右脳俳句パソコン句会 5月例会(2)




            大手まり(提供:枯露柿)      





026: 山吹の花が触れ来る九十九折 龍夜


*車で山道をドライブしたのでしょうか? /文雄 *歩いて辿る山道に咲いている山吹かもしれませんが、ここでは、九十九折の 自動車道路を思い浮かべました。いろは坂のコーナーごとに山吹の黄色が迎え てくれます。 /舞九 *せり出ている山吹の黄色が曲がるたびに触れる・・色彩がまず目に浮かびま す。 /智子 *「触れ来る」がうまい表現ですね。 /たかほ

027: フラガールのような花なり踊り子草 葦


*なるほど、そのような見立てもあるかなと思いました。 /龍夫 *踊り子草は夏の季語。四月五月は春と夏の草花が混在して咲きます。フラガ ールという見立てが面白く、夏の季語と認識するにはピタリです。 /都

028: 風薫る曲れる腰を撫で撫でし 百桃


-撫で撫でが可愛らしいです。 /馨 *畑仕事、それとも庭の草取り?休み休みしましょう。 /文雄 *季語は「風薫る」。腰を労り、そこに薫風が、詩情があります。 /のそう

029: 夜通しの雨に積もりし春愁ひ せいち


-一掃できればいいのですが。 /馨

030: 城あんない大人4組こどもの日 紅香


*子どもの日なのに大人ばかりが集まった。何となく面白い。 /せいち

031: 憲法記念日婿が先頭農作業 百桃


-5月の連休は畑や田圃は大賑わいです。 /文雄 -こういった情景が、ずっと続きますように! /文男 *或るご家庭の雰囲気が伝わってきますが都会のサラリーマン生活者にとって は無縁というか別世界のことのような気もいたします /桃流 *他の方が、どのように解釈されるか、実に楽しみです。 /春甫 -憲法記念日にお婿さんが先頭になっての農作業とは、今の社会情勢に何かを 言おうとしている感じがしました。平和な日本の農村風景とも見えますが。 /都

032: ちさき子はじっとしをらずつばくらめ たかほ


*絶えず動いていて、止まることを知らないのがちいさき子の特徴なのでしょ うね /文男 *子の生態が活写されています。つばくらめの動との対比効果でしょうか。 /葦 -小さい子供はじっとしている事はありませんが、子燕にも同じ事が言えます ね。巣の中での様子が鳴き声と共に見えてきます。 /都

033: 藤の花伸びて色ずく昨日うより 文雄


-地面に届くかもしれません。きれい。 /馨 -今の季節、藤の花もきれいにさいています。下五「昨日うより」と「昨日」 を「さくじつ」ではなく「きのう」と読んでほしいとの思いで送り仮名を付け られたのでしょうか。 /都

034: 切株や藤の花揺れ射的かな のそう


-上五は「蘖(ひこばえ)」の事と思います。「蘖は射的の的となりにけり」蘖 (ひこばえ)=切り株に出た芽 /六合 -藤の花、切株、射的の関係がよくわかりませんでした。 /馨

035: 春暁や厨はすでに煮炊きの香 六合


*向田邦子のドラマが始まりそうだ。 /日常 -なんだかホッとする光景ですね。朝の煮炊きって、どんな香かなあ?味噌、 焼き魚・・・? /春甫

036: 虚子の忌の俳句は海を渡りけり 春生


-俳句もグローバルに。 /馨 -無学で意味が良く解りません、教えてください。 /枯露柿 *季語は「虚子の忌」で4月8日。虚子のヨーロッパ旅行もありましたが、やは り「俳句」の普遍性ですね。英語でも盛んに詠まれていると思います。 /のそう *俳句の団体が、俳句を世界遺産にするよう働きかけている。虚子を偲ぶのに いい句だろう。 /せいち

037: なまぬるく夜を吸い込む薔薇の窓 日常


*一日のうちで最もゆっくりできる時間ですね!! /文雄 *「なまぬるく」の効果が凄いです。豪華なバラのけだるい様が見えるようで す。 /春甫 *雰囲気のある句ですね。 /たかほ

038: 扁桃腺腫らして休む罌粟坊主 つね子


*扁桃腺を腫らしたのは私か芥子坊主かどちらなのでしょうか?私は罌粟の花 の形を行っているのだと解釈しましたが。「休む」まではいらないかもなどと 思ったりもしました。 /龍夫 *二句一章の句として面白いですね。 /たかほ

039: 香水や胸に髑髏の首飾り 由人


*上五の季語が「や」で切れ下五が名詞で終わっているところに拍手。 /六合 -若者のファッション。 /馨 *私の好みではありませんがそんな人も実際いるのですね。 /龍夫 *これは男性でしょうね、それとも女性かな?こういう人が増えてきたように 思うのですが、こがれも時代なのでしょうね。 /文男 *この香水が、意外に甘い香りだったりするから、世の中は、人は、面白い。 /日常 -若い女性の姿、見かけた人でしょうかお知り合いでしょうか、チョット気に なりますね。 /枯露柿 *香水と髑髏。香りの効果を引き締める意図か、髑髏のムードを和らげる意図 か。ご本人は自身の二面性を楽しんでいる様子。人の混乱と悩ましさを掻き立 てるいたずらっ子ですね。 /葦

