右脳俳句パソコン句会八月例会 



    聖 山 ・ 山 頂



001: 住職の赤き愛車や盂蘭盆会 舞九


*私の若い頃は人力車で、30ぐらいのころはハイヤーでしたが、今は愛車の時 代になりました。世の移り変わりですね /優 *新旧を併せる俳句ですが、季語がいいですね。 /たかほ *赤い外車などが好きなお坊さん、確かにいます。 /せいち -盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行 われる仏教行事のこと。盂蘭盆(うらぼん)、お盆とも。旧暦7月15日は、仏教 では安居が開ける日である「解夏」にあたり、道教では三元の中元にあたる。 /日常 *若いご住職でしょうか、檀家まわりに大忙しの時期です。現代的な一コマが うまくとらえられています。 /文男 *現代の住職を中七でうまく表現している。 /禄壽 -その赤い車から、若い僧が衣で降りてくる。忙しいからね。今では驚かなく なりましたが・・・。 /春甫 *お墓参りをする若者が増えているとか。住職さまもお若いのでしょうか。近 代的に様変わりしているような盂蘭盆会を想いました。 /葦 *盂蘭盆で奔走する住職は句材としてよく詠まれると思いますが、中七の「赤 き愛車」に人柄が見えて、親しみがもてます。もしかしたら、この住職は七十 年代の車好きの世代かも知れませんね。お寺の駐車場に真っ赤なスポーツカー があるという景色は人間臭くていいですね。 /都

002: 敗戦日ポップコーンが上陸す 由人


*いいでしょう、ポップコーンに占領されるのも。 /せいち -日本は「ギブミー・チョコレイト」「ヤンキー・ゴー・ホーム」の依存体質 のままですね。 /日常

003: 言訳のちょっとつまりし心太 優


-季語は「心太」。つまった言い訳。 /のそう *それほど深刻に困っているわけではないけれど、ちょっと当惑している状況 と心太の酢醤油の味との響き合い。 /龍夜 *最近の政治家のことばの軽さは大いに気になりますね。心太のようだ。 /由人 *心太を食べながらの会話の様子でしょうか?微妙な雰囲気が出ています。 /文雄 *季語が効いてます。 /智子 *ちょっと、だけにしろ、ところてんがつまる様じゃ、刃がイカレテます。 /日常 *「誰祀る小さき祠」木下闇の雰囲気が出ています。 /春生 *やましさが出てしまいます。 /茉胡 *言い訳と心太の組み合わせがおもしろいですね。無事愚痴はおしだされたよ うですね。 /紅香 *心太の詰まりに掛けているところが面白くてたくみだと思いました。 /葦

004: 恙なく余生土用の鰻かな 正義


*今年夏我々消費者には判りませんがスーパー等では鰻が大量に出回っていて とにかく安心してたべられましたねありがたいと言うべきでしょう /桃流 *ちょっと小さな幸せを感じます。共感です。。 /智子 *今年は、「鰻を食べる。」程度の景気回復は達成されている様相で、店が混 んでましたね。 /日常 *幸せってなんだろうか?美しい「田植唄」が聞こえて来ます。 /春生 -サプリメントもいいですが、やはり、昔から言われてきた鰻は健康長寿の源 ですね。 /文男 *結構なことです。 /茉胡 *鰻を楽しめるだけでも、「恙なく」良い余生ですよ。 /春甫 -余生というわりには「鰻」を食べて、まだまだと頑張っているのではありま せんか。上五の「恙なく」がいいですね。 /都

005: 汗噴ゐて睦む二人を運ぶ車夫 枯露柿


*浅草や鎌倉に行くとよく見ます。最近は外国人が多いようです。日本人と文 化が違うせいでしょうか。 /由人 *一生懸命の車夫と仲良しの男女が対象的に描かれています。 /文雄 *観光地でよく見かける光景、仲睦まじい二人と、その二人を汗をかきながら 運ぶ人力車夫の取り合わせが面白い。 /文男 -観光地の若くて逞しい、そしてしっかり日焼けした車夫。客のことなど、ど うでもエエと・・・。 /春甫

