右脳俳句パソコン句会 1月例会





謹 賀 新 年





001: 一つの句引きづりしまま年新た 靖子


*新年の句会に出す俳句がなかなか決まらない。気になっている一つの句です ね。 /由人 *句にのめり込む、それを「引きづりしまま」とは、嬉しいですねえ。良い一 年になりますように・・・! /春甫 *句作に熱中のあまり大晦日を過ごしてしまったおおいに結構 /桃流

002: 掛け声に気合ひの杵や年の餅 禄壽


*力強い句です。男性2人が交互に餅をついている、動きがみえる。 /紅香 *健康で新年を迎えることの出来る喜びが溢れています。 /茉胡 -良い光景ですね。最近目のあたりにすることが亡くなりましたが・・・。原 因は、私の出不精でしょうかね。 /春甫 -今年は楽しみにしていた餅つきが0-157の流行でとりやめになりました。句会 で味わう杵の音です /つね子 *句のリズム感がとても快い /桃流

003: あの城をひとり占めして寒うらら 都


-固有名詞をしっかり出した方が句にしまりが出る「熊本城とか姫路城・・・ 」とか具体的に出す方が良いと思います。 /六合 *姫路の白鷺城でしょうか。暖かい日真っ白な元の色に塗り替えた城をみてい る。 /由人

004: 除夜の鐘わが故郷の駅できき 六合


-「駅できき」は何故「きき」と表記されているのか、暫し考えた。幼き頃の 響きを「きき」で示唆する為かとも想った。 /日常 *故郷への帰省、真夜中とか。お仕事たいへんでしたね。 /紅香

005: 肩車の嬰の掲ぐる破魔矢かな 茉胡


*この光景は、いかにも参詣風景の新聞雑誌のスナップ写真になりそうだ。 /日常 *のどかな初詣が見えます /靖子 -初詣の神社の参道の微笑ましい光景です。これも最近はあまり目にしません ねえ・・・。嬉しい光景ですがねえ。 /春甫

006: 冬大河 流れに軋む夜の橋 日常


*夜の橋はちょっと不気味ですね。特にきしむ音などしたらドキッとします。 /由人 *水害の句でしょうか。水害でなくとも、大河の上に立つ不安が詠まれている。 /禄壽

007: 寒禽(かんきん)の声や木々より湧くごとし 六合


-寒禽とは?季語・季題。山野・川・海などで厳しい冬の中を生きている鳥。 冬の鳥。[季]冬 /日常 *木々を飛び交う小さな鳥達。元気な声を出して。よい風景と思いました。 /靖子 *句またがりにした事でよりいっそう寒禽の数まで見える。 /智子 *木々より湧くごとしの感じが、澄んだ冬空の中で気持ちがいいい。 /せいち *何の鳥でしょう、と考えさせられるところがいいですね /つね子 -鳥の鳴き声が気になっています。友人に野鳥の会の人がいて、いろいろと教 わっているので余計に気になるのでしょうか。そうすると、「木々より湧くご とし」のように、枝先に枯葉かと思うと突然鳴き出したり、飛び出したりして、 今の鳥たちだと分かるのです。 /都

008: 凪に全休止符を教えたし 葦


-発想は面白いと思います、上五に切れが入るともっと良いと思います。「凩 や・・・」と切れた方が・・ /六合 *「凪」ではなくて「凩」として○にいただきました。見頃の紅葉を跡形もな く散らす無粋な木枯し。「ストップ」をかけたくなる気持ちがわかります。 /舞九 *全く賛成です。年初の激しい雪と風、程々にしていただきたいですね。 /春甫 *私の近郊では凩の声がなつかしい、昔はもっと吹いたものだとなつかしがっ ている人がいます /つね子

009: 駅すぱあとバスは行っちゃい冬の雨 熊谷邦雄


-[駅すぱあとバスは行っちゃい]この現代日本語は明解過ぎて「味が無い」と か短絡的に嫌悪するのは簡単だ。が、「冬の雨」の冷たさ悔しさに、今昔の差 違がないことに気付くとき、この句の味わいは変わってくるのではなかろうか。 /日常