040: 白藤のかをりや眼閉ぢをれば 靖子


-ほんのりとした香り、目を閉じると尚一層、 /文雄 *眼閉ぢをれば白藤だけの匂いがわかるのですねわかる気がします /百桃

041: 鯉幟父に背きし日の遠し せいち


*そういう時代もありました。 /茉胡 *過去を振り返って。忸怩たる思いがあるのでしょうか。鯉幟がいいです。 /馨 *今では懐かしい思い出として蘇ってくる。男子にとって鯉幟はそういうもの なのでしょうね。 /靖子 *懐かしい忘れられない思い出 /百桃 -今は順序よく、頭を揃えて、風に泳いでいるんですよね。 /日常 *ほろ苦い思い出も遠くなりました /桃流 *今は少なくなった鯉幟ですが、自分の幼き日にオーバーラップするのは、誰 しもですね。。共感です。 /智子 -「遠し」で、ホッとします。誰にでもある大切な思い出ですね。 /春甫 *風になびく鯉幟を見上げ父に背いて家を出た遠い日を思う、すでにお父上は 故人なのでしょうね。 /枯露柿 -私もとても父がなつかしくなりました /つね子 -男性だとこんな句が詠めるのですね。女性とも思いましたが、鯉幟ですから、 これは父と息子の関係ですね。 /都

042: 哲学の道に香水すれ違う 由人


*思索の散歩に良いアクセント。 /茉胡 *上五と季語のうまい取り合わせ、切れがほしかった。「哲学や違う香水すれ ちがふ」 /六合 *この香水は、女性ととりたいですね。西田さんがすれ違っていたとしたら、 女性でありたいですね。そのときの哲学者はどう反応したのでしょう? /文男 *京都の、溝に沿った、あの細い道を歩きながら・・・。香水とは!この句を 読む人の年代で、様々な有り様が浮かぶのでしょうね。いいなあ! /春甫 *「哲学に道」と「香水」との取り合わせが面白い。 /春生 -京都の哲学の道でしょうか?観光旅行中ふとすれ違った女性の良い香り…ロ マンチックな描写です。 /枯露柿

043: 新憲法読む声初夏の仮校舎 舞九


*憲法問題は議論するとしても極めて慎重でなければならないと思うのですが、 震災かなにかでの仮校舎で声を出して読むという情景はそれを指導する先生の 危機感なのでしょう。 /龍夫 *戦災で焼失した学校、戦後、仮校舎で基本的人権の尊重と永久平和を誓う憲 法を皆、大きな声を出して読んだことでしょうね。昭和30年代の小学校の運 動会では、「戦い越えて立ち上がる、緑の山河、雲晴れて今、甦る民族の若い 血潮に滾るもの自由の翼・・・」というような歌詞の行進曲が流れていました。 /文男 *希望に溢れて喜んだ新憲法いつまでも大事にしたいものです。 /百桃 *新憲法を読んだ時のこと、とても鮮明に思い出しました。 /つね子 -一読して、憲法発布の時の昔の学校風景でしょうか。仮校舎というのも効い ていますね。 /都

044: 春愁の達磨落としの総崩れ 智子


*いろいろ、うまくいかないときもあります。 /馨

045: 子供の日甘露煮美味き散歩して のそう



046: 思惟仏や竹の葉舟のやうに降る 靖子


*情景が見えるようです。静と動、見事です。 /春生

047: 春雷や篝(かがり)に火種投じたる 六合



048: 薫風や窓いっぱいに乗り出して 日常


-建物なのか乗り物なのかで場面が変わります。 /馨 *この季節、そんな気持になりますね。美味しい空気をいっぱい貰う。 /由人 -スピードが出ていればかなり危険でしょうが気持ちは十分つたわりますね。 /文男 *休日ごとにSLが走るローカル線を思い浮かべました。あるいは、谷に沿って 走るトロッコ電車でしょうか。窓ごとにいくつもの頭が乗り出して薫風を楽し んでいます。 /舞九 -新緑の中、窓を開け放して季節をいっぱい感じる、心地よい情景が伝わって きます。 /枯露柿 *季語は「薫風」。どんな事情があって乗り出したのか、嬉しいことがあった のか、深刻なことがあったのか想像して楽しみました。 /のそう

049: 幅飛びの砂が蹴散らす春の雲 たかほ


*発想に○です。「幅飛びの砂蹴散らすや春の雲」 /六合 *何か元気の出る句ですね。あの砂が春の霞んだ雲を蹴散らすという。 /由人 *校庭での練習風景、季節もよく体伸び伸びと・・ /文雄 *カメラの位置に迫力がありますね。足元から吹き飛ばされた砂が、雲を千切 る。こんな視点が素晴らしい! /春甫 *砂が蹴散らすがおもしろい、春の雲はかるいから /つね子 *発想の転換が楽しい。視点が低くなって、景が雄大になりました。 /葦

050: 春冷の函館山の夜景かな 禄壽


-確かに函館山の夜景は季節を問わず見事ですね、春は今頃が良いのでしょう か /枯露柿



ホームページへ戻る

句会録目次へ戻る

前のページに戻る

次のページへ進む