右脳俳句パソコン句会 8月例会(3)



         竜王山               






051: 日に三度干し物乾く蝉しぐれ 葦


*平凡のようだけどちょっと普通は詠まれない切り口だと思った。 /龍夜 *その通りですね。今頃の季節は一日に何度でも洗濯ができます。子どもが多 い家庭では助かりますね。 /由人 *この夏も洗濯出来る水が在る。 /日常 *一動きすれば忽ち玉の汗が滴るこの頃です。幾度も洗濯機を回さざるを得ま せん。蝉時雨が一層、暑さを募らせます。 /文男 -真夏日の暑さを有効に使う気概を感じました。季語の「蝉しぐれ」も効果的 だと思います。 /都

052: 手花火の闇吸ひ寄せてすひよせて 智子


*「吸ひ寄せてすひよせて」と平仮名で繰り返し表現が面白い /百桃 *光る花火の強弱と闇とののコントラストが上手く表現されています。 /文雄 *手花火の華やかな残像が眼裏に残る闇は只の暗黒とは違った闇のように思わ れます。「吸ひ寄せて」のリフレインからは一本の花火が終わるたびに余韻を 楽しむ様子がうかがわれます。 /舞九 -手花火というのですから、お庭や小さな広場での家族の花火ですね。小さな 火の周りは闇。その闇の暗さを「吸ひ寄せてすひよせて」のリフレインと、し かも、漢字と平仮名の使い分けをして巧いですね。 /都

053: リハビリのヨガが裏目に蟻地獄 文男


*最近老人クラブ等でヨガが大流行のようですが失敗もあるようですね /桃流 *あるそうですね。頑張りすぎでもないでしょうけど、トラブルが。 /葦

054: 積乱雲ゴジラのごとく迫りをり たかほ


*積乱雲はいろいろに見えて面白いですね。病気で入院したとき一日中雲を見 て過ごしたことがあります。 /由人 -もくもくとちょっとこわいほどの雲が迫ってきた様子が見えるようです。 /智子 -世代を通して「ゴジラ」のイメージは共有されましたね。 /都

055: 朝顔や兜の紐の紺結び 春生


*朝顔の季語がとても上手に使われていると思います /つね子

056: スカイライン郭公の声いくたびも 六合



057: 久し振り大盛ラーメン夏暑し のそう


*夏痩せを知らない人ですか、元気で羨ましくも思います。 /せいち *優しい言葉の中に、日本の美が表現されています。 /春生 -大盛ラーメンをふうふう言って食べる。夏バテしない体力を感じます。 /紅香

058: 四方から私を襲う蝉の声 熊谷邦雄


*中七が臨場感ありますね。。 /智子

059: 盆提灯星ほつほつとふゆる頃 智子


*星ほつほつとふゆる・がとてもよい調べですね /つね子 *夕闇の迫る空を見上げると一番星が輝いていた空にいつの間にか星が増えて います。「ほつほつ」の柔らかな語感がいいですね。 /舞九

060: 花台は駱駝の背中かたつむり 由人



061: 蝉時雨畳廊下に醤油染み せいち


*二句一章が成功していると思い採りました。 /たかほ -小津安二郎の映画のムードを想いだした。 /日常 *なんだかとても懐かしい光景です。子供の頃の古屋を思い出します。 /春甫

062: 汽罐車の蒸気に散りぬ稲雀 六合


-汽笛ではなく蒸気に散るなのがリアルで、穏やかな光景。 /日常 *SLが走っている単線なのでしょうか。こういう風景も本当に少なくなりま した。 /文男 *稲も早いところでは稲穂が出始めました。機関車の蒸気で驚き一斉に飛び立 つ雀、これは過去を思い出した句でしょうか、それともイベントで蒸気機関車 を走らせたときの光景でしょうか? /枯露柿