010: 冬の薔薇一燈消えるごとく散り 六合


-冬の薔薇も、椿の如く首を落とす様に「散る」のだろうか、品種,種類に明る くないし、「実感」も持ち合わせていないので、小生には鑑賞が難しい句であ る。 /日常 *中七がうまい表現です。 /智子 *「一燈消える」が淋しさを表しています。 /舞九 *中7の措辞が巧ですね /優 -「一燈」が響きます。室内に飾られていた薔薇なんでしょうね。 /春甫

011: 二十歳の子あふれ巷の松過ぎて 都


-上五と下五を入れ替えて「松過ぎや巷にあふる新成人」 /六合 -成人の日が松明けに近くなったので、新成人は、正月気分を引きずって成人 式を祝うのでしょうね。新年と重なる若々しい気分が感じられます。 /文男 -成人の日、電車の中は和服姿の女性で溢れてました。夕方の電車では、髪や メークは朝のままで、何故か洋風のコートを羽織っている若い女性で溢れてま した。和装は借り衣装だったのですかね・・・。 /春甫 *戦前にはなかった成人の日の風景これが判る人も少なくなった /桃流

012: 忘年会 築地豊洲はいい肴 日常


-盛り上がる話が見えますね・・ /智子 *今年の忘年会の肴にはそれはもう、どこの会場も・・・でしょうね。みんな 心配してまーす /つね子

013: 老いふたり形ばかりの初飾り 春甫


*心情が汲める句、初飾は(季語になるのか)老いふたり形ばかりの注連飾 /六合 -形ばかりでいいのでしょうね。淡々と二人だけで新年を祝うのもそれなりに いいのでは。 /文男 *だいだい、ゆずり葉など末代までの子孫繁栄を願う初飾りですが少子化の時 代、家を継ぐ男の子もおらず、娘がいても嫁ぎ先は一人息子という家庭も多い ようです。身につまされます。 /舞九 *老夫婦の地味だけれど落ち着いたやさしい雰囲気の生活ですね。 /紅香 *形ばかりとは言え初飾り、気持の持ちようです。 /せいち *慎ましやかな暮らしですが,夫婦とも健康でありがたいことです。 /茉胡 *だんだん賀客も少なくなってきて、ふたりだけの正月準備となるのですね。 この句には、寂しいようだけれども、静かな幸せがありますね。。 /春生 *一読して、穏やかなご夫婦の生活のあり様が見えてきました。季節の行事も 失くしてしまわずに、それなりに、無理をせずに、楽しもうという気持ちも伝 わります。形ばかりといっても、きっと、その初飾りの出来栄えは素敵なもの だった事と想像出来ました。 /都

014: 子は知らずスキー場での雪不足 桃流


*白馬、大町雪不足・・・県外で働いている息子さんは、知らないでいる。ペ ンション経営の作者の収入減が仕送りに響くかな・・・息子さんには知らせた くない雪不足・・ /紅香

015: 里山に仕事始めの斧の音 春生


*景が見え斧の音が聞こえるようです。 /智子 -里山「や」仕事始めの斧の音俳句に、切れがないと報告だけとなる /六合 -素朴な句です。斧で切り出し。まだ電動のこぎりを使わなくて木の切り出し を行うところがあるのですね。 /紅香

016: 老いてなほ家長の慣若井汲む 優


*これだけは・・という感じで伝統を重んじるのが見えてきます。 /智子 -良い伝統ですねえ。拍手! /春甫 *後期高齢者となっても、というよりは後期高齢者だからこそというべきか、 自分は家長なのだからその務めを果たさなければと気張っているのが少々おか しい。 /龍夜 -頑張ってください /つね子 *旧家の家長の威厳がまだ残っている /桃流 -家庭の中での役割は、年をとったからと言ってなくなる事はありません。新 年においては、若水を汲むことは家長の役目。家長としての気概が伝わります。 無理をしているのではなく、自然に「老いてなほ家長」としての気持ちが伝わ りました。 /都

017: 眼帯に小春の光眩しくて 桃流


*きっと白内障の手術をなさったのでしょう。眼帯を外すとくっきりはっきり 世の中が変わる如くに視界が開けます。 /靖子 *周囲に白内障の手術をした人が何人かいます。私もひょっとしたら白内障か もしれないと思っているので、ああ、そんなこともあるのだと妙な感心をいた しました。 /龍夜