006: 灯明のかすかな揺らぎ夜の秋 智子


-秋の夜ではなく夜の秋とした理由を知りたいところです。 /枯露柿 *秋の雰囲気と抒情を感ずる。 /禄壽 *なつの終わり、夜の秋の季語、いい句だとおもいます /つね子

007: 手作りの模擬店並ぶ夏祭り 熊谷邦雄


*手作りの模擬店が良いですね。販売している品物もきっと手造りなんでしょ う。 /由人 -町内の小さな夏祭りのあたたかな雰囲気を感じました。 /智子

008: 畦道を四五人急ぐ盆の風 春生


*鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かなと同じ気分になります /優 *始まろうとしている盆踊り会場へ急ぐ様子が出ていますね。 /文雄

009: 鰻飯川端柳のそよぐ風 禄壽



010: 山頂駅出でて蜻蛉の中に入る 龍夜


-高原でしょうか?無数の蜻蛉の中に立っている作者が見えます。 /智子 *昔は、蜻蛉の群と共生しているような生活が送れていましたが、今は、人里 を少し離れなくては、見ることができないようになりました。残念ですが、時 代の流れなのでしょう。 /文男 *都会の喧噪を逃れ自然を満喫。 /茉胡 -蜻蛉の中、いってみたい。私がそこにいるような気持ちになりました /つね子 -甲子園の高校野球、マウンドの周辺に、もう蜻蛉がいっぱいです。 /春甫 *一読して、山の上に降り立って、蜻蛉の群に囲まれる様子が伝わりました。 「蜻蛉の中に入る」に臨場感があって山頂の空気や風も一緒に感じられました。 夏らしい一齣です。 /都

011: 蓴摘む桶舟傾げ紅襷   (蓴=ぬなわ) 春甫


*蓴舟が傾がるというのはどこかできっと詠まれていると思う。鮮明な紅襷を アクセントにおいたことでリアリティがでました。かつては生活のための労働 であったでしょうが、いまはその情景が観光資源にもなっているようです。 /龍夜 -蓴とはじゅんさいのことなのですね、赤いたすきと黒いじゅんさいと青い海、 じゅんさいはおいしいですね /つね子

012: 蟻んこや意地の悪い子気の利く子 葦


*蟻の様子を観察して想像をたくましくしています /優 *蟻の動きを見ていると作者の言われるとおりです面白いですね /桃流 *蟻を見て意地の悪い子気の利く子とひとの子の様子を言って居る様で微笑ま しい /枯露柿 *蟻んこの呼び名がよくそれが意地の悪い子や気の利く子につなげていてリズ ム感がよく、愚痴もなんだか楽しく聞こえます。 /紅香

013: 生きてれば母誕生日広島忌 都


*寂しいような、でも、頑張っているような、複雑な気持ちですね。 /春生 -母の誕生日と原爆忌との時系列が不明ですが、単に、誕生の月日が原爆投下 の月日と同じだったとしても近親者にとっては平和に生きていることに深い思 いをもたれると思います。 /文男 *今年も原爆忌がやってきます、同じ感慨の人が多い事でしょう、自分の体制 維持の為に暴走する北朝鮮はその恐ろしさを知らないのでしょうか? /枯露柿 -母上は広島の原爆記念日に亡くなられたのですね。72年前、当時の母親の 苦労は大変だったでしょうとあらためて私も母のこと思い出しました /つね子 *お誕生日が1945年のその日を境にしてすべての日本人にとって特別な日 となりました。ご本人にとっては尚更に特別な思いがあったことでしょう。広 島忌が巡ってくるたびにそのようなお母様に思いをはせる作者です。 /舞九 -(自註)自分の思いだけで出してしまいました。母の誕生日と広島忌が同じ。 生前の母もいつも広島を気にしていましたので、思わず言葉に出て投句した次 第です。 /都

