茅葺屋根のふき替え

家人の承諾を得て、間近で見せてもらった。

既に古い茅は取り除かれ、丸太の下地材だけになっていた。
周囲には取りはずされた古い茅がうずたかく積まれていた。

煙で黒くすすけた姿が時の流れを感じさせる。
表から見ただけでは、確かに裏側の茅葺きが取り外されてい
るかどうかは分からない。
かなり急勾配の屋根だが命綱も付けずに職人はもくもくと作業
をしている。
屋根半面をふき替えるのに必要な量は、厚さ80cm位で約5000
束の茅が必要になるのだという。
白川周辺では必要な量の茅が集まらないので、富士山の裾
野からきているとのこと。
その家の事情や茅の集まり具合で、片面ずつふき替える家も
けっこうあり、全面ふき替えとなると費用的にも人的にも大変な
ことだという。

観光で見学するだけの我々は気楽だが、守っている人々は目
に見えない苦労、負担も多いのだという。
古い茅は嵩(カサ)が伸(ノ)し、取扱が大変なので、収集車(ゴミ
収集車のような車輌)で粉砕して運ぶのだという。

輪島(能登半島)からの帰り、白川郷に立ち寄った。
丁度昼食の時間帯になったので、食堂に入り蕎麦を食べていると店の主が民宿「文六」で茅葺き屋根のふき替えをしているので、興味があるなら行ってみたらどうかと教えてくれた。
先程、大まかに見てきたが、見た限りではふき替えをしているような家屋は無かったがとの問いに対し・・・・・主は、山側(裏側)だけなので表から見ただけでは分からないだろう との話しあった。
食事もそこそに現場へ行ってみた。

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