -いろいろ忙しい年度初め。 /馨 *四月は、花見やらなにやら忙しいんです。日記もたまり勝ちになる。 /由人 *入学や入社などの人生の節目に限らず、四月はいろいろ行事が重なります。 気候も良くなってお花見や旅行のことも・・それらを一つ一つ思い浮かべなが ら日記帖を埋めてゆく・・ /舞九 *時々溜まりをなくしていかないと続いていきません /百桃 -アハハハ・・・色々思い出すなあ! /春甫 *四月は新学期が始まり会社では新年度が始まり何かと忙しい、溜めてしまっ た日記を連休に埋めて…ですか? /枯露柿 -下五の「四月尽」がいいですねぇ。まとめて書いても、日記は欠かさないと いう姿勢に頭が下がります。共感いたしました。 /都

056: 続きたる遊山に浮かれ花大根 文男



057: 散ってなお水面彩る花筏 正義


*「散りてなほ水面(みずも)を飾る花筏」 /六合 *華やかな桜は、散っても尚、美しさを残すのですね。 /文雄 *桜は咲いて良し、散って良し、風に吹かれて良し、どれをとっても絵になり 句になりますね川の両側の並木から散った花びらが川面に漂う情景もまた然り。 /枯露柿

058: 燕舞い水田の上で風となり 文雄


*下5の風となりが詩ですね。風景が目に浮かびます。 /靖子 -49番の句と視点が似てますが、これは水平での展開ですね。 /春甫

059: 親切な少年に会ふ五月かな 茉胡


*どんな親切かは読み手にまかせ、無駄な言葉がなく、5月のさわやかさを感じ させてくれます。 /禄壽 *何か魅かれる句ですね。素直な句というのでしょうか。 /たかほ *五月という季語だから、爽やかな少年だったのだろう。そんな日は一日気持 ちも良かったことだろう。 /せいち *一読して「聖五月」という季語が浮かびました。少年と五月の取り合わせが とても素敵です。 /都

060: 罌粟の花の一日の命活けにけり つね子


*「一日の命」がいいですね。 /春生

061: つれあいを匹敵という桜ん坊 葦



062: 狭庭なお狭めて鉢に種を蒔く 文男


*草花の好きな人は、こうなります。 /文雄

063: 田植歌五竜(ごりゅう)の朝の武田菱 龍夜


*五竜岳に出来る四菱の雪形だ。古くからこれで田植えの時期を教えていると 聞く。 /せいち

064: 花魁の座る姿や牡丹咲く 枯露柿



065: わが魂の吸ひ込まれゆく滝の底 春生


*そのような気持ちになっていきます。 /茉胡 -共感します。 /馨 *滝の落ちる所を暫らく見ているとたしかにこんな気持ちになります /桃流 *華厳の滝、那智の滝、また昇仙峡の滝、どれをとっても滝壺を眺めてこうい う気持ちが良く解ります /枯露柿 *滝壺をみてるとほんとにこわいですね、魂がすいこまれていくまさにその気 持ちですね /つね子 *滝を上から下へ目で辿ると滝壺に吸い込まれるような錯覚に陥る。 /せいち

066: 子つばめに空が向かえてくれるかな 正義


-「迎えて」でしょうか。大空舞うを夢みる子つばめ。 /馨 -巣立ちに供えて、不安がいっぱいの子燕です。励ましているようですね。 /都

067: 春愁や一本長き白鼻毛 禄壽


-髭に白髪を見つけた時、妻の陰毛に白髪を見たときに歳を痛感しましたね。 今は黒い毛を見つけると嬉しい、そういう状況です。 /日常 *季語が動くかな?とも思いましたが・・面白いところで愁いが・・ /智子 *面白いなあ!こんな発想や展開は大好きです。白髪で長いのが実感ですね。 /春甫 *季語は「春愁」。長い白髪の鼻毛にびっくりする。俳句的です。 /のそう -鼻毛にも白いの見付けた。いよいよ春愁か。 /せいち -春愁をこんなところ→「白鼻毛」に発見とは面白いです。 /都