018: しまきたる後の星空冬至粥 智子


*「しまきたる後」のしまいたのは、雪。「雪しまき」「しまき」が季語なん ですね。「しまく」という用法も可能な、面白い「季語」ですね。 /日常 *雪でしょうか、風だけなのでしょうか、いずれにせよその後の、からりと晴 れた星空は相当に寒そう。温かい当時冬至粥で冷え切った体を温めている様子 が目に浮かびます。 /文男 *冬至粥はどちらの地方の風習でしょうと歳時記をみたらありましたどの地方 というのでもないらしい、お粥が大好きな私次の冬至には作りましょう /つね子 *一読して、キーンという寒さの中にある満点の星々が見えてきました。澄み きった空と「しまきたる後」の寒さから戻ると家では「冬至粥」が待っていた。 その温かさが逆に寒さを倍増しているようで、寒暖の差に視点があり、そこが 面白いと思いました。 /都

019: 納め札焚く炎にも手を合わせ 枯露柿


*信心深い方ですね。願い事はきっと成就することでしょうね。 /靖子 *一年間守ってくれたお札です。感謝感謝。 /せいち -これも良い伝統ですね。お宮さんのしめ縄が、心の安寧を呼び込みます。 /春甫

020: 缶チューハイ買ふて雪道息乱る 春甫



021: 対坐して言葉少なの春着の児 春生


*児ですから、せいぜい小学校の中・低学年まででしょうか。初めての春着を 新年に着て、緊張してのでしょうね。対座の相手は、家族なのかな? /文男 *子供なりに緊張しているのでしょう。 /茉胡 *春着を着せられてちょっと緊張した女の子の姿が思われ微笑ましい。 /龍夜 *日頃元気に駆け回っている子供が春着(晴れ着?)を着せられて思うように 動けず緊張して畏まっているのでしょうか。微笑ましい光景。 /枯露柿 -一読して、春着の華やかさと幼子の憮然とした表情が見えて思わず笑ってし まいました。対座している作者とそれに対して「言葉少な」の児。二人の間に 漂う、微妙な空気とそれぞれの表情が描かれていると思います。 /都

022: 心根は何処に舫う枯れた蓮 日常


*何か作者の心情をあらわしたような句ですね。舫うは心を何処かに繋いでい るようですね。蓮の根から私は人には見せず告げず等勉強させて頂きました。 /優 *諺としてとっておきましょう /つね子

023: 消息はただ二言や子も師走 文男


*うふふ、お子さんも師に?連れなさも、師走と思えば。 /葦 -さだまさしの名曲「案山子」の歌詞を思い浮かべました。「手紙が無理なら 電話でもいい/金頼むの一言でいい/お前の笑顔を待ちわびる/おふくろに聴 かせてやってくれ」都会に出た我が子を思う両親の気持ちが切ないですね。親 としては「元気だ」「金頼む」の二言で満足かも・・・ /舞九 *もっと話したい親の気持ちが滲んでいます。 /優

024: 寒風を切り裂きながら蹴球児 馨


-切り裂きながら・・が元気に蹴る子供をあらわしてますね。 /智子 *切り裂く主語は、蹴球なのでしょうね。シュートが寒風を切り裂く、真冬の スポーツの真骨頂というところですね。 /文男 *寒さを吹き飛ばして頑張る高校生のサッカー大会は年末年始の楽しみの一つ。 地元のチームでなくても応援します。 /枯露柿

025: 崩れたる城壁の腹晒す冬 都


*熊本城かと思います。悲しい現実です。作者の思いが深いですね。 /靖子 *あの熊本城ですね。あれだけ抉られても僅かな石積みで耐えている。我慢と 辛抱です。 /由人 *熊本城の城壁ですね。城ができてから今までは、そんな災害はなかったのな ら、あの地域での大地震は何百年も無かったということですかねえ。復興まで の年数に、ただ無事を祈ります。 /春甫 *地震によって天下の名城熊本城の石垣が崩れた様子を詠んだのでしょうか全 く同感、復旧した元の姿を早く見たいものです。 /枯露柿



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