右脳俳句パソコン句会 1月例会(2)



   
            
                             






026: 我が歩くさきへさきへと初雀 靖子


*「我が歩く」と「我れ歩く」と、どっちが効果的か、試案、思案し、私案で は「我れ歩く」であります。 /日常 -温かでほほえましい景。 /智子 *健気な雀君。今年も細やかな優しさある活動の年。 /葦 -まるで雀が、貴方の先導をしてるようですね。良い光景です。 /春甫 *私は毎朝ジョギングをしています、雀ではありませんがセキレイが尾を振り ながらたびたび現れ朝の楽しみの一つになっています。 /枯露柿 *今年は「酉年」初雀や初鴉で句を読みたいと、初詣に出かけた時にも句材を 拾おうとしたのですが、句になりませんでした。一読して、いつもと同じ雀で も、元日に見る雀では、所作がちょっと違って見えるものです。作者が歩く先 へ先へと案内するようにいる雀がお正月らしい穏やかな景色を見せています。 中七を平仮名にしたところもふんわかとしたお正月気分が出ていると思います。 /都

027: カプチーノの泡に渦巻き寅彦忌 龍夜


*寺田寅彦「俳句の精神」は、一読すべき俳文のひとつであろう。科学者らし く簡潔な文体が心地よい。さて、この泡を美学的に鑑賞するか、科学的に考察 するかは十人十色であり、しかも時々に一人十色でもあろう。 /日常 *寺田寅彦はすばらしいマルチ人間でしたから、コーヒーもお好きだったでし ょうね。渦巻と捉えられたところが寅彦だと思いました。 /靖子 *風貌が思い浮かばれました。 /智子 *物理学者で俳人でもあった寺田寅彦の忌、カプチーノの泡が妙にあっていま す。 /由人 -カプチーノの言葉がおしゃれ。 /紅香 -客観のコーヒー主観の新酒哉の寅彦の句に因んで寅彦忌にはコーヒーの句が 多いですが有馬朗人の珈琲の渦を見ている寅彦忌と似ている気もします。 /優 *寺田寅彦の忌日は、十二月三十一日。有馬明人さんの句に「珈琲の渦を見て ゐる寅彦忌」がありますので、この作者はこの句を踏まえて「本歌取り」をな さったのですね。「カプチーノの泡」にバリスタたちは様々な絵を描きますが、 その渦巻きに科学者であり俳人としての寺田寅彦へのオマージュでしょうか。 そんな気持ちを感じました。 /都

028: 弟の味付け上手お正月 百桃


*「弟の味付け」が正月の親族の集い稀さに適し、「上手」で団欒と明るさと 幸福感を感じさせる。他多くを想像させる句となっている。秀逸句だと思いま す。 /日常 -すごい!弟さんですか・・うらやましい〜 /智子 *隠れた才能を発見。 /茉胡

029: 雪かきや高齢者の立ち話 紅香



030: 初笑家の敷居に躓いて せいち


-「家の敷居」という一見すると凡庸な表現が、有体の日常的存在、躓く筈の ないモノをより強調する効果が有するにしても、その凡庸さはやはり気になる。 /日常 *う〜んまだまだ元気と思っているのに。。こういうことありますよね・・ /智子 *歳をとると何でもないところで躓くものです。躓いた本人は苦笑い? /舞九 *日常ありそうなちよつとしたことに目を向けているところがあります /優 -笑って済ませるなら、何より!回りから、気をつけるようにしょっちゅう言 われるようになると涙です! /春甫 *怪我に至らなかったから笑っていられたけれど /百桃

031: 冬空を東京タワーが突き刺せば 馨


*突き刺すが個性的でよい。 /紅香

032: 松飾る氏子総出の大手門 智子


*毎年の恒例行事ですね /百桃

033: しみじみと夫婦の時間雪見酒 茉胡


*ほほえましいご夫婦のゆったりとした時間が読み取れます。 /智子 *こうした時間をもてるお二人は誠にうらやましい。きっとご年配の方でしょ うね /文男 *危機もあったろうが今ではお互い無くてはならな二人。雪見酒とは美味いだ ろう。 /せいち *ほんのりとしたあたたかさのある句ですね。「しみじみと」に実感がこもっ ている。うらやましいほどの夫婦愛。 /春生 -一読して羨ましいと思いました。ご夫婦の仲の良さを句に託すことが出来る のですから。雪を見ながらご旅行でしょうか。しみじみとした時間を過ごされ た事と拝察いたしました。 /都