068: 縫い針の菜の花隠れや母の箱 紅香


-「母の箱」が、カワイイですね。 /日常

069: 万緑に赤子泣かせてしまひけり せいち


*草田男の句の現代バージョン。明けっぴろげで喜んでばかりもいられない現 代の不安も少し述べられているのかも。 /龍夫 *中村草田男のあの句への反歌のような楽しい句です。 /由人 *「万緑の中や吾子の歯生え初むる」草田男の句は人生賛歌ですが、この句の 作者は慣れぬ子守に苦労しているようです。歳時記には「万緑やマリアのごと く子を抱き」(日比野睦子)という句もありました。こちらの赤子は母の胸で すやすや・・ /舞九 *天然の、いや野性の共鳴かも知れませんね。 /日常

070: 生きているうちの献体リラ匂う 由人


-「匂う」が生々ので、下五の「匂う」を「リラの花」としたら句に清潔感が 出ると思います。 /六合 *献体に申し込まれたのでしょうか。リラはフランス語、ライラックは英語で すが、リラを使われたのは「献体」という「生と死」につながる事ではないか と勝手に思いました。「ライラック」の方が明るい語感ですものね。 /都

071: たけのこが獣のやうに我を見る 靖子


*凄みがあります。 /馨 -確かにあの異常な成長スピードや形体には「獣」を感じ得ますね。 /日常 -作者の気持ちの有りどころが、獣なのかな? /春甫 *こわい、そういえばホントにこわいたけのこは、でも、おいしいよネー /つね子 *中七の喩が奮っている。下五は「覗きをり」ぐらいでいいのでは、と思う。 /せいち *一読して「たけのこ」と「獣」がつながることにビックリしました。イメー ジすると、竹皮が獣の様にも感じますが、「我を見る」という動作にドキッと し、その感性に若さを感じました。 /都

072: 浅蜊鳴く吐きつくしたる古里の砂 禄壽


*良くも悪くも都会の水に馴染んでしまうんですよね。同時に肝をも失わせも する都会の水に。 /日常

073: 花の名を言い交わしつつ春の野辺 文男


*のどかな雰囲気ですね。 /茉胡 -上五と下五の「春」の季重ねが気にかかる、 /六合 -親しい友達とハイキングでしょうか? /文雄 *お互いに花の名をどれだけ知っているか競っているようです。次から次へ新 しい花が出現して、どこまで行ってもきりがない? /舞九 -健全な少年少女、宝塚歌劇的光景。 /日常 *グループのうち花の名に詳しい人が居られるのでしょう /桃流 -春の野辺を楽しむ様子が目に見えるようです /枯露柿

074: 春潮や真鯛追ふ帆のみぎひだり 春甫


*釣り船は、漁場に到着して釣り糸を垂らしているあいだ、船を風上に向けて おくために小さな帆を船尾に揚げます。良い漁場には船が集まってきて、同じ 方向を向いた帆が右にも左にも。その光景が目に見えるようです。 /舞九 *春の風は気まぐれですね。 /日常 *臨場感があり、船に乗っているようです /つね子 *瀬戸内海の春潮。テレビでしか見ていませんが、真鯛を追う帆船の動きがよ く見えてきます。下五のひらがな書きも、効果的だと思います。 /都

075: 春の浜頭を空っぽにしてをりぬ 都



076: 燕の子飛びたつ稽古くりかえし 馨


-きっと大空へ飛んでいったのでしょうね〜 /智子

077: お宝が眠っているよ青田には 馨


*季語は「青田」。夢のある発想に俳諧味を感じました。 /のそう

078: 混み合える電車はすでに冷房車 馨


*最近の鉄道会社のサービスの良さそう言えば最近鉄道のストは全くありませ ん /桃流 -いま話題になっているクールビズ。一線を引くというのは難しいですねえ。 /春甫 -すでにこんな季節になってきましたね。 /都



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