右脳俳句パソコン句会 3月例会 (2)



               残雪(野尻湖半) 
 
                    






026: 春風に背中押されて旅に出る 百桃


*温かくなり,ようやく腰を上げます。 /茉胡 *中七の惜辞が聞いてますね。。明るい句 /智子 -良いですねえ!気持ちのいい旅なんでしょうね。「背中押され」に納得です。 /春甫 -何かで読んだ気がする、類句性が残る気がする /六合 -行ってらっしゃい〜、お気をつけて! /都

027: 春泥を水に流して下駄を干す 春甫


*日常的な風景がサラリと詠まれていて、自然。 /日常 *やれやれ、なのですが、何か明るく屈託ないのが、春ですね。 /葦

028: 東風吹くもまだ風尖る船溜まり 枯露柿


*実感があります。ことに川べりや港などは風が強いですから風が尖っている ような感じなのでしょう。 /靖子 *「まだ風尖る」に説得力があります。 /せいち -「風尖る」が、まさに尖ってますね。風青し、風入れ、風薫る、風待草、風 光るは季語だが、尖るは季語ではないらしい。あざとさが少し気になる。 /日常 *「風尖る」が実感ですね。いよいよ漁期が始まるのですね。 /春甫 -東風吹くもまだ風尖るがちょっと気になるのですが・・・ /つね子 -「東風吹くや風尖たる船溜まり」上五の切れがないのが惜しい /六合

029: 雪折れの松を潜りて石祠まで 龍夜



030: 飾るのが虚しくなれり雛の壇 禄壽


*本来ならば愉しいはずなのに虚しいというのは、いなくなった人を偲んだ淋 しい気持ちを感じます・ /優 *見てくれる人がいるかいないか解らないではやはり虚しい /百桃 -ひな祭りは楽しい句が多いと思いますが…虚しくなったのはなぜか理由を聞 きたいところです /枯露柿

031: 千昌夫歌ふがごとく辛夷咲く 舞九


*北国の春の連想ですね・ /優

032: 春風邪やドリンクを飲む意が湧きぬ のそう



033: 金婚や深く染み入る蜆汁 正義


-おめでとうございます。ご夫婦の歳月に蜆汁に託して感慨深い句ですね。 /智子 -「蜆汁」に籠もる思いはなんだろう?あれやこれや想像してます。 /春甫

034: ものの芽や筆の先より溢れる字 つね子


*お若いですね羨ましい私もかつて若芽が伸びるごとく字が書けたこともある /桃流 *字の上手い人はすらすらと。 /茉胡 *春の勢いが見事に表現されている。“筆の先より溢れる字”が言い尽くして 妙。 /禄壽 *人も植物も春を迎える喜びが髣髴するようなお句ですね。 /靖子 *うまいです。。溢れるという感じがとてもよくわかるし。取り合わせが見事。 /智子 -「ものの芽」が良いですねえ。筆を握っているのはどんな人だろう?大人な のか子供なのか・・・。 /春甫 *一読して、芽が膨らんで、綻んでくる様子も見えてきます。中七下五「筆の 先より溢れる字」とは巧いですね。 /都

035: 春雨の水輪に鯉の浮び来る 茉胡


*降り始めた春雨の池に鯉が悠然と泳いでいる光景が浮かびます /枯露柿 *景色の観察がよくわかる /六合 *「水輪」というのは、「波紋」のことかな?餌と思って浮かんでくるのでは なく、春を感じて、動こうとしているのでしょうね。絵になりそうな光景 /文男 *春を迎え鯉も食欲旺盛。元気よく池の中を泳ぐ緋鯉も春の色です。 /舞九 -絵的には、定番の風景なのですが気持ちの良い光景です。 /春甫

036: 木々芽吹く池に小さき流れあり 由人


*これは、観察眼の効いた句ですね。 /日常 -水を湛えて動かぬと思っていた池の中にも、小さな流れができ、ゆっくりと 季節が移っていく。 /文男 *静止しているような静かな池でもよく見るとゆっくりとした流れがあるとい うのですね。芽吹きどき、池面に映った木のかすかな震えにそのことを気づい たのです。 /龍夜

037: 赤城山冠雪を日が讃へをり 六合


-美しい句だと思いますが、冠雪を季語として良いのでしょうか /つね子 *富士もそうですが、赤城山を美しいと思うのはその裾のやさしくのびのびと 広がっているところにあります。作者は赤城山と向かい合い、それと一体とな ったような幸福感を覚えているのでしょう。 /龍夜

038: 蒔絵椀紅絹もて磨く雛の部屋 憫風


*立派な雛飾りなのですね。大事にしなければと。羨ましいなあ! /春甫

039: 灯が消えて帯をゆるめる夜の雛 つね子


*鋭く、優しい感性。お雛様、連日のお出まし有難うございます。 /葦 *人のいなくなった夜の雛達がやれやれとした擬人法の面白さが出ています。 /優 *雛人形がもし生きた人なら灯の消えた夜ぐらい帯をゆるめ休息しているだろ うとの着想ごく当たり前のことを俳句にした /桃流 *春の夜の夢。 /舞九 *なんとも艶めかしい詠みですねえ。まさに大人の句です。既読の記憶もあり ますが、でも拍手です。 /春甫 *うん、そういう気がしますね。 /せいち -これはまた艶かしい、時代劇で行燈を吹き消す光景を見るようですが句会の 題材としては… /枯露柿 *季語は「雛」。虚構的なニュアンスの強みも思いました。「夜」「帯をゆる める」など。 /のそう

