右脳俳句パソコン句会 4月例会(3)



                  




056: 囀や古き駅舎の丸太梁 六合


*句形がよいですね。中七下五は類句があるかもしれませんが、「囀り」の季 語が生きてますね。 /たかほ *写生の効いた判り易い句。 /日常 *田舎の駅舎に訪れた長閑な春を感じる句です、丸太梁がいい。 /枯露柿 -建築物の中もいいのですが、戸外での囀りこそが春らしい。 /文男 *何の囀りなんでしょうか?駅舎が古いばかりでなく近くに樹木の生い茂った 自然豊かなところなのでしょう。「古き」はちょっとダメを押しているように も思いました。 /龍夜 *囀りの季語、いい句だとおもいます /つね子 *景が見えます。きっとローカルな山の中とか・・想像しました。 /智子

057: 別れ来てふらここを漕ぐ夜の公園 茉胡


*あれから僕たちはなにかを信じてこれたかなぁ♪〜っていう歌が口をついて 出た。春や春。浅き春よ。青春ですなぁ。 /日常 -こんなロマンチックな記憶、いくら遡っても出てきませんでした。口惜しい なあ・・・。この句を詠んだ方、幾つのときだったんでしょうね。 /春甫 -映画の1シーンみたい。愛する人と別れ。 /文男 *誰とわかれたのですか言えませんね /桃流 *破調が少し気になりますが作者の心理状態がよくでています小説の一場面の 様です /優 *春の夜、公園で一人漕ぐぶらんこ、なんだか哀愁が漂っています /せいち

058: 大寺や豊公花見偲びをり 憫風



059: てふてふのふはふは止まらない吃逆(しやくり) せいち


*シャックリのもどかしさと躍動との両方が巧く、語感とリズムで表現されて いる。 /日常 *うまく言いましたね。脱帽。 /文男 -急にとまらない吃逆がでてきたのでびっくりしました考えていたら頭がいた くなりました、でもいい句かも /つね子 *文語体の良さを充分に生かして表現しているところ、良いですね。また吃逆 いびっくり。意外性あって面白いです。 /靖子 *面白いです。 /馨 *リズムが面白いです。中七から下五への句またがりが見事です。 /都

060: 退院す今日からひとり春の宵 つね子


-寂しいだけでなく、悲しくもあります。でも、でも・・・。 /春甫 *病んでいても入院中の病院では看護師や同室の入院患者がいて賑やかだった。 退院したことはよいけれど自宅に帰ったらひとり、孤独の寂しさを感じます。 /枯露柿 -退院できたのに、また、独りの生活に戻る。時は、値千金の春の宵、心通じ る人とともに一時を過ごせたらどんなに楽しいことか!! /文男 -ひとり住まいはさみしいですね。入院中のにぎやかなおしゃべり時間・・一 人暮らしの人は、その時は楽しかったと思います。 /紅香 *入院中の方が人との触れあいが多くあります。 /茉胡

061: 葬列を見送る如し鳥帰る 六合



062: 花街に生きて米寿や賀茂おぼろ 舞九


-花街には縁がなく「加茂おぼろ」が未知。 /日常 *賀茂とあるから京都とわかるが老妓の生涯とても想像出来ません /桃流 *どこか割烹か料理屋の女将でしょうか、加茂おぼろが活きています。 /せいち *一生涯,同じ街で同じ仕事。 /茉胡 *米寿になっても現役の色気、艶っぽさが賀茂おぼろで感じます。 /智子 *古都の雰囲気があります。 /春生

063: 竹騒の下は日溜まり春二番 文男


-「竹騒」「藪騒」とはめずらしい。久しぶりに出会った。 /日常 -竹騒=netでは竹藪か竹に吹く風であろうかと推察すれば、増殖する季語の一 つではないでしょうか?とすると、季語重ねに類する句かと思われるかも?、 /六合

064: 女学校の瓦七色春動く 茉胡


*この明るさがいいですね。 /春生 -彩あざやか。 /馨

065: 前庭に桜のふふむ蕎麦処 憫風


-「ふふむ」は美しい古語ですね。季語として「梅ふふむ」は既知ではあった。 が、そういえば、桜がふふむ、桜のふふむは今回初めて出会った。桜は花では 梅に勝っても、蕾では劣るところがあるというのは、面白く、確かな感覚でし ょう。 /日常 *いい景色ですね。 /春生

066: 春場所のヒーロー肩の絆創膏 由人


-絆創膏貼ってまで出場するなんて、相手は相撲を採りづらい筈だ、浪花節の 世界じゃないんだからと、批判する人がいましたが、決してそうではありませ ん。逆転優勝をするかしないかなんて問題じゃない。怪我を押してまで、横綱 の面目を果たしたいという心意気が、見る人の心の琴線に触れるんだと思う。 /文男 *稀勢の里の逆転優勝、日本中沸きあがりましたね。 /紅香

