右脳俳句パソコン句会 5月例会




             芍薬(提供:枯露柿)
       
           

001: 大櫻廃校の門抱き込みぬ 六合


-きっと、通っていた学校なのでしょうか?過ぎた時と懐かしさが・・ /文雄 -丸を付けたかった。が、他の人が付けるだろうから遠慮した。 /日常 *景がくっきり見えます。桜の年月ときっと分校か何か・・山奥の校舎ですね。 。対比がくっきりしてます。 /智子 *「廃校」が桜を一層大きく見せてくれます。色んな思い出が次々に・・・。 時代の変化のなか、大事な学校が廃校の憂き目にあう、最近はよく耳にします ね。 /春甫 *「廃校の門」がこの句の眼目ですね。やはり、寂しい。 /春生 *私が住んでいる地域でも少し離れたところに廃校があります。古い校舎を囲 むように大きな桜、卒業生の思いが伝わってきます、“門抱き込みぬ”がいい。 /枯露柿

002: 湘南の海の青さや風薫る つね子


-清々しい。 /馨 *「湘南の海」の明るさがいいですね。 /春生 -夏です。湘南の海は夏が似合いますね。 /都

003: 日を弾き水を光らせ甘茶仏 智子


*綺麗な句ですね。仏生会に明るい日差しがびったりです。 /由人 *中7まではよくあるフレーズだと思ったのですが、下5へきて甘茶仏とあっ たので、ハッとしました。甘茶は少し粘度が高いようでぬるっとした感じがあ ります。それが日を弾き水を光らせなのでしょう。 /靖子 *お釈迦さんの誕生日を祝う行事はメジャーではない。子の誕生の日は、母に とっては大難の日であり、子が母に感謝する日であると躾けられたのは、我々 の世代が最後らしい。 /日常 *「日を弾き水を光らせ」が情景をよく表しています。 /春生

004: 奥信濃かけ流し湯や花菜畑 百桃


-旅行に行きたくなりました。 /馨 *いいですね。露天湯に疲れを癒し、自然とともにある。奥道後で渓谷のそば の露天湯で遊んだことを思い出しました。 /文男

005: 山城の風や堅香子反り返る 龍夜


*季語は「堅香子」。京都の山城でしょうか。風で反り返る、風の歌が聞こえ て来そうでした。 /のそう *万葉集では「堅香子(かたかご)」と呼ぶのだそうですね。片栗の花は反り 返って咲いていますが、いかにも俳句らしい表現です。山城の風が吹くと片栗 の花が反り返るというのです。「や」の切れ字も効果的。 /都

006: 交配の金魚己の価値知るや 茉胡



007: カワセミや水に映した己愛で 文雄



008: カーテンの光一条夏近し 優


*何気ない光景で季節を感じるものですね。 /馨 *閉じきらぬカーテンの隙間からやや強い光の洩れに夏を感じたとよみました。 カーテンの光の洩れはよくありますが、着眼が新鮮です。 /禄壽 *爽やかな陽気になりました。 /文雄 *カーテンの隙間よりの光に具合が明らかに冬と違います。 /智子 -隙間から漏れる「光」。そこにも季節感がある。きっと鋭い光なんでしょう ね。 /春甫 *上五中七で、季節の移ろいが感じられます。光に着目し、一条の光というの がとてもいいですね。夏が近づいている様子をこんな所に発見。 /都

009: 目に映る全てが若葉風そよぐ 枯露柿


*まさに五月の風薫る季節をよく写生されている。若葉風そよぐがよいですね。 /由人 -原句では、説明の句で終わって仕舞う気がします。「若葉風」、は、五月ご ろ新芽に吹く風のこと「風」と「そよぐ」は意味が重なり合うので一考の余地 あり。*若葉して目に入るすべて映えにけり「季語若葉」には、里・山・風・ 雨・寒・冷などが意見が有るのはご承知の事と思います。 /六合 *見たままを写した句ですが、今頃の季節感がよく感じられます。 /靖子 -春の光景そのものです。 /文雄

010: スケーター乱舞のあとに涙ぐみ 桃流


-練習に練習を重ねたのに成績はあと一歩、情景が浮かびます。 /文雄

011: 十薬やいまだ移せぬ墓のこと 舞九


*少子化,そして自分の老い,お墓を維持するのも大変です。 /茉胡 *お墓をめぐっていろいろと親族で相談するけれど簡単には移せない。現代の 家族のあり方など複雑な世相が垣間見える。十薬という季語ですが、これは十 薬の花を意味するものであって、時期的には6月くらいのもののような気がし ます。 /龍夫 *作者は生まれ育った故郷の墓を守ってきたのでしょうか。まだ元気なうちは、 祖先の墓参りができるが、私が死んだあとは、どうなるのか、子ども達を含め 管理しやすいところにとの思いと故郷への執着との狭間で・・・・ /文男 *そのままになっている墓。。季語が効いてます。 /智子 *なぜか「十薬」という言葉が、重く迫ってきます。効きますねえ。 /春甫 *悩みの多いことですね。特に墓のことでは。 /春生 -故郷の墓に十薬が自生しているのでしょうか、現住所は遠く離れているので 滅多に墓参りが出来ない。いずれ墓を移さなければと思っているけれどいまだ に実行できていない…思いが伝わってきます。 /枯露柿 -お墓のことで、問題をかかえている方はおおいとおもいます季語の十薬の十 字とお墓がぴったり合った句ですね /つね子 *季語が活きてますね。二句一章のうまい句です。 /たかほ *これから動くお墓、それをめぐる人の心の動きと白い十薬の涼し気にさえ思 えてくる静との対比がよいと思いました。 /葦 -周りでもいろいろとお墓の事が話題になります。故郷にはもう帰らないとい う決心もしなければならないという事になるのですね。難しい問題。 /都

