右脳俳句パソコン句会 2月例会(2)







               



025: 老妻の術後四温の窓明り  (白内障手術) 優


*今は随分白内障の手術は簡単になったようで、早い人は日帰りでできる手術 というのもあるらしい。それでも手術を受けた当人にとってはどこまで回復す るのか不安は強いことでしょう。「四温の窓明かり」に悪い結果ではなかった ことが示唆されており、ほっとします。私もドックで視力が落ちており、白内 障かも知れない、専門医の診察を受けなさい、といわれたので他人事とは思え ませんでした。その後私は幸いレンズの調節能力がおちているだけで心配ない といわれました。 /龍夜 -手術をした私にはよくわかる句 /六合 *あかるい窓の明かりにうれしいまぶしさを感じたことでしょうね・・ /智子 -術後の「四温」が良いですね。ホッとした気持ちが伝わってきます。 /春甫 *「老妻」とありますが、「愛妻」ですね。「四温の窓明り」に作者の安堵し た気持ちが十分に伝わってきました。 /都

026: 漢にも父母を恋ふ歌水仙花 靖子


*私の住んでいるところではまだ水仙の咲く時期ではありませんが、あたたか いところはそんなシーズンなのですね。すこしセンチメンタルかなーとも思う のですが、水仙の花がそれほど派手ではないことがこんな句を作らせるのです ね。 /龍夜 *季語の選定で成功ですね・・ /智子 -男性を「漢」と表現されたので、明治や大正生まれの男性を指しての事だと 思いました。あの時代の男たちはいろいろな思いを口に出す事はしなかったの ですが、逆にそれらの思いは強かったかもしれませんね。それを言い得て巧い です。特に、下五の「水仙花」が効いていると思います。 /都

027: 今だけの風光明媚氷柱立つ 熊谷邦雄


-ちょっと「氷柱」が気の毒な気もしますが・・・。 /春甫 *寒冷地の情景、季重なりを防ぐための工夫を感じますが、それを今だけのと 言う言葉で回避して正解。氷柱の織りなす風景が際立ってきれいな句に仕上が ったと思います。 /枯露柿 *季語は「氷柱」。「今だけの」の措辞が気に掛かりました。 /のそう

028: ままならぬことの多きや年の豆 智子


*世の中はそんなものですね /優 *節分にあらためて思わされる来し方ということでしょうか。これからは頂く 豆の数も90粒、100粒ということになりますね。 /葦 -この気持ちに共感です。ままならぬことって、たくさんありますね。年の豆 を食べながら私も一緒です。 /都

029: 部活の子に下校のチャイム日脚伸ぶ つね子


*部活のやりすぎを防ぐための強制的な下校時刻の知らせですね /優 -上五は字余りですが、その字余りが、日脚伸ぶにもかかって、面白い効果が ありますね。 /都

030: 去年今年朝の烏夕鴉 春甫


*この対句的なところに感心です /優

031: 風花や古刹を囲む杉林 六合


-景が見えます。絵画のようですね。。 /智子 *古刹の雰囲気が出ています。 /春生 *風花が舞うスギ林に囲まれた古刹、我が家の近くにもこういう風景がありま す。水墨画を見るような句。 /枯露柿

032: 冬温し帽子のままでラーメン屋 桃流



033: 投げ出されのっぺらぼうの雪だるま 文男


*上五の表現と季語との取り合わせの妙 /六合 *おかし味のある句。きっと面白いことを見つけて途中で終わっていってしま った子の景。。 /智子

034: 容貌に似合わぬ声音梅三分 葦


*容貌で創造してしまいますが現実は厳しいものがあります /百桃

035: 山の雪食べ放題を満喫し のそう


*雪の食べ放題、ともとれる所が楽しいです。 /靖子

036: 梁太き多摩の旅籠の雛人形 禄壽


*中七に切れがないのが惜しい「梁太き多摩の旅籠や雛人形」 /六合 -古いお雛様でしょうか? /智子 *飾られている人形まで、素朴でありながら力強いものに感じます。良いです ねえ。 /春甫 *歴史、伝統の重み、そこにいる雛人形もただの雛とは思われない。 /葦 *季語は「雛人形」。旅籠の雛人形としっかり表現が着地して居る様な気がし ました。 /のそう -「府中の森」の古民家を訪ねた時の事を思い出しました。雛人形も、古民家 に飾ってあると、活き活きとしているように見えますね。 /都