063: 万国の戦禍が寄りて天の川 枯露柿


-世界の戦争はいつになっても終わることはないのでしょうか。天の川をみて 皆かんがえてみてくださいと /つね子

064: 水害の廃墟の上の天の川 禄壽


*大きな水害がありました。天の川はいままでと変わらないのに /百桃 -お見舞い申し上げます。 /日常 -人為の切なさ虚しさと大自然の悠久被災のお見舞い申し上げます。 /文男 *自然の怖さと雄大さと。 /茉胡 *水害があっても、夜空には天の川がある。廃墟と星空の対比・・・悲しみが 増します。 /紅香

065: 検診の椅子にうとうと半夏生 文男



066: 枝豆や父のごろ寝を見ないふり のそう


-咎めないなら見たっていいよ。 /日常 *私も、もっぱら見ないふりをして貰いました。ありがたいです。 /春甫 *一読して父親に対する愛情を感じました。忌み嫌う「父親」ではなく、いと おしさが伝わります。「父のごろ寝」の姿はきっと、見なくても分かるのです ね。楽しさもあって好感度大でした。 /都

067: 夏の雨大地の匂い昔覚ゆ 文雄



068: それなりの距離に居座る猫と夏 日常


-季語は「夏」。猫との思い出。 /のそう *どっしりと構えた猫と夏、少し離れて作者。作者と猫と夏の関係、何となく 詩としての魅力を感じます。 /せいち -飼い猫が、暑苦しい日向ではなく、さりとて、薄暗くひんやりした座敷の奥 でもなく程よい位置でじっと座って作者を見ており、作者もそれを自然に受け 入れている。居座る夏の暑さについても、作者は厭うでもなく、また、喜ぶで もなく、従容と受け容れて過ごしている、そういった心境をうたわれたように 思われます。 /文男 -ホッとする光景です。「それなりの距離」がさり気なく良いですね。 /春甫

069: 何んたって故郷の秋の茄子びたし つね子


*作者は実家へ帰郷した時に秋ナスの味に喜びを思った。上の五音がいい感じ です。 /せいち *季語「涼気」が効いています。素晴らしい人生です。まだまだ、これからで すね。 /春生 -「おふくろの味」は他に較べようがありません。 /舞九

070: 青胡桃ベトナム人と駄洒落かな 百桃



071: いつの間に小さくなりし水着かな 茉胡


*俳味の一つである諧謔が活きていますね。私的には特選句です。 /たかほ *子どもの水着でしょう。何回も着せていないのに一年経つと小さくなってい ること。きっと喜びも感じられてるのでしょう。 /せいち -相対的に小さくなった個人の水着なのか、時代的な傾向への感嘆なのかが判 然としない。 /日常 -これは、成長盛りの少女の句でしょうか?私には、もう水着は、弛むばかり です。 /紅香

072: 無口なり終わりの見えぬ草むしり 文雄


*作者の言うとおりですが無口なりと断定的に言わず口きかずくらいに軽く流 したら如何でしょう失礼 /桃流 -共感です。。今年は人の手を借りました^^; /智子 *この闘争に終止符を打つ「薬物」が近く登場するそうな。 /日常 -畑の草むしりでしょうか、雨が続けば本当に大変です。農作業の苦労がわか ります。 /文男 *つくづく嫌になります。 /茉胡 *実感です。無心の行とすればいいけど、そういかない辛さあり。 /葦 -よく分かります。「終わりの見えぬ」に共感しますし、上五の「無口なり」 がいいですね。 /都

073: 黒南風や古民家に灯の点りをり 六合


-「黒南風」と「灯」の対比に着目ですね。暗がりが似合う古民家の様子が見 えてきます。 /都

074: 鬱蒼の森を射貫くや夏朝日 葦



075: 肉体も脱いでみたきや日の盛 都


*作者の気持よく分かります。うだるような日本の暑さには毎年のことながら 閉口します。肉体も脱ぎたい気持ちは分かります。 /由人 *3字目もは何の次のもですかね単にをではいけませんかね失礼します /桃流 *確かにその「感」は、ありますな。 /日常 -本当に暑いです、身も心も脱ぎ捨てなければこの暑さを凌げません。 /文男 -今年は、特にそうですね。留守番専門の身としてはエアコン様様です。 /春甫 *肉体を脱ぎたいという発想が愉快でダイナミックです。 /紅香
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