014: 餓えるって知つていますか敗戦忌 せいち


*高粱ばかりの主食とさつま芋やカボチャの葉の茎の実の味噌汁の兵隊の食事 を経験をしたものには現代食事は全てご馳走です /優 *昔は冷蔵庫などなかったので、朝炊いたご飯が夕方には変質し独特の匂いを 発するようになる。それをお湯で洗って食べたりしたことを思い出します。終 戦忌としないで敗戦忌としたことにもその時代のことを思い出すのに有効だと 感じました。 /龍夜 -もう空腹感すら惚けてしまって、食欲の感知はすでに怪しい。幸い、乾きは まだ感じるので、生きる刺激にはなっている。勝敗に関係なく、終わりはやっ て来る。 /日常 *戦中派の思いでしょうか、飽食の時代を生きた我々は、戦中派の人々の思い をどう受け取り、また、どう、次世代に伝えていけばいいのでしょう. /文男 *なんだかんだ言っても今は平和な時代です。 /茉胡 *飽食の今の時代に教えてやりたい…その通りと思います、今や麦飯は健康食 !ですからね。 /枯露柿 *懐かしく、悲しい思い出です。母はもっと悲しかったでしょうね。 /春甫 -敗戦忌の季語と共に、こういわれて見れば、戦後生まれとしては、言葉があ りません。 /都

015: 麦わら帽ピンクのベルト城ガール 紅香


*不揃いも又、いいもんですよね。事情はともかく、元気な子どもたちの声が 聞こえて来ます。 /春生

016: 選ぶならわたしカルピスかき氷 都


-小生には、イチゴミルクをくださいな。 /日常

017: 七夕竹太く大きな平和の字 禄壽


*今平和が大事、そんな願が太く大きな字になった /百桃 -まずは平和ですよね・・ /智子 -句をよんで、改めて平和の大切さを感じています /つね子 -平和の願いが特に今年は思います。短冊の願い通り今年も平和な年にになり ますように。 /紅香 -八月には、「平和」の文字を強く意識させられます。中七の「太く大きな」 に言葉だけではなく、作者の気持も伝わります。 /都

018: 迫り来る画面花火もミサイルも 龍夜


*花火大会の実況をテレビで見て不満を覚えるのは五寸玉も三尺玉も画面いっ ぱいに広がれば違いが判らなくなることです。最近テレビで¬¬¬¬アジア某 国のミサイル発射の映像を頻繁に見るようになりました。テレビで見る限り太 平洋を飛び越えるミサイルも、河原で揚げる玩具の打ち上げ花火と同じに見え るのが何となく不気味です。 /舞九

019: 勢いをつけて食べたい大スイカ 日常


*勢いよく食べたい・・・おいしいすいかの食べ方。同感です。 /紅香

020: 片陰を集団登校一列に 優


-日常をよく切り取った句です。 /紅香

021: 故郷の窓に呼び込む大花火 春甫


*ふるさとに帰省する季節に合わせて花火大会が行われます故郷の大きなイベ ント /百桃 -窓に見えることを「呼び込む」というのがいいですね。花火でも「大花火」 だからこそという感じが出て故郷らしいです。 /都

022: 電車吠え夏の真昼を盛り上げる のそう


*電車の擬人法はいろいろありますが、何か勢いがありますね。盛り上げるが やや曖昧ですが、これがいいのかもしれません。 /たかほ

023: 聖山(せいざん)の老鶯のこゑ澄むことよ 龍夜


*老鶯のこゑ聞いて見たいですね /百桃 -空気感が伝わります。 /智子

024: 知恵を出せ汗を流せとITが 桃流



025: 咲き初めて瓔珞めける稲の花 春生


-瓔珞と言う難しい言葉を使ってはいますが… /枯露柿



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