037: 姦しや節分の鬼入り難く 都


-豆を撒いて、追い払う必要はないですね! /文男 -鬼が入り難い家をはっきりと「節分や姦しわが家はばかりて」 /六合 -思わず笑ってしまいました。でも今ならではの和やかさを感じます。鬼の役 には、ちょっと気の毒だけど・・・。 /春甫 *そうでしょう、鬼でも入り込む余地はないでしょう。 /せいち

038: 雪を聴く 憾み溢れて煮こぼれる 日常



039: 足取りのふと軽くなり黄水仙 葦


*路傍の花に勇気づけられます。 /茉胡 *軽快な足取りに若さを感じます。 /春生

040: 焚く落ち葉 煙になってゆく余情 日常


*余情の措辞誠に巧です /優 *煙の流れる先を見ながらの感じ人それぞれ /桃流 *炎が煙に変わっていく、わずかな間を「余情」と捉えたこと。良いですねえ。 /春甫

041: 独り居やテレビの前の初笑 優


*ちょっと淋しいお正月の気分ですが。初笑いで掬われた。 /靖子 *誰に遠慮もせず、テレビの前で大笑い独り居もいいですね。 /文男 -情景は良くわかるが、 /六合 -侘しい感じがしますが、独り居を楽しんでいるのかもしれませんね。一人で いても、笑いは笑いです。落語に思わず声を出して笑ってしまったのでしょう か。 /都

042: 寒明の野菜の覆ひ取りてやる 春生


*もう大丈夫だろうと思っていると、寒が戻り、寒波に襲われるのですが・・ ・・・春の日差しを待ち望むのは、人も植物も同じですね。 /文男 *家庭菜園でしょうか。収穫が楽しみですね。 /舞九 *太陽に当たるようにぼつぼつ良い頃かな /百桃 -下五の措辞が惜しい、「取りにけり」位でも良いのでは /六合

043: 水仙やあつち向いてほいの二三輪 舞九


*「不揃い」に味や趣を感じる特異性が、日本的なるもののひとつらしい。 /日常

044: 立春の水を吸ひ込む素焼鉢 春生


*素焼鉢がいよいよ俺の出番だと張り切っているのですね /桃流 -「素焼鉢」ならではの情景。「立春の水」に新しい命が込められていると・ ・・。 /春甫 *庭の植木鉢などに水をかけるとすぐに浸み込んで凍る間もない。立春とはい えまだまだ寒い景色がよく伝わってきます。 /枯露柿 -素焼きの鉢が水を吸い込む様子が見えてきました。その水が「立春の水」と は、素敵ですね。 /都

045: 立春の光を弾く昨夜(きぞ)の豆 都


*雨戸を開けると昨夜の節分の豆が光っています。一夜明けただけで太陽の光 も春めいているようです。 /舞九 *「昨夜」を(きぞ)と読ませる音節過多への解決策がありましたか。中七か ら上下への配置の自由を得たことで、拾い上げられた昨夜の豆は幸運でしたね。 /日常 *とても上手だとおもいます。昨夜の豆撒きの豆が落ちているだけなのにこん な句が生まれるなんて /つね子

046: 柚子たちは私の肩が好きなよう 正義


*1回読んではわからなかったのですが、お風呂に浮かんだ柚子でしょう。そう すると肩が好きというのがよく理解できます。実感あります。 /靖子 *柚子湯の句も、こんな風に口語で詠まれるとまた違った雰囲気が出ますね。 /都

047: 一万歩はるか彼方や一月尽 百桃


*一日一万歩という元旦の目標。早くも挫折か。 /茉胡 *季語は「一月尽」。ユーモラスですね、感慨深しと言った所でしょうか。 /のそう

048: フロントの霜に定めて暖気する 熊谷邦雄




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