個性フィルム現像

 フィルム現像処理方法はメーカーがきっちりときめています。これを守ると「標準」ネガとなるわけです。

 森山大道風フィルム現像
 プリントハウスでは、高温・長時間現像を「森山大道風フィルム現像」と呼んでいます。

 「風」と書いたのは、何度・何分と書かれた物が見当たらないからです。インターネットでもそれらしいことを書いてありますが詰まりません。解ったように書いているのですが、最後はあやふやなのです。「森山対談」などで高温で何分も浸すとか、4号印画紙に10分以上などと書かれているだけで、わからないのです。高温・長時間現像はメーカーでは増感現像として公表されていますが、それ以上に過激な現像もしているようです。「も」としたのは、森山さんの写真展・写真集のすべてが「アレ」ではないのですが、「アレ」は写真界を風靡しています。

 プリントハウスは高温・長時間現像を受付けています。温度は30℃です。時間は内緒です。余談ですが、45年前には30℃での現像は当たり前でした。冷蔵庫やコンビニの氷がない時代でしたので、気温が現像温度でした。夏は映画用・軟調フィルムを使っていました。「森山大道風フィルム現像」は堅いとか潰れているということではなく、ハイライトを省略する、または、アンダー域のトーンを省略して、ポジフィルム風にするという表現方法と考えてください。

 撮影時の感度や露出のことは電話ください。森山さんは相当ラフに撮っているように書いていますが、露出はシビアです。お伝えします。iso3200までは実用となりました。それ以上ではハイライトとシャドウのバランスが悪すぎ、使えないとみていますが、お試しください。

 森山さんは このコントラストフィルムを三菱5号に焼くと話しています(私は疑っています、全部ではない 露出失敗shootでも捨てられない?とか)が、2号、3号もおもしろいトーンになります。空・雲などは5分10分の露光となる場合もあり、体力勝負です。写真も格闘技です。

 森山さんの写真集はたくさん出ていますが、写真集がオリジナルプリントにどれほど近いかは不明です。2000年頃、NaturaiGiowというモノクロ写真誌がありました。立木義浩さんが編集していた期間は印画プリントに酷似する印刷製本でした。そこに、森山さんのパリ作品があります。決して「アレ」でも「潰れ」でもありません。高温・長時間現像かどうかも解りませんが、私は高温・長時間現像と想像しております。

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