012: 菜の花の畑のをちこちかくれんぼ 春甫


*小さい子どもは菜の花に隠れてしまいますね。蝶々になった気分で楽しい雰 囲気が伝わってきます。 /靖子 -懐かしい光景です。 /文男 *「菜の花畑に入日薄れ・・」の小学唱歌の光景を思い浮かべました。夕日も 沈むころなっても子供たちは飽きもせずかくれんぼ・・ /舞九 *菜の花に浮かれてはしゃぎだしてきたのでしょう大人も走りだしてしまいそ うです。 /百桃 -「をちこち」が遠近の意味であることを知ったのは、和菓子の名前からだっ た。我が師の恩である。 /日常 *子どもたちの素早い動きが見えるようです。 /春生

013: この先も短所抱へてのどかかな 都


*達観と、ゆとり、いいですね、この感じ。豊かな気持ちになります。 /葦

014: 江戸城の石垣高し黒揚羽 葦


*皇居を改まって「江戸城」というところに面白さを感じました。 /馨 *江戸城の威厳を保つ石垣に黒揚羽の季語がぴったり /つね子 *城壁は反り返るように築かれている。ましてや徳川様のお城。そこを怪しげ な黒揚羽が、何か物語が始まりそうだ。 /せいち -先日、東御苑に行きました。江戸城の石垣がそのまま残っていますが、あの 大きな石をどんな風に運んで積み上げたのか、思いを馳せるだけで楽しいです。 黒揚羽が昔へ誘いますね。 /都

015: 一礼し守衛交代柳絮飛ぶ たかほ


*東京なら皇居の二重橋の景でしょうか。それとも国会正門あたりかな。 /由人 *イギリスの宮殿程ではないが、葉山御用邸などでも門衛の交代の時は一応の 儀礼があると思います。柳絮飛ぶの季語が良いと思いました。 /靖子 *兵隊時代の衛兵交替をおもいだしますが七十年以上の年が経過しましたね /桃流 *鮮やかに情景が浮かびました。 /智子 -「柳絮」が、この光景を穏やかに包み込んでくれます。 /春甫 *季語は「柳絮」。仕事から来る緊張感が感じられました。そこに柳絮が。季 語も緊張して居る様でした。 /のそう -下五の「柳絮飛ぶ」で昔、北京に行った時のことを思い出しました。 /都

016: 二人して異邦人めく春の宵 都


-二人して海外に出かけた、という訳ではないのですね。 /馨

017: コロコロと声だけ響く植田かな 枯露柿


*夜道を帰る時分には、たんぼから聞こえる蛙の声が疲れを癒してくれる。声 だけで十分癒される時代でした。 /文男 *この季節コロコロで心が洗われてきます /百桃

018: ”こずかた”と”きさらず”結ぶ夏の夢 桃流


-盛岡と木更津を結ぶ夢?ちょっと意味が?? /枯露柿

019: 黄金期孫とトランプじいじばば 紅香


-今年は連休が長かったでですね。 /馨 -そうですね。まさにその通り、かわいい時期は短いです。 /日常

020: 花は葉に家庭訪問はじまりぬ 智子


-私の年齢では、懐かしい思い出です。 /春甫 *桜が散ったころ新入児童の家庭訪問が始まります、季節をサラリと詠んだと ころがいい /枯露柿 *この季節、戦後の私の小学生時代からまだ続いている家庭訪問、皆でわいわ いと先生を案内して歩いた家庭訪問、いま、懐かしく思いだしています /つね子 *季語が活きていますね。 /たかほ *時は移り、さあ!と現実に戻る。躍動感があります。 /葦 -家庭訪問なんて懐かしいですね。五月に入ると、そろそろ始まるのですね。 親も子も、先生も少し慣れた頃を「花は葉に」という季語がピタリです。 /都

021: 母さんは見てゐるだけのしやぼん玉 舞九


*昔は手を貸さなければ出来ませんでした。 /茉胡 *幼子の一心不乱な様子が伝わります。 /馨 *母さん見て見て!の声が聞こえてきます。 /靖子 *百桃の○です。 /百桃 *ドラマのワンシーンみたいですね。大いに想像も膨らみます。 /日常 -お母さんの優しいまなざしが目に浮かびます。 /智子 -一昔前の「お母さん」かなあ・・・。 /春甫 *幼児が吹くシャボン玉を見ている、それだけの句ですが微笑ましい情景が伝 わってきます /枯露柿 *しゃぼん玉吹きに嬉々として燥ぐ児。慈しむ母の眼差し。でも、二つの異質 な空間の存在。 /葦

022: 兄妹の花傘咲かせ登校す 正義


-色とりどりの傘をさして登校する子どもたちの様子が見えて面白いのですが、 季語は花となるのでしょうか? /文男

023: 戦争の不安を告げて散る桜 桃流


*憲法改正を表明する方もいますし、きな臭いです。 /馨 -最近は本当に怖い。戒厳令が布かれる夢をみました。来年も、再来年も、ず っと桜狩を皆で楽しめますように! /文男 -時事句ですね。いまは素直に、実感です。 /春甫 -確かに今年は桜が咲いたころ、北朝鮮と米国一触即発の不安がありましたね。 /枯露柿 -桜はパッと咲いてパッと散る。戦争、平和をさくらと結びつけるのはこわい とことん粘って頑張って戦争をさけなくてはと思います /つね子 -今年は本当にこんな感じがしてきました。 /都

024: 別れ際 初夏の扉もきしむなり 日常



025: 噂話早やあちこちに杉菜生ふ 優


-今、あちこちに若いスギナがいっぱいですね、ほんとに噂話がとぶごとく /つね子      



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