034: お土産の葉付き大根に厨沸き 文男


*頂くよりはしばらくは飾っておきたい大根ですね /百桃

035: 寒晴の中心にある富士の山 せいち


-構図としては、「中心にある富士の山」の「中心」が「まんなか」であるか 「富士の山」が「富士の峰」であるべきではなかろうか、・・・。 /日常 *そう言われてみれば、富士山は常に視界の「中心にある」のは事実です。そ れほど富士は雄大で、視線を引き付けられずにはいられないからでしょう。そ のことを「寒晴の中心にある」と簡潔に表現したところに感服。 /舞九 *絵になる風景です。 /茉胡 *堂々とした句だと思いました。ふと「中心にある」を何かさらに格調の高い 表現がありそうな気がして、そうしたらさらに名句となるかな、などと思いま した。 /龍夜 *すつきりした句である。 /禄壽 *毎朝、通勤途上で、富士山が見える場所があるので、見えると一日が良い日 であるような気がするものです。「寒晴の中心にある」が、日本一の富士山を 形容していいと思います。先日、飛行機から見た富士山がまさにこの通りの景 色でした。 /都

036: 無事ですよ伝えてくれる年賀状 熊谷邦雄


*ご無沙汰だけど、無事に頑張っている様子、何よりなにより。 /葦 *今年で年賀状は終わりにしますがありました。85歳。高齢だとそうなりま すかね・・。90歳の人から年賀状今年も手書きでいただきました。明るい句。 /紅香

037: 人日や煙突を出る煙豊か 春生


-人日(じんじつ)とは、五節句の一つ。1月7日。七草がゆを食べることから 七草の節句ともいう。 /日常 *いかにも仕事始の雰囲気が出ています /優

038: 初日の出娘(こ)の家族と初おがみ 紅香



039: 初烏朝日をよぎるビルの窓 つね子



040: 冬休み互いに背中流し合ふ 百桃


-父親と息子でしょうね。昔は銭湯でこうした光景がよくありました。双方の 休みがそろう年末・年始だから珍しく感じられるのでしょうね。 /文男 *父と子、帰省してきた息子だろう。久々の親子の触れ合い。いいものです。 /せいち

041: 骨盤がエスカレーター年明ける 由人


-難解な句でありますなぁ。・・・・で、いま何階? /日常 -残念ながらわかりません /優

042: けたたまし鵯ならぶ女正月 春甫


*季語も意味も表現も重複が目立ち,苛立たしい。それが句意を強調する手段、 手口、技量ならば畏怖すら感じる。 /日常 -想像して笑えました。。 /智子 -男性の句でしょうね。思わず笑ってしまいました。 /文男 *鵯はあっていますね、昔はきっと一年に一度の女性が羽目をはずしてもよい 日だったのでしょう /つね子

043: 吟行はその日に決めし初薬師 舞九


*急に思い立って初詣と吟行兼ねて出かけることにした。良い句が生まれまし たか? /枯露柿 -お正月らしい句材ですね。数人で集まって「さて、どこに行こうか」と相談。 誰かが今日は初薬師と言えば、即、吟行となるのである。どんな句が出来たか は問わないが、俳句をやっていると、すべてが句材と結び付き、飽きることは ないのが幸せである。 /都

044: 雑音の如き紅白年の暮れ 優


*チョット川柳っぽい感じもありますが同感です団体で出てきて飛んだり跳ね たり、騒音ばかりが目につきます。若者はそれが良いのでしょうか、幼稚園の お遊戯会という酷評もありましたが。 /枯露柿

045: 三婆の笑い幼児の実南天 葦



046: 除夜の鐘平和伝へる仕舞い風呂 つね子


*いい句ですね。来年も再来年も、この先ずっと、自宅の風呂で除夜の鐘を聞 きながら、新しい年を迎えられる日本でありたい。 /文男 -「仕舞い風呂入りゐて聞くや除夜の鐘」平和であるからこそ風呂に入りなが ら聞き入ることができるのでは? /六合 *大晦日の仕舞い風呂で除夜の鐘を聞く作者今年も平和で無事だったなと実感 する /桃流

047: 元日に電気剃刀充電す 桃流


-人間にも休日の充電。 /日常 *電気カミソリも切りの良いところで充電しておこう、という気持ちよくわか ります。 /由人 *いかにも元日ですね。私も剃刀の刃を替えました。気持ちも充電したいです ねえ。 /春甫

048: イヤホンを外し電車の御慶かな 舞九


*車内でイヤホンを外して年賀の挨拶をしたということかな?正月早々からイ ヤホンとは、現代風で面白い /文男 *正月くらいはイヤホン,携帯から離れ,外の景色,人の顔を見ましょう。 /茉胡 *「イヤホンを外し」というところに、滑稽さが生まれた。俳諧は滑稽が大事 ですからね。良い句です。 /春生 *電車の中で思いがけない人と会って、音楽を聞いていたイヤホンを外して挨 拶を交わした、という内容で、お正月らしいと思いました。「電車の御慶」と いう表現については電車が御慶をしているようで、車中とか別な言い方をした らどうかとも思いました。 /龍夜 *よく見かける風景のようです /百桃

049: 民宿やどんぶりに盛る寒卵 せいち


*肉体労働者ですね。出稼ぎでしょうか・・・寒卵だけがおかずのようです。 /紅香



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