067: 永き日や避難解除と言われても 枯露柿


*まさに六年の長き日です。避難解除って簡単に言われても困ります。 /由人 -最近の大臣の悲しい答弁を思い出します。原発だけでなく自然災害など身近 なところでの同じ状況が想定されます。つらいですねえ。 /春甫 *現実に震災原発の被害にあった方でないと判りませんが筆者も大熊町の東電 発電所から1キロ以内にご先祖から数代お住まいの方を知っています /桃流 *季語は「永き日」。戸惑いが句に。 /のそう *本当にそうですね。それにしてもあの大臣の無理解さには驚きましたね /優 *季語が効いてますね。作者のげんなりした気持ちが。。 /智子 *最近、復興相には怒りを感じました。避難解除と言い、自己責任と言い、こ れからの生活どうすればよいのか。 /春生 *まったく、その通り。 /馨

068: アーモンド白花まんかいグラシアス 紅香



069: 手放した風船春の陽のなかへ 桃流


*手を離れた風船がゆっくりと上昇し、太陽の光の中へ吸い込まれていく、い かにも春らしいうららかさが感じられます。 /文男 *この長閑な感じがなんともいいですね。 /春生 *「風船」が春の季語、「春の陽」も季語となるので「季重なり」の句ですが、 景色がくっきりとして気温の上昇も感じられていいと思います。季重なりの句 は歳時記の例句にもたくさん見られますね。両方の言葉がぶつかり合って打ち 消し合うようでは駄目だと思いますが、自由に考えていきたいですね。 /都

070: 寝転びし人踏み分ける象の春 葦


-器用なものです。 /馨

071: 花筵天地有用俄雨 舞九


*全部漢字にしたのが成功。本当に急な雨で被ってお花見していましたね。。 /智子

072: 絶え間なき水脈の行き来や瀬戸の春 文男


*作者は海岸の小高い山の上か、それとも橋の上から瀬戸内海を眺めているの でしょう。陽光のなかの青い海にまっすぐ伸びる白い航跡・・光景が目に浮か びます。 /舞九 -「上五」と水脈とは同意語のちかいので「絶え間なき船の行き来や瀬戸の春 」 /六合 *とてもすてきな句だと思います。情景がみえます /つね子

073: 子らと身を寄せる岸辺や残る鴨 禄壽


-なんだかホッとする光景ですね。じっと見守ってあげたいです。 /春甫 *季語は「残る鴨」。岸辺に抒情が。 /のそう

074: 干しものを抱えしままに春の虹 文男


*「抱えしままに」が良いですね。上五と下五が過不足無く繋がっています。 景が浮かぶ良い句ですね。 /たかほ -「抱えて仰ぐ」だと臨場感に欠けてしまう。または、語り過ぎ。と、いう感 性は、「新鮮」だ。が、妥当かどうかは、読み手の個々の感性に従うこととな る。 /日常 *余りの美しさに物干し台に立ち尽くした作者を想像します /桃流 -虹に見とれているんですが、もしかして春雨に干した物は濡れなかったでし ょうか。 /せいち *思わず見上げてしまったということでしょうか。春の虹ですものね。 /葦 *突然の春の虹に見とれてしまった様子が「干しものを抱えしままに」に出て います。 /春生

075: ミモザ咲く老婆の集ふ茶房かな 憫風


-老婆が集まる女子会、ちょっと面白い、少ししゃれて日本茶に和菓子ではな くコーヒーやパフェなどを… /枯露柿 *店先にミモザが咲いている。老婆といってもみんな若作りの人ばかり?面白 いですね。 /せいち

076: オスプレイの轟音仰ぐ春の山 龍夜


*信州の山にもオスプレイの音が響くようになってきました。春の山にオスプ レイの轟音相応しくありません /百桃

077: 呪文をかけられてより辛夷咲く たかほ



078: 四月馬鹿無職が食らふ松葉蟹 正義


-これぞ、ぜいたく。 /馨

079: 鶯や薄目に双体道祖神 龍夜


*句形が良いですね。 /たかほ *このままだと、鶯が、薄目で道祖神を見ているようにも詠めるのですが「薄 目に」を「薄目の」とすると「空には鶯」「地には道祖神」の取り合わせが効 いて景が広がるのではないかと、考えますが・・・ /六合 *長閑、春光、とにかく暖かな丸みが連想されました。 /葦 -ちょっと田舎の道祖神を思いました。 /智子

080: 桜散る句作後に胃液上昇し のそう


*あれやこれや想像し、読む難しさと楽しさを味わってます。「桜散る」がキ ーワドのようですかね。 /春甫

081: もわもわと人影動く春田かな せいち


*農婦が春の日を浴びて作業している情景が浮かんできます /百桃 *面白い捉え方。この雰囲気よくわかります。 /龍夜 *春の田圃で、人の動きもゆっくりなのでしょうか。「もわもわ」という措辞 が田圃も霞んだりもやったりしている様子を感じさせて面白いです。 /都
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