040: 春風や積まれて匂ふ杉丸太 憫風


*山中の伐採所でしょうか、今切り倒された杉丸太の木の香りを感じます /枯露柿 *杉丸太の匂いが浮かびます。句形の良い句ですね。 /たかほ *北山杉でしょうか。銘木は匂いも良し。 /茉胡 *杉独特の良い匂い、実がなると嫌われる杉も丸太は好い香を放つ。 /由人 *なにかと悪者にされている杉本来の用途と効用がぴったりと読み込まれてい て安心感すら漂います。 /日常 *上五の切れがよく効いている /六合 *奈良の吉野へ行った時を思い出します。山にも春がきたという喜びが見えま す。 /靖子 *山から切り出されたばかりの杉丸太の匂いが伝わってきます。 /舞九 *嗅覚を刺激しました。いかにも今伐って樹液が垂れていそうな感じ。 /智子 *春生選*北風から東風に変り、少しずつ風もあたたかさを増します。そんな気 温の変化につられて木の香りも強まる感じが巧いです。 /都

041: 白梅のグーグーパーと枝にとまる 葦


*「グーグーパー」と「とまる」が良いですねえ。白梅の咲いてる様がリズム 感を持って伝わってきます。 /春甫 -残念ですが分かりませんでした /優 *春生選(今回はコメント無しで)

042: 民主主義土竜打ちなる労を重ね 日常


-民主主義を守るのは毎年春土竜打ちをするような積み重ねをしなければなら ないと解説しましたのですが? /優 *重すぎる一句です。土竜打ちを継続していくことが大切なんですね。 /文男 -昨今の“森友学園問題”で首相を責める格好の材料とばかりに執拗に攻め立 てる野党には見ている方も閉口します。良い材料と思いますが俳句と言うより はむしろ川柳の領域かな?と /枯露柿

043: 一万歩どうでもいいか春の風 せいち


*「どうでもいい」と言いながら二万歩でも歩けそうです。 /舞九 -春風の中本当に気持ちよさそうです。 /智子 *どこかアンニュイな気持ちと春風がうまく調和しています。これが秋風だと やや強すぎるのでこの季語は動かないと思いました。とっても良い句です。 /たかほ -こんな発想、好きです。人生観も面白い人なんでしょうね。 /春甫

044: 冬満月おのれ独りの靴の音 日常


*そうそう、そんなことってありますね。春のように水蒸気が濃くないので冬 の夜空はピーンと張り詰めたように澄んでいます。帰りが遅くなって自分の足 音を聞きながら我が家へ戻るときの孤独感ですね。 /龍夜 *周りが寝静まった夜半コツコツと自分の足音だけが聞こえる、空には明るい 満月が…光景がそのまま見える句。 /枯露柿 *冬の道は単独行。満月だけが仲間、靴音がよけいに高く響く。 /葦

045: 風花やいま留守中の駐在所 六合


*風花が舞うような寒い日でも駐在所の巡査は受け持ち区域を白い自転車に乗 って巡回中。ガラス越しに「御用の方は○○へ電話してください」の看板が見 えます /枯露柿 *季語は「風花」。留守中の駐在所に風花が。静寂中の叙情。 /のそう -これはもう映画かドラマの類型の多いシーンですね。 /日常 -はかない風花。それと、留守中の駐在所。ただそれだけなのですが、何か良 いですね。 /都

046: 節分や鬼の絵文字の泣笑い 優


*新しい景を詠むということで採りました。実景としてもメールで最近誰でも 経験することです。 /たかほ

047: 他人から白寿と言われ梅を観る 桃流


-こんな「白寿」の使い方もあるのですね。感心しました。 /春甫 -百歳に一つ足りないから「白寿」というのですね。すごい!梅を観賞され、 さらに一句を作られる。それだけで頭が下がります。 /都

048: 詠む気力読む蓄えや春霞 春甫



049: 通帳に利子ぽろりほどちりめんじゃこ 優


*この端数は何だと目を大きくして確認すれば利子でした /百桃 *まったく、まったく、ちりめんじゃこが見事です、 /つね子

050: 進路まだ決まらぬままや卒業す 茉胡


*大学生?ですか、心配ですね。いまは選ばなければ売手市場のようです。 /由人 *卒業の句の違った景として採りました。 /たかほ -進路は慎重に決めてください人生最大の課題ですから /百桃 -良い句と思いますが決まらぬままやと切字にせず素直に決まらぬままにのほ うが良いと感じます、如何でしょうか? /枯露柿 *すべての人が進路を決めて卒業する訳ではありません。若いのですから進路 をじっくり考えて下さいと言いたいですね。卒業シーズンの今頃は、若い人た ちの思案の時期ですね。 /都



ホームページへ戻る

句会録目次へ戻る

前の次のページへ進む

次のページへ進む